手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
昔のやちむんを見て、さわって感じたこと

時代が変われば、生活様式も変わり、使う器も徐々に変わる。沖縄も然り、とは思っていた。
この日、横山さんのお話を聞いて、沖縄の焼き物〜やちむん〜の劇的な変わり様に驚いた。

17世紀ごろから庶民も使い、盛んに作られていた昔のやちむんの薄いこと。
壺屋の優しくあたたかいきれいな白土に描かれた線描き、細い飛びガンナ。呉須や赤絵の模様。
白くスッキリしたツイ瓶やマカイ、独特の形でスッキリと安定した飴釉の渡名喜瓶ートナキビン。





昭和初期に柳宗悦はじめ民藝運動の人々に見出されたやちむんは、大きな変化を遂げることに。
特に戦後、エネルギッシュな魅力にあふれた金城次郎さんの作ったものが民藝の人々にも評価され、世間の注目を集め、人間国宝にもなり、売れに売れたことが、その後の若手の目指すところとなり、今なお、たっぷり、おおらかというやちむんのイメージとなったそうだ。

横山さんが集めたものから壺屋時代の金城次郎さんのツボや皿、新垣栄徳さんのジーシーがーミー?、仁王窯の抱瓶ーダチビンーなども見せていただいた。




多くの昔のものに触れ、今の作り手たちに思いを馳せ、やちむんの見方が広がるような学習会でした。
果たして、使い手は、何ができるのかな?

 

| 石井揚子 | 報告 | 19:19 | - | - |
学習会で学びました
5/13、鎌倉・もやい工藝での学習会は沖縄の焼きものがテーマでした。
手に触れ、間近で見る新旧の優品たち・・・学習会ならではの経験、そして学習です。

写真は、呉須唐草模様の鉢で金城次郎作。八寸ほどでしょうか。
読谷へ移る前、壺屋時代の鉢だそうです。
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呉須の唐草はのびのびと、しかし端正にバランスよく描かれていて気持ち良いです。
豪快さに魅力があると言われる金城次郎ですが、確かな技術がその“個性”を支えている・・・そう学びました。

縁づくりは、久野恵一さんがしきりと言っていた焼きものの大切なポイント。
次郎作は見事です。
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しっかりとしたつくりの中に揺らぎがあって、それはつくり手の身体から自然に出てきたものだから嫌味がない。
次郎の焼きものから、土、釉薬、形、模様など、沖縄の新旧数多くの焼きものに共通するすべてのものを取り去って、
それでも残ってしまう何か、それが金城次郎の個性・・・天分でしょうね。

見込みの飴の一点が心を引きつけます。ただ一つの点に過ぎないのに・・・。
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| 大橋正芳 | 報告 | 13:46 | - | - |
学習会「昔の物今の物」第2回を開催しました

大雨に見舞われた5/13(日)、鎌倉・もやい工藝にて

学習会「昔の物今の物」第2回を開催しました。

 

 

今回のテーマは「やちむん」です。

沖縄での陶器生産が本格的にはじまった17世紀後半のものから、

現代のものまで、幅広くかつ沢山のものを見せていただきました。

 

「昔」と「今」で違う形や装飾(絵付け)。

今のやちむんは、形、絵付け共に大胆で大らかさを持つ印象がありますが、

それはあくまでも最近の傾向であって、

それだけが沖縄の陶器ではない、ということ。

 

昔と今双方を知ることで物の見方が変わったり、

今の作り手の作っている物の背景を伺い知ることができます。


写真や美術館・博物館の展示で古いものを見ることはできますが、

実物を見て、触れることで分かることは、

それよりもはるかに多い事を再認識しました。

 

貴重な機会を与えてくださっている横山さんに

改めて感謝を申し上げたいです。

今後も開催しますので、ぜひご参加ください。

| 久野民樹 | 報告 | 08:35 | - | - |
昔のやちむん

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日曜は鎌倉もやい工藝で催された手仕事フォーラムの学習会に参加。
昔と今の佳い物を紹介する記事「昔の物 今の物」(​手仕事フォーラム・ホームページ)を連載するフォーラムの大先輩、横山正夫さんからやちむん(沖縄のやきもの)の佳作を例に、現代の物との違いを教わる。

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かつてのやちむんが優美で端正なかたちをしていること、白土の色合いが美しいことを、初めて知った。
それらの物の保存状態のよさにも感嘆。

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渡名喜瓶にこんなにどっしりと重心が低い魅力的なかたちがあることも。
横山さんの話のテンポが絶妙で、ひとつひとつの言葉が心地よく心の奥に沁みいってくる。

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客観視するように、美しい物とは何か、熱を抑えた口調で伝える横山さん。
自身の好きな佇まいと、物への愛情をそっと感じとれた。

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故・久野恵一さんが最後に話そうとしていたのは、恩師・鈴木繁男さんがやちむんに施した赤絵のこと。
その実物を観て、手に取れて感激。

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名前で物を選んではいけない、ひとりの工人でも佳い物と、そうでない物があり、佳い物を見いだす眼を養ってほしいと説く。
ことさらものの解説を添えない、「もやい工藝」と、尾山台・「手しごと」の展示は心眼の鍛錬にうってつけの空間だと、改めて感じた。

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今の僕にはそんな眼が備わっていない。
この日も、作り手が大好きな松田共司さんであることと、沖縄では希少となった白土を共司さんがストックし、その土を用いて焼いた物という話を久野民樹さんから聞いて、このカラカラが心底欲しくなった。
先入観や知識なしに、このような佳き美に、直感で瞬時に手を伸ばせる日が自分にはくるのだろうか。

| 久野康宏 | 報告 | 08:43 | - | - |
苺のおやつ

苺の季節もそろそろ終わりが近づいてきました。

我が家の近くには、大きなJAがあり、形が不揃いだったり、少し熟れすぎている農作物がお買い得な値段で手に入ります。

苺は、そのまま食べるのも美味しいですが、手作りジャムにすると楽しみが広がります。

長期間保存するわけではないので、少なめの砂糖で、形が残るぐらいに煮詰めると、苺の味がよく感じられて美味しいです。

今日は、そのジャムを無糖のヨーグルトに乗せてみました。

うつわは、秋田・星耕硝子の伊藤嘉輝さんのもの。

深い青が、白と紅によく合います。

大きさもちょうどよく、デザートや酢の物など、活躍しています。

簡単なおやつですが、美味しいものと、美しいうつわで、とても満ち足りた気分の午後です。

| 瀬部和美 | つかう | 10:36 | - | - |
公開学習会「昔の物 今の物」第2回 やちむん

雨の日曜日の夕方、それでも会場のもやい工藝に足を運んでくださった参加者をお迎えしたのは、

沖縄の「今」と「昔」の選び抜かれたやちむんの数々。(写真は全て横山氏所有の「昔」の物)

 

もやい工藝で開催中の「やちむん展」で展示されている「今」の良品。

そして、今日の講師である横山さん※が、数多く持参してくださった「昔」の良品。

沖縄のやちむんの歴史に触れながら、解説していただきました。

今の物と昔の物、ちょっと違う物がある。昔の物には見慣れない作りの物がある。

違っているのは何か、なぜ違うのか、なぜ変わったのか、また変わらないのはどこか。

 

※横山さん…手仕事フォーラムHP連載「昔の物 今の物」執筆者

横山さんが手にしているのは、ひと昔前、読谷・北窯の宮城さんがひいた器に

鈴木繁男さんが赤絵の絵付けをした器。久野恵一さんによる試み。

 

貴重な逸品を実際に手に取らせていただき、その軽さや重さ、形、手触りを体感。

大いに学ばせていただきました。

| 指出有子 | 報告 | 12:10 | - | - |
“仏様と神様と”芹沢美術館

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静岡の芹沢げ霹術館が発行を続ける冊子、その第6冊目が出ました。
芹沢げ陲亮集6『仏画・仏像・神像』です。

やや堅苦しい内容に思えますが、
現在開催中の「芹沢げ陲了裕─彭犬謀玄┐気譴討い訖遊舛燭舛里茲Δ法
ほのぼのと素朴な仏像や神像がほとんどです。
表紙の像は、なんと「阿弥陀如来立像」。
高さ31僂量畋い嚢掌融代のもの・・・隠れキリシタン、かな?

図録の前半を占めるのは仏画、梵字、そして曼荼羅。
芹沢作品に大好きな「四季曼荼羅屏風」があり、収集品の、重文級と思える「種字曼荼羅」をは周知ですが、
芹沢は他にも多数の曼荼羅を集めていたことを知りました。
収集は作品のためではないと言っていたという芹沢ですが、
先人の仕事を徹底的に研究した上で自身の表現世界を創造していました。
そしてそのための研究資料は、必ず一級でした。


芹美が収蔵する4,500点もの世界の工芸品を網羅しようと発行が続けられているこの冊子は、
A5版ののコンパクトさと320円という実に優しい図録です。
1冊1冊、楽しみに集めたいですね。

そうだ、きょう5月13日は芹沢の誕生日です。


 

| 大橋正芳 | みる | 08:58 | - | - |
手仕事フォーラムHP「いただきます」を更新しました

手仕事フォーラムホームページ「いただきます」を更新しました。

今回は「 ヒレカツカレー」です。

ぜひご覧下さい。

 

http://teshigoto.jp/serial_report/itadaki/071.html

| 管理人 | お知らせ | 13:53 | - | - |
“人形たち”芹沢美術館

静岡の芹沢げ霹術館で開催中の「芹沢げ陲了裕─彭検
“春夏秋冬”の作品に続く収集品の展示室には、
花巻土人形、堤土人形、相良土人形、三春人形・・・と、
芹沢が熱心に集めた内外の人形たちから日本のものが70点、いきいきと並べられています。

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上の写真は、大原美術館『芹沢げ陲僚集』(1978)の1ページ。
政岡棚に並んだ三春人形。芹沢が好んだ展示の1つで、芹沢美術館にそれが受け継がれています。
今展では、この棚に堤人形が並んんでいました。

他にも張り子の人形や御所人形、素朴な人形たちはいずれも今にも動き出しそう。
色の剥落した土人形は、まるで小さな抽象彫刻。
これだけの数を一堂に見る機会は多くはありません。人形好き必見です。

羽子板などもあり、人形を中心いした玩具の展示の中に、
1月のブログ(→“箱”の謎解き)で紹介した文箱が展示されています。
百人一首が入った小さなも箱も。横山コレクションの文箱の謎解き・・・興味津々。

人形たちの展示に添えた美しい染物も見どころです。
三春人形の背景を飾る沖縄のウチクイ3点は、素晴らしい。
筒描きの「猿文幟裂」は名品、同じ猿模様の模様の馬飾りは初めて見ました。
辻ヶ花と思われる裂や、初期の友禅を思わせる裂は決して庶民のものではありませんが、
未熟ともいえる技法の中に、だからこそ現れる力強い構成や大胆なまでの配色のが芹沢の目を引いたのでしょう。

見どころ満載。また見にゆきたい展覧会です。

 

| 大橋正芳 | みる | 09:11 | - | - |
“春夏秋冬” 芹沢美術館

風薫る五月のいっとき、静岡の芹沢げ霹術館を楽しんできました。

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登呂公園の一角にある「石水館」と呼ばれる建物も、清々しい新緑に包まれています。
今年度最初の企画は「芹沢げ陲了裕─廖

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四季を題材にした芹沢作品は数え切れません。
パフレットにも「芹沢げ陲箸い┐弌惱娉峠冬』の四文字が頭に浮かぶほど、」と書いています。
しかし、四季をテーマにした企画は初めてかもしれません。
あまりに正攻法であえて避けていたのか、あるいは正面突破が難しかったのか・・・いや、
じつは満を持しての企画。展覧会を見てそう思いました。

受付横に「布文字春夏秋冬」型紙の行灯。
型紙は、短い直線を連ねたような無骨な切り口をしていますが、
染め上がった作品(D室「布文字春夏秋冬二曲屏風」)を見ると、絵筆で描いたような柔らかな線に化けています。
芹沢の七不思議。


A室は「春」。「苗代川春景」が迎えてくれます。
入って左手の壁面ガラスケースが印象的。
中心に作品はなく、左に浅葱の地色の着物、正面右に寄せて上に赤と緑の補色を使ったのれんが下がり、
床に明るい色彩の帯地、ほぼ中央に風呂敷が置いてあります。
いつもの展示と違ってのれんの下に空間が見えて、なんとなくどこかの部屋の一角のような感じを受けました。


B室は夏。様々な作品の紺色の濃淡が印象的。
鎌倉時代の漁具や貝などをモティーフにした作品や、野菜の模様も。
壁面ガラスケースでは、「朝顔文のれん」と「御滝図のれん」の紅色と紺色が目を引きます。

D室は秋冬。
冬の景色でしょうか、紙漉きを題材にした作品が少なからず展示されていて、芹沢らしいテーマです。
「紙を造る人二曲屏風」は、その表装も含めてすばらしい。

着物や屏風などの大作以外にも年賀状やカレンダーなどもたくさん出ていて、
広範な芹沢の仕事のあっちにもこっちにも春、夏、秋、冬があるんだなー、と改めて感心、
普通の紙皿に即興で描かれた牡丹や鳥・魚がいきいきしている、
うちわがたくさん出ていて楽しい・・・と、見所をあげたらきりがありません。
芹沢を知り尽くした企画者の編集が見事です。

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| 大橋正芳 | みる | 08:48 | - | - |
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