手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
星耕硝子 伊藤嘉輝の仕事/手しごと

手しごとでは、明日8/19(土)より、
「星耕硝子 伊藤嘉輝の仕事」と題しまして、展示会を行います。

日常使いのガラスの他に、普段なかなかお店でみることができない少し特別なものや、
技術的に難しいもの、大物などが並びます。
初日には学習会を兼ねた伊藤嘉輝さんのギャラリートークもあり、
ものを見ながら、直接質問をすることのできる貴重な機会となります。

壷いろいろ-1.jpg
コンホ?ート.jpg
一輪さ?し.jpg
花器.jpg

また、今回のためにお願いしてつくっていただいたものが3種類あります。

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リム付角深皿
手しごとブログ「星耕硝子 伊藤嘉輝の仕事」 (3)リム付スープ皿

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保存瓶
「星耕硝子 伊藤嘉輝の仕事」 (2)保存瓶​

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蓋付ピッチャー
「星耕硝子 伊藤嘉輝の仕事」 (1)蓋付ピッチャー

こういうものがあるといいな、と使い手の目線で注文をしましたが、
加工上の難しさ、というつくり手の問題も教えてもいただきました。
作り手と使い手の、ちょうど良いところを探る・・・これも大切なことのひとつかと思います。

ぜひ実物を手に取っていただきたいです。感想などもお聞かせ下さい。

尾山台でお待ちしております!

ーーー

「星耕硝子 伊藤嘉輝の仕事」

【会期】8/19(土)〜8/28(月)
初日19日 伊藤嘉輝さん在店
15:00〜16:00 ギャラリートーク(学習会)開催 ※手しごとへ直接お申込下さい。

民藝のある暮し 手しごと
〒158-0082
東京都世田谷区等々力4-13-21 等々力市川ビル1F
TEL:03-6432-3867
営業時間:11:00-19:00(火曜日定休)

| 山藤香織 | お知らせ | 09:24 | - | - |
海のうたと大日窯のお皿

このお菓子は「うちわ菓子」と言い、関西でお盆のお供えものとして食べられているものです。

最中の皮のような、ほのかな甘みのお菓子で、「夏が来たな」と思う大好きな味です。

夏のもののためか、砂糖掛けの模様は朝顔や花火、こちらの左端は蟹の模様です。

蟹と言えば、海。

「われはうみのこ、しらなみの〜」と歌いながら、ふと、「あれ、歌詞の中のとまやってなんだろう」と疑問に思いました。

1番の歌詞です。

『我は海の子白浪の

さわぐいそべの松原に

煙たなびくとまやこそ

我がなつかしき住家なれ』

なんとなく、小さな家が情景に浮かぶのですが、よくわからないので調べてみました。

「苫屋」は「苫で茅葺いた(かやぶいた)家」を指し、さらに「苫」を調べると「菅(すげ)や茅(かや)などを粗く編んだむしろ」とあります。

なるほど、茅葺き屋根の小さなお家のことですね。

唱歌「八十八夜」にも「茜襷に菅の笠」という歌詞があり、「菅」が出てきます。

蓑などでも見られるように、昔は茅や菅を編んだものは、日本人の生活には欠かせないものだったことがよくわかります。

ところが、いまの人は私と同じく言葉からわからない人も多く、上に記載の順番でパソコンで検索してると「我は海の子に出てくる苫屋って何ですか?」という質問を載せた質問サイトが上位に出てくるのです。

知らないながらも疑問と興味を持っている人がたくさんいることがよくわかりました。

現代で雨の日に蓑を着て出歩くことは難しいですが(まず手に入りませんね)、失われつつあるいま、何か別の形で茅や菅の文化を残せないだろうかと考えさせられました。

 

さて、可愛いお菓子には、可愛いお皿です。

この大日窯のお皿は、食べ終わるとうさぎ模様が現れます。

磁器の感触、白と藍の色合い、我が家で一年中活躍する大日窯のうつわですが、やはり夏はより一層涼を運んでくれる気がして、有り難い一枚です。

お盆も終わりましたので、ご先祖様に感謝しつつ、いただきます。

| 瀬部和美 | つかう | 06:00 | - | - |
手仕事フォーラムHP「住まいと暮らし」更新しました

手仕事フォーラムホームページ「住まいと暮らし」を更新しました。

今回は「橋立の町並み」

是非ご覧ください。

 

http://teshigoto.jp/serial_report/chiiki/sumai_kurashi/014.html

| 管理人 | お知らせ | 16:59 | - | - |
小鹿田の状況(後編)

そんな中、共同窯(黒木富雄窯、黒木史人窯)の窯出しです。

豪雨の影響で半月ほど遅れての窯焚きでした。

ちょうど台風の接近と重なり、強風が吹いた為に火が暴れたそうですが、

上がりにはそれほど影響なさそうです。
他にも個人窯の坂本義孝窯が窯出しをしており、こちらも上がりは上々の様子でした。

普段と変わらぬ窯出し、やはり出て来たものを見ていると元気をもらえます。

 

坂本正美窯へ立ち寄ると、修理された唐臼がいつものように音を鳴らしていました。

健一郎さんも次の窯に向けて作り始めています。

 

坂本浩二窯も同じ。

このところ復興に向けた打ち合わせが多いそうで、

なかなか仕事が出来ないと浩二さんは嘆いていましたが

そんな中でも時間を見つけては、ロクロを廻します。

 

小鹿田は着実に前に進んでいます。

完全復活までにはまだ長い時間がかかるかもしれませんが、

応援していきたいと思います。

| 久野民樹 | いろいろ | 08:19 | - | - |
葛布ワークショップー大井川葛布ー

静岡県島田市の大井川葛布さん主催「葛布ワークショップ」に参加しました。

5日間にわたり、葛の採取から布に織るところまでを、座学や草木染めも交えて教えていただける講座です。

染織を学んだ方、染織を始めた方、へーこんなのがあるんだと興味を持った染織体験のない方。

子連れ参加、ご夫婦での参加、定年退職された方、人生これからの方、人生見つめ直してる方など様々。

私はと言えば、染織品としての葛布の美しさ、自然布の魅力に惹かれ、

染織を身につけたいわけでもないけど参加する人です。

 

様々な動機で参加する人々を温かく迎えるのは、大井川葛布の村田龍彦・良子夫妻。

そして昨年からアシスタントに加わった若き3代目の亮太さんです。

大井川葛布は家族経営の小さな工房ですが、

芭蕉布、藤布と並ぶ日本の古代布・原始布を、研究を重ね昔ながらの手法で作り続ける、

数少ない貴重な継承者です。

(国内の他の地域にも、葛布作りを継承して個人的に作っている方はいますが、産業としての生産は数カ所のみ)

 

さて。今年のワークショップの内容は、以下のようなものでした。

1日目)葛の採取、煮沸、室入れ(発酵させる)

2日目)座学、糸づくり(予め用意された葛苧を糸にする)

3日目)座学、糸づくり、藍染め・ウコン染め体験

4日目)室出しした葛を洗い、乾燥させる

5日目)機織り

 

採取してきた葛を大鍋で煮る。

右から3人目ダンガリーシャツが親方・村井さん。左の白いTシャツが亮太さん。

 

発酵させた葛を川で洗う光景

 

素晴らしく、充実したワークショップです。

最終日の反省会では、感極まって涙する人も毎回おられます。

単なる講座ではなく、実践者としての村井家の皆様の思想、生き方にふれることも、

ここで得られる大きな経験です。

 

| 指出有子 | - | 13:47 | - | - |
小鹿田の状況(前編)

8/10から11にかけて、小鹿田焼共同窯の窯出しに行って来ました。

 

豪雨があったのが先月7/5。それから1ヶ月余りが経ちました。

唐臼が流されたことや、採土場が崩れたことは聞いていましたが、

実際はどうなのか…小鹿田の皆さんはどうしているのか。

ずっと心配でした。

 

日田市内から小鹿田へ向かう道に入り、しばらく進むと

小野地区の大規模な崖崩れの現場があります。

あまりにもな状況に言葉が出ません。

道は仮復旧され、交互通行で開通している状況です。

濫りに立ち入るような場所ではないことを認識させられます。

その後の道も、至る所で崩落していたり路面のアスファルトが

剥がされていたりという状況です。

 

小鹿田に入り、まず柳瀬朝夫窯へ。

一番被害がひどいと聞いていました。

唐臼の小屋の内部。

コンクリート柱の高さまで土砂や流木が入ったそうですが、

ボランティアの皆さんの力を借りてなんとか綺麗になったそうです。

 

中央右手が、唐臼を動かすための水路です。

川から取水する堰が損壊し、土砂が流れ込んだため

唐臼が動かせる状況ではありません。

(水路の土砂はその後ボランティアの皆さんにより除去されました)

 

この他にも、坂本工窯、坂本浩二窯、坂本正美窯の唐臼が流されたりしています。

流されていなくても、流木が当たるなどしたために壊れてしまったり、

水路の底に土砂が入ったためにうまく動かないなどの状況があるとのことです。

 

(後編へ続きます)

| 久野民樹 | いろいろ | 10:38 | - | - |
なぜか売れずに残る逸品

照屋さんの厨子甕(極小)です。

鎌倉もやい工藝で、恒例のヤチムン展の初日に見かけたものの、

懐具合の都合で泣く泣く諦めた物です。

最近行ったら、なんとまだあったので、いただいてきました。

 

小品なれども強烈な存在感のある佇まい。

力強い造形。強い焼き上がり。凄い物です。

 

ときどき、何故にこれが残るのかと不思議に思うものがあります。

 

久野恵一さんの『日本の手仕事をつなぐ旅』を開き、

「この人は汚されたくない」の一節を読み返しました。

| 中村裕史 | いろいろ | 13:41 | - | - |
本日より神戸BEAMSにて『日本手仕事展』

恒例となった神戸BEAMSでの『日本手仕事展』、今年で9回目の開催となりました。

BEAMSの服や小物とともに、もやい工藝さんで厳選された日本各地の手仕事の逸品が違和感なく並びます。

たくさんの逸品の中で最初に目が留まったのが、小鹿田のうつわです。

先月の豪雨災害での被害を思うと心が痛みますが、「絶対に復興させる」と決意を語られている作り手の皆さんの顔も同時に思い浮かびます。

BEAMS神戸では、『日本手仕事展』開催期間中、小鹿田焼復興事業支援金への募金を受け付けしておられます。

振り込みになかなか行けない、という方は、お買い物と同時に募金ができますので、ぜひご活用ください。

次に目が留まるのが、多くの窯元のものが集まっている沖縄のやちむんです。

もやい工藝さんでのやちむん展と同様に、いままでよく見ていた窯元のものに加えて、新進の作り手の方のものを見ることができ、新たな魅力の発見でした。

そして、沖縄・奥原ガラスさんや秋田・星耕硝子さんからのたくさんのガラスも揃っていました。

涼やかなグラスは、いまの季節、ちょっとした手土産やプレゼントにも最適ではないでしょうか。

また普段は大きなものを見ることができない編組品も、様々な種類が並んでいました。

 

今回、用意されたものに加え、常時取り扱われている桂樹舎さんの和紙や、各地のうつわも一緒に並んでいます。

関西でたくさんの手仕事を見ることのできるお店は、残念ながら数が少ないのが現状です。

BEAMS神戸は、その数少ない中の1つのお店であり、この『日本手仕事展』は貴重な期間です。

久野前代表ともお付き合いの長かったご担当の方に見せていただいたのですが、型染や絣を使った服やもんぺなども同じ売り場に置かれていて、手仕事が好きな人は手に取りたくなる素敵なものばかりでした。

関西近郊の皆さん、ぜひBEAMS神戸で手仕事の逸品をご覧になって、お買い物を楽しんでください。

 

 

日本手仕事展(神戸)

会期:2017年8月11日(金・祝)〜8月20日(日)

時間:11:00〜21:00

会場:ビームス 神戸(B1 fennicaコーナー)

| 瀬部和美 | お知らせ | 21:37 | - | - |
葛布のこと 

昼夜帯。最上級の仕上がりの葛は、染めず漂白せずとも白く光る。

 

かつて柳宗悦は葛布を「葛ノ布 御光ノ布」と称えました。

葛布作りは、自然にある素材を用い、お天気任せの部分が大きいため、

他の素材以上に生産調整が難しく、気象や天候に左右されます。

(そもそも材料まで自己調達している染織品の産地は非常に少ない)

そしてその布には、天然の、飾らぬありのままの美しさがあるのです。

その糸さえあれば、誰が織ろうとそれは美しい布が織れます。

 

葛は乾燥しやすく、黴びることはまずないそうなのですが、

空気が乾燥しすぎていれば績むことも織ることもできませんので、

工房はにも母屋にもエアコンはありません。

過酷とまではいきませんが、決してラクな仕事ではありません。

 

葛の採取が始まる初夏から採取が終了する夏の終わりまでに、

どれほどの汗をかくことか。

ここ大井川の葛布作りは、健やかな仕事そのものでした。

大井川葛布の作り手である村井家の皆さんも、

自然に逆らわない健やかな暮らしを営まれています。

 

大井川葛布さんの製品を少しご紹介させていただきます。

娘さんのために織って仕立てた袴

 

様々に染め、織られた帯地、袴地、着尺

 

白い経糸は絹。絹と葛の異なる輝き。光の布。

 

| 指出有子 | みる | 11:41 | - | - |
使って復興、載せて復興「小鹿田焼」柳瀬朝夫さんの7寸深皿

今日ご紹介する小鹿田焼は、柳瀬朝夫さんの深皿です。

柳瀬朝夫さんのお仕事は本当に多才・多彩で、伝統的な飛び鉋も素晴らしいし、指書き・櫛書き・刷毛目・流し掛け・・・どんな技法もご自身のものとしておられる稀有な作り手の方です。

生まれたうつわは、朝夫さんのお人柄を現した、大らかで気取らない素敵なうつわです。

「朝夫さんのものと言えばこれ!」と使っている人によってたくさんの意見が出てくることでしょう。

私も、大きなうつわから小さな箸置きまで、大好きなものがたくさんあります。

このうつわは、指書きの模様が花のようで、可愛らしいところがお気に入りです。

この模様のうつわ、写真のものは7寸ですが、これより大きなものもあれば、子供のお茶碗に使えそうな小さなものもあります。

マトリョーシカのようで面白く、不思議にどの大きさも「この大きさがぴったり」と思う、使いやすいうつわです。

いつか全部の大きさを集めて、並べて写真を撮ってみたい、なんて思っています。

 

手仕事フォーラムでは、「小鹿田支援募金」を引き続き受付しております。

どうぞよろしくお願いいたします。

| 瀬部和美 | つかう | 06:00 | - | - |
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