手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
名物と手仕事〜盛岡「くるみクッキー」〜

食べる度に「幸せ〜」と言葉が出るほど、大好きな味です。

盛岡帰りの久野恵一さんからお土産にいただいたこともあるので、グルメな久野さんもお好きだったのでしょう。

盛岡、『民藝の聖地』光原社さんで販売されている横沢パン店さん製造のくるみクッキーです。

キャラメルにくるまれたくるみを柔らかめのクッキーではさんであり、優しく自然な甘さです。

素朴な味なのですが、滋味という言葉が合う、山の恵みに感謝したくなる美味しさです。

パッケージのデザインは小田中耕一さんで、とても愛らしい樹の模様の箱と、馬のモーリオの説明書が付いています。

先日の盛岡フォーラムで自分用に買ってきて、ちびちび食べていましたが、とうとう最後の1個になってしまい、記念撮影。

わたなべ木工さんのけやきのパン皿に乗せ、懐紙を引いて、ちょっとお上品にいただきます。

くるみクッキーの美味しさと、木の温もりがお互いを引き立たせる組み合わせに感じます。

あぁ、食べ終わってしまった・・・と悲しくなりますが、お土産に差し上げた人から「あまりに美味しかったので取り寄せたわ!」というお話を聞いて、お取り寄せもできると最近知りました。

とは言え、『聖地』は、目にするものすべてが学びになる、空気ごと素敵な場所なので、それを感じるためにも、たまには直接買いに行けるぐらいのフットワークの軽さを持っていたいものです。


 
 

| 瀬部和美 | つかう | 06:00 | - | - |
秋のおやつ

秋めいてきましたね。

さつまいもが美味しくなってきたので、おやつに芋きんつばを作りました。

蒸かしたお芋をつぶし、砂糖を混ぜて冷やし固めたら、カットして水溶き小麦粉にくぐらせて焼くだけ。

初めて作ったのですが、案外手軽にできました。

 

 

小鹿田のお皿にのせてみました。

素朴なおやつに、てらいのない小鹿田を合わせるとほっこり。

温かいお茶とともに美味しくいただきました。

| 小神野彩子 | つかう | 08:41 | - | - |
イトウブルーの器

果物がおいしい季節。このところ、毎日のように食卓にのぼる器があります。

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秋田・星耕硝子の伊藤嘉輝さんの近作。青よりも蒼、月に照らされた夜の海のような、静かで上品な色です。

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7月、尾山台「手しごと」で、制作秘話を語る伊藤さん(右)。この色は、焼酎やウイスキーの黒い瓶と青い化粧品の瓶でできるのだそうです。

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我が家にやってきた器は、「手しごと」スタッフの山藤香織さんの提案で、焼きものの器をもとにつくられました。聞き手の大橋正芳さんが持っているのが見本の器と完成した器。

 

手仕事フォーラムを始めた故・久野恵一さんは、古今東西の品物をつくり手のところへ持って行き、同じ形に再現してもらうことでたくさんの逸品を生み出しました。工業製品や、材質の違うものを見本として示すこともありました。

 

山藤さんが今回このような提案をされたこと、そして伊藤さんが持ち前のセンスと腕前ですてきな器に仕上げられたことに、とても感動しました。

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8月の岩手フォーラム翌日、工房で実演してくださった伊藤さん。会心の笑み!?

 

先日、妻の亜紀さんがブログを書いて下さいましたが、ご夫妻には本当にお世話になりました。どうもありがとうございました。

 

| 大部優美 | つかう | 09:00 | - | - |
星耕硝子のブルーブラック・インク瓶

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液体を入れる用途の、小さな2つの吹きガラス容器を所持している。
ひとつは倉敷ガラス・小谷眞三さんらしい大らかな造形の水滴。
もうひとつは秋田の星耕硝子・伊藤嘉輝さんの精巧な造りのインク瓶。
どちらもブルーの色をまとっているけれど、色合いはまるで違う。
透明感に満ちあふれる小谷ブルーと青と黒の再生ガラスをミックスした伊藤さんのブルーブラック。
どちらもじつに佳い色味だ。
そして、それぞれが異なる魅力で持つ悦びを深く充たしてくれる。
眞三さんのガラスはアート作品のよう。
口の部分は自分が愛用する酒瓶と同様にフラットではなく凸凹がある。
特徴を知らなければ失敗作と勘違いされかねないアバウトな仕上がり。
こんな自由気ままなかたちは眞三さんの感覚から生まれるものだろうし、他の人は真似しようと狙っても写すことはできないと思う。
一方、伊藤さんのガラスは使いやすさを大事にして細部の仕上げも丹念。
誠実な心と高い技術が現れている。
そして丈夫さと軽さのバランスを熟慮したガラスの厚み。
繊細さと健やかな安定感がかたちに同居している。
スミ色の渋いブルーも独自のもの。
かたちも色もこれが佳いと眼と体が自然と感応して行き着いたのだという。

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今、仕事場の机の上には伊藤さんのインク瓶がある。
毎日、瓶のブルーブラックを眺め、使いながら旅行ガイドの原稿を書いている。
この瓶がひとつあるだけで、仕事の風景がだいぶやわらいで眼に映る。
もっといえば、机の上に風情がもたらされ、気持がなごむ。
そんな心に効く力がある。

この瓶は正確には「インク瓶のようなもの」として制作したという。
一輪の花あるいは一本のペンを挿す容器として使ってもいい。
だからだろうか、インク瓶として機能させる蓋は付いていない。
仕事の道具として愛用する僕としては、伊藤さんに蓋もつくってもらう日を夢想しながら、コルク栓を口径に合うようやすりで削って封をしている。

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まずどんな色のインクで充たすか考えたとき、率直にガラスの色合いに近いブルーブラックにしようと考えた。
この瓶は太陽光やタングステン(電球)の暖色系やLEDの白など光の質や量、照射角度により緑がかって見えたり、南国の海のような明るいブルーに見えたり、多様に変容する。
ブルーブラックのインクで充たすとカーヴなど造形がくっきり際立つように感じる。
最上の写真が太陽光のもとに置いた空の状態、2番目がLED光を当てた空の状態、最下がインクを充たした瓶にLED光を当てて観たもの。
見た目の変わり具合が伝わるだろうか。
このように観て使い、そのときどきの光や瓶の状態で、さまざまな色を愉しめるのが手工藝・吹きガラス製品の大きな魅力。
そんな神秘的な物をつくる伊藤さんの魔法の仕事が僕の日常を豊かに彩ってくれている。

| 久野康宏 | つかう | 07:51 | - | - |
ぐい呑

星耕硝子・伊藤嘉輝さんのぐい呑です。
尾山台・手しごとで開催中の「星耕硝子 伊藤嘉輝仕事」で手に入れました。

きれいです。



画像だと茶碗か深鉢のように見えます。
直径7センチ、高さ5.5センチ。
大きめですが、ぐい呑です。

ていねいな仕上がりながら堂々とした形。
伊藤さんの形をつくり出す底力が見えるような気がします。

| 大橋正芳 | つかう | 18:14 | - | - |
海のうたと大日窯のお皿

このお菓子は「うちわ菓子」と言い、関西でお盆のお供えものとして食べられているものです。

最中の皮のような、ほのかな甘みのお菓子で、「夏が来たな」と思う大好きな味です。

夏のもののためか、砂糖掛けの模様は朝顔や花火、こちらの左端は蟹の模様です。

蟹と言えば、海。

「われはうみのこ、しらなみの〜」と歌いながら、ふと、「あれ、歌詞の中のとまやってなんだろう」と疑問に思いました。

1番の歌詞です。

『我は海の子白浪の

さわぐいそべの松原に

煙たなびくとまやこそ

我がなつかしき住家なれ』

なんとなく、小さな家が情景に浮かぶのですが、よくわからないので調べてみました。

「苫屋」は「苫で茅葺いた(かやぶいた)家」を指し、さらに「苫」を調べると「菅(すげ)や茅(かや)などを粗く編んだむしろ」とあります。

なるほど、茅葺き屋根の小さなお家のことですね。

唱歌「八十八夜」にも「茜襷に菅の笠」という歌詞があり、「菅」が出てきます。

蓑などでも見られるように、昔は茅や菅を編んだものは、日本人の生活には欠かせないものだったことがよくわかります。

ところが、いまの人は私と同じく言葉からわからない人も多く、上に記載の順番でパソコンで検索してると「我は海の子に出てくる苫屋って何ですか?」という質問を載せた質問サイトが上位に出てくるのです。

知らないながらも疑問と興味を持っている人がたくさんいることがよくわかりました。

現代で雨の日に蓑を着て出歩くことは難しいですが(まず手に入りませんね)、失われつつあるいま、何か別の形で茅や菅の文化を残せないだろうかと考えさせられました。

 

さて、可愛いお菓子には、可愛いお皿です。

この大日窯のお皿は、食べ終わるとうさぎ模様が現れます。

磁器の感触、白と藍の色合い、我が家で一年中活躍する大日窯のうつわですが、やはり夏はより一層涼を運んでくれる気がして、有り難い一枚です。

お盆も終わりましたので、ご先祖様に感謝しつつ、いただきます。

| 瀬部和美 | つかう | 06:00 | - | - |
使って復興、載せて復興「小鹿田焼」柳瀬朝夫さんの7寸深皿

今日ご紹介する小鹿田焼は、柳瀬朝夫さんの深皿です。

柳瀬朝夫さんのお仕事は本当に多才・多彩で、伝統的な飛び鉋も素晴らしいし、指書き・櫛書き・刷毛目・流し掛け・・・どんな技法もご自身のものとしておられる稀有な作り手の方です。

生まれたうつわは、朝夫さんのお人柄を現した、大らかで気取らない素敵なうつわです。

「朝夫さんのものと言えばこれ!」と使っている人によってたくさんの意見が出てくることでしょう。

私も、大きなうつわから小さな箸置きまで、大好きなものがたくさんあります。

このうつわは、指書きの模様が花のようで、可愛らしいところがお気に入りです。

この模様のうつわ、写真のものは7寸ですが、これより大きなものもあれば、子供のお茶碗に使えそうな小さなものもあります。

マトリョーシカのようで面白く、不思議にどの大きさも「この大きさがぴったり」と思う、使いやすいうつわです。

いつか全部の大きさを集めて、並べて写真を撮ってみたい、なんて思っています。

 

手仕事フォーラムでは、「小鹿田支援募金」を引き続き受付しております。

どうぞよろしくお願いいたします。

| 瀬部和美 | つかう | 06:00 | - | - |
使って復興、載せて復興「小鹿田焼」〜坂本浩二さんの尺皿〜

既にお知らせのとおり、今回の九州北部地方の豪雨災害で、小鹿田の集落も大きな被害を受けました。

手仕事フォーラムでは、「小鹿田支援募金」を引き続き受付しております。

農作物の産地などへの支援として「食べて復興」というのがあります。

小鹿田皿山の支援するためには、「使って復興」だと思います。

小鹿田の復興を待ち望んでいる人たちの思いを現わすには、使い続けることが大切です。

また災害の報道で、初めて小鹿田という焼き物の里のことを知った方もおられるのではないでしょうか。

その方たちに小鹿田焼の魅力が届いて、新たなファンになってもらえるように、「使って復興」「載せて復興」として、私たちも様々な情報を発信していきたいと思います。

今日は、帰省中の家族が加わって大人数のため、普段使わない坂本浩二さんの尺皿を出してきました。

化粧土の白さと釉薬の美しさ、曲線模様の美しさ、そして飛び鉋、小鹿田の美しさが集まっている素晴らしいうつわです。

復興を願う思いが届きますように。

| 瀬部和美 | つかう | 21:41 | - | - |
旬の色に合う



ひとめ惚れして奮発した星耕ガラスのお皿に、こちらも奮発したさくらんぼを。
さくらんぼが何倍も美味しそうに見える気がします。

縁の部分は道具を使って手で形を整えられているそうで、この厚みや色がなんともいえず好きでつい見とれてしまいます。

| 松本永子 | つかう | 12:22 | - | - |
名物と手仕事〜東京「くず餅」〜

先日、関東から来られた会社の先輩に、「舟橋屋のくず餅。美味しいから有名だよ。食べる前に少し冷やしてね。」という言葉とともにお土産をいただきました。

「わぁ、私、くず餅大好きです!」と言って受け取り、帰宅して箱ごと冷蔵庫へ。

冷やすこと30分、箱を開けると、「んん?これは何?」・・・

調べてみると、関東で「くず餅」と呼ぶのは、小麦粉の澱粉を発酵させて作るものだそうで、見た目は白く、きな粉や黒蜜をまぶして食べるそうです。

全国的に「くず餅」と呼ばれるのは、葛粉から作られる半透明なもので、関東のくず餅と同じくきな粉や黒蜜をまぶして食べます。

一方、私が「くず餅」と聞いて想像していたのは、水饅頭もしくは葛饅頭と呼ばれる葛で餡を包んだもので、関西の中でもごく一部の地域でこれを「くず餅」と呼ぶようです。

「くず餅」にも地域による違いがあるなんて、驚きでした。

関西の「くず餅」に使われる葛、昨年学習会で訪問させていただいた「大井川葛布」さんで作られているように、その茎からは糸が取れます。

メンバーの指出有子さんのblogもぜひご覧ください。

葛の糸づくり (07/12)葛の糸づくり (07/14) 

葛というのは、日本人の生活に大きな役割を果たしてきた、本当に偉大な植物ですね。

さて、疑問が解けたところで、うつわに入れて「人生初の関東のくず餅」をいただきます。

食べてみると、もちもちしていて、その感触が心地良い感じで、何もかけなくても少し甘みがあってとても美味しいです。

うつわに選んだのは、小谷栄次さんの倉敷ガラスです。

若々しい黄緑色の縁取りがしてあります。

大きからず、小さからず、この季節にはとても活躍するうつわです。

関西のくず餅にも、関東のくず餅にもぴったりと合いますよ。

 

| 瀬部和美 | つかう | 21:06 | - | - |
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