手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
普段使いの龍門司焼

久野恵一さんが書き残した様々な文章を読むにつけ、
久野さんの龍門司との係わりの深さや思いが伝わってきます。
グラフィック社『日本の手仕事をつなぐ旅』では溢れる思いが。
ブログでは更に実践的な取り組みが。

SILTA37で大橋先生が、久野恵一さんの目を目標にと書いています。
それはスタディーツアーに参加する私の目的の一つにもなってきました。
もちろん、ご当地の久野さん行きつけの美味しいお店も楽しみです

さて、目を養うとはいってもそう簡単に出来るはずもなく、
そこは、皆さんが言っているように実際の物を普段使いとして使うようにしています。
というか、難しいことはともかく、そもそもそれが楽しくて興味をもったのです。
手に馴染むとともに物の良さが分かるのではなかろうかと期待。

さて、龍門司焼で普段使いしているのは、
主に久野恵一さんが仕入れて鎌倉もやい工藝に並べていた物です。

何事もそうでしょうが、身銭を切って買うとなればおのずと真剣に選びますし、
大切に使います。

以下は、少し大きめの飯碗とカラカラです。
さすがにカラカラはしょっちゅうは使いません。
蕎麦がき碗もありますが、不注意で破損してしまったので今は休憩中で、
そのうち修復できればと思い大事にとってあります。

碗は轆轤がとても上手く、比較的薄手で内側の轆轤目からもその勢いが伝わります。
縁の仕上げも丁寧で絶妙な反りがなされており、口当りも滑らかです。
縁の少し内側まで黒釉が掛かったことで全体が引き締まった印象になっていると思います。

カラカラは見た通りです。
首と胴と口のバランスがとても良く焼きも強く風情があります。
長島美術館のカラカラのところに置かれていても違和感がないかもしれません。
口笛を吹いているようだと評される口の作りも秀逸です。

今回のスタディーツアーは遠方からの参加のため、

求めた物は小品ばかりとなりました。
自分なりに頑張って選びましたが、

紹介するにはまだ自信がありません。
 

| 中村裕史 | つかう | 22:47 | - | - |
手仕事の器でおせち

今年も残りわずか。パソコンの中を整理していたら、去年の今ごろ「インスタ映えおせち」の研究をしていた時の写真が出てきました。

おせち4.jpg

温泉津焼・森山窯の角皿、倉敷ガラスと因州中井窯の酒器。

おせち.jpg

石州宮内窯の丸皿。お煮しめは楢岡焼の反平鉢に。お料理にきれいな色があるので、シンプルなお皿に並べるだけで華やかな感じになります。差し色に緑を入れると、より引き立つと教わりました。

おせち3.jpg

再び森山窯の長角皿。あるプロの料理家は、「手軽に見栄えよくできるので、細長いお皿がおすすめ」とおっしゃっていました。

おせち5.jpg

…ちょっと違うような? お皿はSILTA37号で中村裕史さんがレポートされている丹波立杭焼・俊彦窯。ふだんは、魚料理や練り物を盛る以外に、お弁当の準備(卵焼きをのせて冷ます)にも重宝しています。

 

それでは、みなさまどうぞよいお年をお迎えください。

| 大部優美 | つかう | 22:03 | - | - |
いぬからいのししへ、干支陶鈴の引継式

師走もはや中盤となりました。

秋月から可愛い干支が届きましたので、年末のニュースでよく見られる光景「干支の引継式」を行いました。

ニュースでは、動物園などで本物の動物がやっていますが、我が家では大日窯の干支陶鈴で行います。

一年間、私を楽しませてくれたいぬさんからいのししさんへ、引継をしてもらいます。

手のひらに乗せられる大きさ、愛らしい絵、鈴の音も陶器だからか、金属の鈴より柔らかい心地よい音が聞こえます。

縁起物・干支に因んだものでも、お正月だけではなく、年中、心を和ませてくれる私の生活に欠かせない手仕事の逸品です。

そして、私の干支は10個目になりました。

あと2つで干支が一周りしますが、その後は無地のものを集めようかなぁと考えているこの頃です。

(同じ大きさ・形で、無地の陶鈴も作られています。そちらもとても素敵です。)

久保さん、引き続きよろしくお願いいたします。

いのししの年も、皆さんにとってよき年となりますように・・・

| 瀬部和美 | つかう | 20:05 | - | - |
湯町窯の楕円皿
先の尾山台「手しごと」での「島根のやきもの」展で購入した湯町窯の楕円皿。
グラタン皿、カレー皿、ドリア皿として使うつもりでしたが、
洗いカゴにあったので洗ったぶどうを入れて見たら、あら、なんてよくお似合いと思わずパチリ。
様々な用途に使える、いいうつわを手に入れました!

スチューベンというぶどうをご存知でしょうか。

今が旬で、とっても濃厚な甘さで美味しいのですが、昨今の種なしの流れに合わない「種あり」だからでしょうか、

かなりお手頃な値段で売られています。

このスチューベン、ニューヨーク生まれなのだそうです。
ニューヨークと同緯度にある津軽で、多く栽培されています。
リーフレットによると、米国系ぶどうは果汁が多いので、噛まずに飲み込むのがポイント。
種の周りは酸っぱく、身の外側、皮の内側が一番甘いので、噛みたくなるのを堪えて
ちゅるっ!ゴクリ。あまーい!
| 指出有子 | つかう | 18:09 | - | - |
名物と手仕事〜東京「くるみクッキー」〜

少し涼しくなってきて、焼き菓子なども美味しく感じられる季節になってきました。

今日、紹介させていただくのは東京・渋谷の名店『西光亭』さんのくるみクッキー。

愛らしいリスのデザインの箱と、美味しいクッキーは東京土産として有名です。

宝塚歌劇が好きでよく観に行くのですが、宝塚大劇場にも歌劇オリジナルデザインのものが販売されていて、あまりに可愛らしいので購入しました。

白いお砂糖にくるまれて、口に入れるとホロっと崩れ、バターとくるみの風味が広がります。

見た目で想像するより、甘さは控えめ。いくつでも食べられる気がします。

こんな乙女チックな食べものは、苺の図柄のお皿にでも乗せたい気もしますが、日本の手仕事のものでも、この「ヨーロピアンな乙女チック」を受け止めてくれるうつわがあります。(あくまで私の独断ですが・・・)

使ったのは、熊本・ふもと小代窯、井上尚之さんのうつわです。

飴色にシンプルなリボン(に見える)の模様、サラダや焼き魚を乗せたりして、食事の時も大活躍ですが、お菓子、特に洋菓子は本当によく合います。

「手仕事のうつわ」というと、和食しか合わないと思っておられる方もおられますが、こんな風にも使えますので、ぜひお試しを。

| 瀬部和美 | つかう | 21:00 | - | - |
かごのある暮らし2018

狭い賃貸マンション住まい、なかでも窮屈な台所の収納と景観をなんとかしようと思いました。いつかは林邸(http://blog.teshigoto.jp/?eid=867510)のようにかごに合わせた棚をつくることを夢見ながら、ラックの高さを調整。

かご.jpg

新潟・佐渡の苗かごには掃除グッズ、富山・氷見のフジ皮の箱には麺類、長崎・佐世保の買い物かごには乾物類……。こまごましたものがすっきり収まりました。「発見」したときのことを思いだしたり、風合いの変化などをしみじみ味わったりしながら、既につくられなくなってしまったものを数えてちょっと切なくもなりました。

| 大部優美 | つかう | 14:22 | - | - |
築68年の農家の母屋のリフォーム

千葉に代々続く農家の長男に嫁ぎ、同じ市内のアパートに9年暮らしていましたが、

男児3人が産まれ(小2・5歳・2歳)、いつまでもそのままじゃ狭かろうと、

夫の実家の母屋(S25年、築68年)の母屋をリフォームし、私たち家族が

暮らすという案がおととし、持ち上がりました。

更地にして新築を立てるというのではなく、先祖が建てた建物を大事に

使ってほしいと義父に言われたので、リフォームです。

本当は久野さんがお元気な時に「家作りをしないか」とお声掛けいただいて

いましたが、残念ながらタイミングが合いませんでした。

 

その母屋というのは、とても寒く、冬は家の中でも息が白いくらい(奄美大島育ちの私には耐えられない)、

縁側を歩けば、板がへこみ、その板の隙間からは砂が上がってくるし、

建物内の建具は動かないのも多く、リフォームをすれば暮らせるのか、専門の人の目から見て、

どう判断される建物なのかと心配していました。

 

フォーラムのメンバーの鈴木さんと中川原さんと指出さんのお宅を

前に見せていただき、気持ちの落ち着く、穏やかで美しい空間に憧れていました。

同じくフォーラムのメンバーでもある設計士の源野さんは東京の西、

千葉の設計を引き受けていただけるか、恐る恐るメールをお送りしたのが、

おととしの11月、快く引き受けて下さり、何度も足を運んでいただけ、

何度も図案を書き直していただき、施工業者を探し、その施工業者が手がけた

家も見に行き、今年の1月に着工、約9ヶ月、ようやく今月上旬に完成しました。

 

【外観】

外観

外壁の杉板は源野さんに教わり、弁柄と墨汁、水溶性ボンドと水を混ぜたものを塗り、

その後に防水の塗料を塗りました。

 

【玄関】

玄関

 

【郵便受け】

郵便受け

 

【和室】

お仏壇のあるこの部屋だけは、夫の希望により、ほぼノータッチです。

この部屋の周りの建具もそのまま、前のものです。

和室2

 

テーブルの下は掘りごたつになっています。もちろん、畳を戻すこともできます。

和室1

 

【寝室】

この寝室やリビングなどの壁紙、また一部の建具にも計180枚ほど、

石川県の遠見さんの杉皮和紙を使わせていただきました。

私・夫・義妹・友人夫妻で仕事のお盆休みを使い、張る作業を頑張りました。

寝室

 

【子供部屋】

(正面の壁や建具は杉皮和紙を張ったもの)

子供部屋に6畳しか割けなかったので、

子供部屋

 

【子供部屋の小屋裏】

階段を上ったところにある、この小屋裏も使うことにしました。

遊んでもらったり、寝てもらおうかと思っています。

梁が横切っていますが、子供ならこういうの、好きそうです。

梁は、2歳の末っ子がかがまずに通れる高さです。

子供部屋小屋裏

 

【夫の書斎】

この建具を含め、5枚の建具を源野さんが骨董屋さんで探して来て下さり、

昔の建具でサイズが合わない部分は建具屋さんが足し、塗装屋さんが

うまく色を塗って下さったので、足した部分が分からないほど。

5枚の建具を5ヶ所のどこに使うか、考えるのも楽しかったです。

ガラスは透明やお花柄、ダイヤガラスなどいろいろです。

昔のガラスは、素敵ですね。

夫書斎

このリフォームで床の間をなくしました。

床の間や違い棚に使われていた木材はケヤキで、この書斎のテーブルやお手洗い、

玄関下駄箱上、洗濯機近くの洗剤などを置く棚に再利用しています。

 

【リビング】

リビング2

 

子供がだらだらとテレビを見るので、見ない時は目隠しをするという扉。

夫が何かの本で読んだよう。

リビング1

 

吹き抜け

リビング3

 

【お手洗い】

床の間の再利用のケヤキに手洗いの器をはめています。

使わせていただいたのは、福岡の小石原焼、太田哲三さんのもの。

お手洗い1

 

指描きの、のびやかな感じが気に入っています。

お手洗い2

 

【脱衣所】

中川原信一さんや森新緑さんのかごがちょうど入るように、

また、洗濯物を干す、洗濯ばさみがたくさんついているものが

別のものとからむのが好きでないので、仕切りを作ってもらうよう、

長さなどを源野さんに注文し、家具屋さんに作っていただきました。

脱衣所

 

【太田潤さんランプシェード】

色違いを4種というのは大変だそうですが、それもよく分かっておらず、

希望のまま、わがままでお願いしました。

どれも美しいです。

どの色のをどこに付けるのか迷うのも楽しかったです。

ランプシェード4

 

ランプシェード3

 

ランプシェード1

 

ランプシェード2

 

【玄関 下駄箱上】

この建具は、もともとこの建物の別の場所にあったもの。

外には新しい窓が付いているので、飾りの窓です。すりガラスと透明が交互。

手前は、床の間のケヤキ。

ここに庭のお花を飾るのが引っ越してからの楽しみになっています。

どの花瓶敷きを使うか、どの花瓶にするかを考えるのも楽しいです。

 

(ジンジャー系の花)

コスモス

この小鹿田のピッチャーに、この瀧山さんの倉敷緞通は小さかったですね。

一輪挿し用くらいだったか。

 

(コスモス)

ジンジャー

庭の金木犀が咲いてきたので、次は金木犀かな。

それとも、シュウメイギクか。

 

農家に限ってか、この家は、結構お客さんと玄関で話をします。

冬は農作業の合間のお茶もこちらで。

小豆の選別(よくないものを外す)などもここでやります。

その際は、下の松の木は動かさないといけないですね。

(濃い色の玄関に使った松の残りを、「よいしょ」と上らなくてもよいように

1段目に使いました。座るのにはよいですが、上るには高さが高いです)

ノッティング

玄関に大きい倉敷緞通がほしいなぁとか、四角のノッティングの椅子敷きが

2枚くらいはほしいなぁとか、素敵な座布団カバーがほしいなぁとか考えているところです。

 

【最後に】

和室の小屋裏にある、この家の歴史の品。

8角形の板に鳥の絵が描かれていて、

裏に「昭和弐拾五年四月弐拾五日 祝上棟 当主林〜 棟梁〜」と筆で書かれています。

「幣串(へいぐし)」や「幣束(へいそく)」と呼ばれる上棟式に使う

魔除けだそうです。

近所のお宅の棟上げの時にもっと簡易的なものですが、こういうの見たことがあります。

生まれ変わった家も守っていただきたいものです。

 

源野さんはじめ、施工業者さん、大工さん、左官屋さん、タイル屋さん、

電気屋さん、建具屋さんなどなど、多くの方にお世話になりました。

限られた予算の上に、こちら側のわがままや無理を聞いて下さり、

それぞれの方の技術はもちろん、かゆいところに手の届くようなご配慮、または

それ以上のご配慮で、すばらしい家になりました。

どうもありがとうございました。

建物も先祖も喜んでいることと思います。

質の良い断熱材と窓にしたので、冬も温かいことでしょう。

 

このような家作りにご興味があり、見たい方がいらっしゃいましたら、

どうぞお越し下さい。

 

| 林菜保 | つかう | 00:01 | - | - |
夏バテに手仕事のうつわで一皿料理

毎夏のことですが、夏は食が細くなります。

暑さもあって、すっかり夏バテです。

一皿でいろんな食材が食べられるようなごはんが嬉しいもの。

お気に入りのうつわに盛ると、少し食欲が増します。

 

ひき肉のインド風カレーをやちむんで。

 

ナムルでビビンバを小鹿田焼で。

 

鶏肉でシンガポールチキンライス、こちらも小鹿田で。

 

ごま油とねぎたっぷりの塩そばを小代焼で。

 

早く夏バテを治して、元気に倉敷フォーラムに参加せねば!

皆さまも夏のお疲れが出ませんように!

| 瀬部和美 | つかう | 21:09 | - | - |
奥原ガラスに夏の宝石を

子どものころ、外国のお話が大好きだった私は、『若草物語』や『赤毛のアン』、『やかまし村のこどもたち』などを読み、そこに出てくる食べものはどんなものだろう、どんなに美味しいのだろうと想像して胸を躍らせていたものです。

その食べ物の1つがブルーベリー。

一昔前は、ブルーベリーというとジャムしかお目にかかれなかったものですが、最近は生のものも手に入るようになり、数年前の夏には「ブルーベリー狩り」も体験し、子どもの頃に想像していたことを思い出し、感動しました。

美しい色、可愛らしい姿、爽やかな甘み、食べると幸せになります。

奥原ガラスのうつわに盛ると、キラキラして宝石のよう。

夏の楽しみの1つです。

| 瀬部和美 | つかう | 17:15 | - | - |
太田潤さんのチョイ飲みグラス

 

webshop「moyais」で購入した太田潤さんのグラスです。

届いた箱の中から取り出したら、サイズの確認不足で普通のガラスコップより一回り小さい。

ありゃ、やってまったー・・・

と思ったものの、実はこのサイズがなかなかよいのです。

 

ちょっとずつ、こまめな水分補給のためにも、

氷を一つポトンと入れて焼酎をちょっとだけいただくのにも、

赤ワインをちょっと飲むのにも。

キュッとコンパクトなサイズに柔らかなモールの陰影の美しさが際立ちます。

 

家族が寝静まってからの自由時間に。

moyais : http://www.moyais.com

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