手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
憧れの白い肌

手仕事フォーラムのウェブサイトで連載中の横山正夫さんに、じかに解説していただく学習会「昔の物 今の物」。5回目は、薩摩焼でした。昔の物と今の物を車のトランクいっぱいに詰め込んで、鎌倉までお越しくださいます。

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好みを超えて、資料として価値のある品も集められていますが、持ってきてくださる多くは好きな物。うれしそうにお話ししてくださいます。「昔の物 今の物」vol.105の「甘酒半胴」http://teshigoto.jp/serial_report/mukashi/vol105.html

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「宋胡録(そうころく)写し」。タイの旧都スワンカロークで焼かれた陶器にならった物で、よい形をしています。

 

あとの2枚は、薩摩焼平佐窯の白磁。とうになくなってしまいましたが、磁器の窯が薩摩にもあったのです。

「昔の物 今の物」vol.73「平佐の磁器」http://teshigoto.jp/serial_report/mukashi/vol73.html

 

中央の徳利は、東洋陶磁美術館のコレクションとも遜色ないものと思われます。高貴ななまめかしさをたたえ、見る者をひきつけます。右は、珍しく横山さんが「気をつけて扱ってね」とおっしゃった小さな土瓶。絵に目がいきますが、形もかわいらしいものです。「きれいな肌をしています」「伊万里より肌が好きですね」。焼きものの評価と分かっていても、ちょっとドキドキします。

| 大部優美 | みる | 09:43 | - | - |
住み継ぐ家〜住まいと住む人〜

先に大部さんよりこちらのブログで報告がありましたが(2019.2.18 「寄り合い@林農園」)、
昭和20年代に建てられ、施主夫婦が4代目となる家のリフォーム後を見学させていただいて感じたことなど、
もう少し書かせていただきます。

 

中央右のショートカットの女性が施主の奥様の林奈保さん。
写真中央がリフォームを請け負った源野建築設計工房の源野さん。
いずれも手仕事フォーラムメンバーです。

皆のくつろいだ姿が物語るように、年月を経た木の香りが甘く漂うお宅は
とても居心地が良く、安心して寛いでしまう家でした。
そこへ施主のお母様が、お汁粉に漬物、キウイフルーツ、甘酒など次々と運んできてくださいます。

次々におやつを運んできてくださるお母様(左)。ご家族で、そしてご夫婦で長年この家に住まれたのちに、
今回の施主である若い息子さんご家族に家を譲られました。
それを受けて、お嫁さんである菜保さんが「手仕事フォーラム的」リフォームに踏み切られたというわけです。

施主のご両親は「林農園」を営まれ、長年有機農業に取り組み、また研修生も大勢受け入れてきました。
この日供されたお汁粉の小豆も粟もちの粟も、キウイフルーツも、お漬物も、
畑から採れた作物から作られた自家製でした。
どれも確かな素材を優しく味付けした逸品で、身体に沁みるなあと思いながら美味しくいただきました。

また、この家を象徴する光景だなと、林さんの許可を得て撮影、掲載させていただくのが下のリビングの写真です。
窓の外には梅などの木々や畑が見え、そこには洗濯物がお日様を浴び、
その下には割干し大根など野菜が笊に山盛り干されています。
天井をぶち抜いた吹き抜けの、開放感が溢れる陽だまりの部屋でのんびり過ごす時間を想像し、
それはそれは羨ましかったです。

まだまだ書きたいことはあるのですが、長くなりましたのでこの辺で。
家のリフォームの詳細については次々号SILTA39号をお楽しみに。

最後になりましたが、
林家の皆様、快くお住まいを公開してくださいましたこと、心より感謝申し上げます!

| 指出有子 | みる | 08:30 | - | - |
苗代川・続き

苗代川の続き、口付徳利(からから)です。

 


 

独特の形、風合い。惹きつけられるものがあります。

| 久野民樹 | みる | 01:25 | - | - |
端正な仕事場

「美しい仕事は、美しい仕事場から生まれる」という至言があります。手仕事フォーラムの旅で、たくさんの窯場や工房を訪ねてきましたが、沈壽官窯ほどすがすがしく整えられた職場はなかったように思います。

沈壽官窯1.jpg沈壽官窯5.jpg沈壽官窯6.jpg 

成形、絵付け、削りと工程ごとに分かれた部屋はガラス張りで、通路から見学しやすいつくりになっています。つくり手のみなさんにはプレッシャーのかかる環境です。黙々と打ち込まれる姿にこの窯で働く誇りがにじみます。

沈壽官窯2.jpg沈壽官窯3.jpg沈壽官窯4.jpg

沈壽官窯におじゃますることには、特別な思いがありました。次回のブログでまたご紹介できればと思います。 

年末の忙しい時期の訪問に快く応じてくださった沈壽官窯の皆さん、平嶺さん、ありがとうございました。 

| 大部優美 | みる | 08:00 | - | - |
フォーラム運営会議と取材

本日の運営会議は、会報誌『SILTA』38号(次の次の号)の取材も兼ねて開催されました。

取材に伺ったのは、ノッティングの作り手である外村ひろさん。
ひろさんの姪である仙台レ・ヴァコンスの綾さんも、たまたま?在京で、同席してくださいました。
お二人とも、先月の倉敷フォーラムでお世話になった倉敷本染手織研究所にて学ばれました。
こちらは、10期生であるひろさんの卒業証書。芹沢げ陲侶燭農められたもの。
伺ったお話の内容については、SILTA38号(来年になりますが・・・)をお楽しみに。
その前に、次号SILTA37号についても、この場で原稿の最終確認が終えられました。
お風邪をひかれてマスク姿で登場された大橋編集長、そして編集メンバーの皆様、お疲れ様です!
(そしてレイアウト担当の鶴見さん、よろしくお願いします!)
| 指出有子 | みる | 22:45 | - | - |
瀬戸焼・一里塚本業窯のロクロ仕事

瀬戸の一里塚本業窯にお邪魔しました。

今回は注文品の確認の他、水野さんのロクロ仕事の見学も目的の一つでした。

 

一里塚本業窯は、瀬戸本業窯の分家にあたる窯です。

現在の当主・水野雅之さんは、瀬戸本業窯の職人として修行したのちに、

実家の窯を継ぎました。

 

早速ロクロ仕事を拝見。まずは角湯呑です。

瀬戸で作られてきた伝統の形です。

修行時代には1日に200〜300個も作ったとか。

 

慣れた手さばきであっという間に形作られます。

大きめのなめし革をつかって、ロクロ目(指跡)を

出さないように丁寧に仕上げます。

 

これだけでは終わりません。

口当たりがよくなるよう、口縁の内側をわずかに反らします。

今度は小さななめし革を使って、非常に繊細な手さばきです。

「ここが難しいんです」と水野さん。

口を反らし過ぎても形が悪くなります。

すっと真っ直ぐ上に立ち上がる形の良さを維持しつつも、

実用に適う形を追求した結果です。

昔はこのような処理はしておらず、久野恵一からの注文だったそうです。

 

トンボ(サイズを決める道具)を使わなくても、

ピッタリと大きさが決まっていたのはさすがでした。

熟練の作り手だからこそ成せる技を見せていただきました。

| 久野民樹 | みる | 00:53 | - | - |
いかご

倉敷での全国フォーラムで最初に訪ねた現場がいかごをつくる須波さんの工房でした。

到着すると様々な工芸品が目を引きます。

いかごはネットなどで目にしたことがありましたが、実際に手に取ってみたのは今回が初めてでした。

編組品というと竹やアケビなど手で編み込んでつくるイメージがありましたが、いかごは織物と同じような織り機で製作していました。

須波さんはまだ20代のつくり手で、おばあさまから教えてもらって今では一人で製作しているとのことでした。

織物のバッグのように全面同じように織って、それを加工して袋状にするのではなく、織る時点でどの部分になるのかが決まっていて、力のかかる底の部分はい草の本数を変えて織っているそうです。

縁などの仕上げは手作業で編み込んでいきます。

製品として置かれていたいかご。

元々は闇市使われていたカゴでヤミカゴと呼ばれていたそうです。

あけびなどのように代々使い続けられるようなものではないそうですが、

しっかりとしたつくりで日常使いに良さそうなカゴでした。

| 副島秀雄 | みる | 16:43 | - | - |
瀧山さんの仕事

瀧山さんの工房見学。

倉敷緞通は織物。織物といえば女性の仕事のイメージがありますが、

緞通の機は巨大で、実に男性的な仕事です。

 

この機には瀧山さん自らが考え出したアイディアが大胆に組み込まれていて、

単なる機というものを超え、ある種のマシンのような印象さえ受けます。

しかし姿こそダイナミックですが、細やかな工夫が多く散りばめられていました。

いずれも良い物をたくさん作るために、長年積み上げて来たものです。

 

そしてこの日は、織りあがった緞通の仕上げ工程を見せてくださいました。

古いミシンに丁寧に油をさします。

製造時期などは失念しましたが、年代もののミシンで、

すでに壊れているところもあるけど、丁寧にメンテナンスをしながら

使っているようです。

 

先ほどの織りの工程とうってかわって、

繊細な仕事ぶりを見ることができました。

 

道具を細やかかつ丁寧に扱い、妥協せず、仕事にも隙を見せない姿勢、

瀧山さんのプロとしての姿を垣間見た時間でした。

ありがとうございました。

| 久野民樹 | みる | 14:55 | - | - |
小谷栄次さんのハンドル付け

倉敷での全国フォーラムに参加しました。

倉敷ガラスの工房を見学させていただき、小谷栄次さんの実演では、ハンドル付けを見せていただきました。

無駄のない動きは、はやく、美しくて、感動します。

美しいものは、美しい動きから生まれるのかもしれません。

美しい動きは、もちろん、訓練度の高さからくるのでしょう。

 

 

 

素晴らしい!!

 

栄次さん、ありがとうございました。

また、倉敷フォーラム開催にご協力してくださった皆様、ありがとうございました。

 

| 坂本光司 | みる | 09:06 | - | - |
倉敷 本染手織研究所

倉敷フォーラム前日、本染手織研究所を見学させていただきました。

美観地区の中心部に位置し、風格がありながらもひっそりとした佇まい。
外村吉之介氏がここを「世界一小さい学校」として開設した昭和28年の第一回から毎年研究生を迎え、
第四十回までは外村氏自身が卒業生を送り出したそうです。
この「本染手織」と掲げられた「本染(ほんぞめ)」について、
研究所主任の石上梨影子さんより興味深いお話を伺いました。
「本染」とは化学染料が登場したことで、それまでの植物や鉱物その他の天然染料を用いた
染めものを区別して呼ぶために生まれた言葉であること。
これに対し「草木染(くさきぞめ)」というジャンルもあるが、外村はこれを嫌ったのだそうです。
草木染は身の回りの植物のほとんど何でも何かしらの色が出るとするが、中には堅牢度に難があるものも含まれる。
このため、外村は、昔から染料として使われてきた、堅牢度に実績のある、
先人たちの選び抜いた天然染料を用いる「本染め」にこだわった、ということでした。
天然染料の中で一番の基本となる藍染めは、今も毎年、藍を新しく建てるそうです。
研修生が卒業後に自分で藍を建てられるようにと。
| 指出有子 | みる | 22:57 | - | - |
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