手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
小石原焼のすごみ

鎌倉もやい工藝に行くようになってから何年になるだろう(たいしたことはありません)。
買い求めたものを改めて見てみると、随分と久野恵一さんの影響を受けて、
濃いものを求めてきたものと思います。

濃いものしかありませんでしたが。
といっても私は新参者につきまだまだです。
それでも、これはと思うもが目に付いた時には懐具合と相談しつつ買い求め、
気がつけばそれなりの数になりました。
小石原の中から幾つかをご紹介。

これは、内側は漆のような朱。外側は金属質の光沢を放っています。

 

飯椀の形状ですが、抹茶などを飲んでも良いかもしれません。私はたしなみませんが。

 

 

定番の物であっても、これはというもの。

大量に作られる廉価な小物であっても、気は抜けません。

太田哲三窯の定番の刷毛目の皿ですが、いかがでしょうか。

極稀にこのような面白いものも出ます。出会いは一期一会です。

 

久野恵一さんが何度か仰っているのを聞いたことがあります。

小鹿田は太田の哲っちゃんにやられてしまっている。

私の聞き間違いでしょうか。

今となっては、どういう意味かを聞くすべもありませんが。

 

| 中村裕史 | みる | 10:10 | - | - |
「昔の物 今の物」を将来に

手仕事フォーラムのサイトの連載「昔の物 今の物vol.42」で横山正夫さんが紹介された、古唐津の大皿。1600年代後半の作です。http://teshigoto.jp/serial_report/mukashi/vol42.html

 

久野恵一さんと全国を旅しながら集められた物のなかで「おそらく一番よいもの」という逸品に、軽井沢の横山邸でまみえることができました。

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軽井沢の学習会で深く心に残ったのは、久野さんと横山さんが好きな「昔の物」「今の物」だけでなく、比較して参考になりそうなものを広く集められていることでした。連載の中でも書かれていたとおり、将来は手仕事の参考館をつくりたい、という思いからでした。私たち使い手はあこがれのまなざしで眺めるばかりですが、つくり手のみなさんにはきっと参考になるでしょう。何らかのかたちで公開して、若いつくり手にこそ見ていただきたいと思いました。参考館構想の旗手は旅立ってしまいました。その願いをどう結実させるか、手仕事フォーラムに課せられた宿題です。

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こちらはわが家の「今の物」。小鹿田焼の尺皿です。鍋の材料を盛ったりするのに重宝します。

| 大部優美 | みる | 00:12 | - | - |
“のれん” 圧巻です!!

“のれん”

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静岡市立芹沢げ霹術館で現在開催中の企画展です。
表題は、「のれん」の3文字。明快です。
そして副題は「芹沢げ陲慮凝澄廖4覯茲琉嫂泙、はっきりと見えます。

館内は、のれん、のれん、のれん・・・圧巻です。
多彩多様な芹沢の仕事の中で、のれんは、特別です。
型染を本領とした芹沢の、まさに原点だと、そう痛感する展覧会です。

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芹美の企画展を毎回このブログで告知してきましたが、
うっかり、今回の企画展を忘れていたようです。
26日まで。
終了1週間前の今日、駆け込んできましたが、ぜひ!!!ご覧ください。

いつもよりすっきりとした掲示は、のれんの意味を端的に伝えています。
IMG_1257.JPG

門を入って正面の樹、サザンカだったんですね。
IMG_1259.JPG

入館して、ふと、右手に、蒲田にあった「芹」一文字の芹沢工房ののれんが掛けてありました。
美術館では初めて見ました。懐かしかったです。

| 大橋正芳 | みる | 22:34 | - | - |
漆椀

横山邸での学習会を開くにあたって、

事前に個人的に「漆のものを見せて下さい」とお願いしていました。

実際、当日はたくさんの漆椀を用意してくださっていましたが、

その中で特に印象に残ったのが飛騨の漆椀。

 

 

大量に作られたものだそうで、

漆の塗りも木地のロクロ挽きも簡素。

まさに実用に即したものですが、

粗野な風合いで、がっちりとした姿が印象的です。

 

現代に普及している漆椀と比較してもあまりに違います。

日常に使える漆椀とは何なのか、考えさせられる機会となりました。

 

「昔の物今の物」では以下の項で紹介されています。

http://teshigoto.jp/serial_report/mukashi/vol8.html

| 久野民樹 | みる | 10:43 | - | - |
唐津から小鹿田へ

手仕事フォーラムホームページで「昔の物 今の物」を連載されている、横山正夫さんの蒐集品を見るというスタディツアーに参加しました。

焼きものでは、何百年も前の古唐津と現代の優れた陶工による小鹿田焼の美しさに、目を奪われました。

 

 

 

 

 

時代を超えて共通していることは、優れた仕事であること。

昔とか今とか関係なく、優れた仕事を見ることができました。

本物を見ることの大切さを痛感いたします。

とても大切なことを学ぶ機会でした。

こういう貴重な場を提供してくださった横山さんに感謝いたします。

 

| 坂本光司 | みる | 08:50 | - | - |
「番匠設計」の山荘 〜スタディ ツアー番外編〜

先の学習会にはちょっと驚くほど多くの参加者があり、「昔の物 今の物」の連載への関心の高さが伺えました。

本当は山のようにご準備いただいた素晴らしい「物」たちのことを先に書くべきなのですが、、、

なかなかお邪魔する機会のない民藝の大先輩の家、あるいは住まい方がとても印象的でしたので、こちらを先に書かせていただきます。

 

木をふんだんに使い、居心地の良い温もりを感じる素晴らしい山荘。

今回の学習会には、こちらを設計された番匠設計(ばんしょうせっけい)の小町和義氏も参加されました。

(写真中央右側に座っている方。写真中央に立つのが、家主の横山正夫氏)

 

小町氏は、故・久野恵一さんが鎌倉にご自宅兼店鋪(もやい工藝)を建てる際に設計をお願いされた方。

当時30代だった久野さんに連れられ、日本各地に家を見に行かれたそうです。

そして出来上がった久野邸(もやい工藝)を見て、横山さんもこちらの山荘の設計を小町氏に依頼したのだとか。

しかし、重厚なもやい工藝に対し、こちらは山荘らしく軽やかで、趣はだいぶ異なります。

もやい工藝の木の塗装は赤みがかった黒に近い焦茶ですが、こちらは木の自然な色合いが活かされています。

 

広い敷地に立ち、吹き抜けの高い天井や窓が明るさと開放感をもたらし、

大皿を飾るための場も、皿が美しく見えるように計算されています。

 

小町氏がこの家を手がけられてから26年が経過しているそうですが、日常住まいとは異なる山荘とは言え、経年の汚れが見られません。

小町氏も「よく手入れされていて」と喜ばれていて、作り手と使い手(注文主)の、長年にわたる互いを敬う関係が素敵だと思いました。

 

横山さんが、小町氏の手がけた家の写真集をご用意くださいましたが、どの頁もそれぞれに趣があり大変素晴らしく、感激しました。

鎌倉もやい工藝・久野邸の建築当時の姿も掲載されています。

 

最後に、来月に開催される展示会「八王子の宮大工 小町家と番匠〜小町和義の仕事展〜」をご紹介します。

「小町家を継承している6代目の番匠設計・小町和義さんの設計による、伝統建築の技法を取り入れた数寄屋造りによる公共施設や美術館、茶室などの原図面、写真などを紹介し、現代に継承されている文化価値をわかりやすく展示します。」

日    時 : 平成29年11月17日(金)〜21(火)  10:00〜20:00(最終日16:00まで)

会    場 : 学園都市センター ギャラリーホール

交    通 : [徒歩]JR八王子駅北口駅前/京王八王子駅より4分

(以上、八王子市HPより)

http://www.city.hachioji.tokyo.jp/event/010/p021325.html

 

| 指出有子 | みる | 10:26 | - | - |
汽車土瓶

横山さんのお宅で拝見した数々の品の中で、
印象に残ったものに土瓶がありました。
(先日の大橋さんの記事にある通りです)

その中でも私が特に強い印象を持ったものの一つが「汽車土瓶」です。



明治頃から列車の旅の供として、お茶と共に売られた土瓶です。
当初は一つ一つ職人の手でロクロ挽きされたものが使われました。
その後は型物になり、それがポリ塩化ビニル製の容器に代わり、
最近では缶、ペットボトルになりました。
現在と同様使い捨てのように使われたものだそうです。
今となっては、このようなものが手仕事で大量生産されたという事実に驚きを覚えます。
無駄なものを削ぎ落とし、さもそこにあることが当然のような存在感。
しかし、簡素ながらもバランスの良い形と、手早く描かれたであろう字が目を惹きます。
現代ではこのようなものには出会うことが出来ませんが、
様々な示唆を与えてくれる一品でした。

「昔の物 今の物」では以下の項で取り上げられています。
http://teshigoto.jp/serial_report/mukashi/vol18.html

| 久野民樹 | みる | 01:29 | - | - |
土瓶

手仕事フォーラムのホームページでおなじみの連載「昔の物 今の物」・・・その第1回は「土瓶」でした。
「昔の物 今の物」vol.1「土瓶」

連載は、横山正夫さんがご自身の蒐集品から優れた手仕事を選んでお話を綴られているのですが、
昨日のスタディツアーは、連載に取り上げられた品々を含めた蒐集品を間近に見る貴重な機会でした。

横山さんは、解説の準備として漆器や土瓶をテーブルの上に並べていて、
なんと、小鹿田の青土瓶の一つにはティーバッグが入っています。
そのお茶は、古伊万里の蕎麦猪口に注いで私たちにふるまわれました。



久野恵一さんと共に蒐めた優れた手仕事たちは、今や貴重な資料でもあるのですが、
お茶を入れることで、いずれも日常に使う品々であることを私たちに伝えていたのです。
現在の日用品としてつくり続けることで「今の物」があり、その指針として「昔の物」がある。
横山さんの気配りに、改めて感謝いたします。

| 大橋正芳 | みる | 23:23 | - | - |
手にとって学ぶ「昔の物 今の物」

手仕事フォーラムのホームページで「昔の物 今の物」http://teshigoto.jp/serial_report/mukashi/index.htmlを連載してくださっている、横山正夫さん。その膨大で上質な蒐集品にふれ、学ぶ会がきょう15日、軽井沢で開かれました。冷たい雨になりましたが、20人以上が参加し、充実したひとときを過ごしました。

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手仕事フォーラムを率いた久野恵一さんの死後、ものの見方を教わる機会が減ってしまったことに、このままではいけないという思いがありました。横山さんもまた危惧されており、今回、プライベートな空間を開放してくださることになりました。前回はお邪魔できず、言い出しっぺの一人として心待ちにしていました。

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17世紀の唐津の徳利について語る横山さん。前半は主に古今の大皿や沖縄・壺屋焼の古作について、後半は漆器、伊万里焼、土瓶について解説してくださいました。昔の物、今の物。高価なもの、安いもの。大きなもの、小さなもの。集められたものは幅広く、しかし、というよりも、それだけに、選ばれる時の確かな美の基準というものを感じることができました。

 

最近、仕事で出会った方が「美しいものは、目が喜ぶ」とおっしゃいました。まさに、目が喜びっぱなしの3時間。並べられた一つひとつから力と滋養をいただいて帰途につきました。横山さん、どうもありがとうございました。

| 大部優美 | みる | 22:50 | - | - |
品格があるもの

全国フォーラム2017 in 岩手で、盛岡・光原社へ伺いました。

先ず、正面に飾られた坂本茂木さんの大皿に目を奪われました。

久野恵一さんが持ってきたもので、「これは売らないでくれ」と言っていたそうです。

 

 

故・及川隆二さんは、「ものには上手下手もさることながら、そのものに品格が欲しい」と言っていたそうです。

ものに「品格」を見ることは、わかりそうでわからない、とても難しいことだと思います。

 

 

ただ、坂本茂木さんの大皿を見たときに、「品格がある」となんとなく感じました。

 

| 坂本光司 | みる | 07:13 | - | - |
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