手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
食事会を兼ねた手仕事勉強会 @福島市


8日(金)からSWITCH(福島市)にて「日本の手仕事展」がスタートしています。

8日の初日の夜に、閉店後のSWITCHの店内にて食事会を兼ねた手仕事の勉強会を開催いたしました。手仕事フォーラム代表の久野民樹さんも駆けつけて下さいました。店内のスペースに限りがあったため、10名程度の予定でしたが、13名が来場してくださいました。美味しいお料理は福島市のフォーラム会員の氏家さん(納屋カフェ椿 経営)、お刺身は今年の夏に新たにご夫婦でフォーラム会員になられた齋藤さんご夫婦が差し入れてくださいました。美しく力強く元気のいい手仕事のうつわに、美味しい料理が盛られ、楽しく学ぶ時間を過ごすことができました。

 

SWITCHで最後に勉強会が開かれたのは久野恵一さんが逝去される少し前の2015年1月21日。その勉強会の最後に久野恵一さんが「じゃ、次回の勉強会は小鹿田のDVDでもみんなで観ようか。映像で観た方が製作工程が分かりやすい。わりといいDVDがあるんだよ」。と仰っていました。

その流れのまま、今回の勉強会では民樹さんが用意して下さった文化庁製作の小鹿田焼のDVD(30分)をプロジェクターで映し、民樹さんが映像に補足するかたちで色々とお話しくださいました。繰り返し何度も小鹿田に足を運ばれている民樹さんの的確な補足説明に、会の参加者も耳を傾けていました。DVDは小鹿田焼の歴史や集落の風土、唐臼、土づくりからロクロ仕事、釉薬掛け、窯焚き、窯出しまで、順を追っていて分りやすい内容でした。DVD鑑賞後、参加者から土砂災害後の小鹿田焼の状況など、様々な質問が民樹さんに向けられました。

その後、2009年にもやい工藝さんで開催された勉強会のDVDを30分ほど鑑賞。スクリーンいっぱいに久野恵一さんと小鹿田焼のつくり手 坂本浩二さんが映し出されました。こちらも民樹さんが久野恵一さんの言葉に補足するかたちでさらに分りやすくお話しくださいました。

DVD鑑賞後は民樹さんを囲んで和やかな雰囲気のなか、皆さんと手仕事のうつわについて色々とお話ししたりしました。この会の企画の段階で、民樹さんと「勉強会も兼ねているのにお酒を飲むのは問題ないか?大丈夫か?」という意見交換もしましたが、結果的にはお酒や美味しい食事があったこと、実際に手仕事のうつわやガラスを使うことができたことで、場が明るくなり、和み、会話や質問などが活発になり、良い勉強会・交流会になったのではないかと思います。

今回初めて勉強会に参加された齋藤さんご夫婦は、「会に参加し、手仕事のうつわがますます好きになりました。もっと色々と欲しくなりました」と、笑顔で帰られたのが印象的でした。ほかにも、最近になり手仕事や民藝に興味をもったという方からは、「いまいる伝統工芸士は、皆さん民藝のつくり手ですか?」「いまつくられているもので、民藝と、そうでないものは、誰が決めているのですか?」など素朴な質問も個人的にされました。手仕事や民藝に新たに興味をもつ方が増え、広がりをみせるなか、やはり勉強会の必要性を強く感じました。

 

 


民樹さんによる勉強会が地方で開催されたのは、今回が初めて(?)と聞いていたので、責任重大だなと感じていましたが、なんとか成功することができました。勉強会のかたちとしてはそれぞれあると思いますが、今後も各地で開かれることを希望致します。

民樹さん、今回はお忙しいなか福島までお越しいただきありがとうございました。


また、SWITCHでは17日まで「日本の手仕事展」を開催しています。お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください。よろしくお願い致します。

「日本の手仕事展」
■日時 : 12月8日(金)〜17(日) 12:00〜19:00 (会期中無休)
■会場 : SWITCH    
■住所 : 福島市新町4−24メゾンエスプリ1階奥 (県庁通り、稲荷神社近く)
■電話 : 024(524)3545

| 渡辺大介 | いろいろ | 11:29 | - | - |
今年も干支鈴の季節です

毎年恒例、有田焼大日窯の干支鈴が出来て来ています。

 

11月半ば頃にお邪魔した時の写真です。

ちょうど窯焚きをする日で、久保さんが窯づめをしていました。

 

棚板の上にぎっしり並んだ、焼かれる前の干支鈴。

 

成形こそ型を用いますが、細かい手直しや、

素焼きをして、釉薬をかけて、内側に玉を入れて、本焼きをして、

絵付けをして、上絵焼きをして・・・

と、手仕事が多くの部分をしめるのです。

しかもそれらを親子2人でこなすわけですから、相当な労力でしょう。

そんな仕事をグチりつつも、いつものように明るく仕事をする久保さんでした。

 

在庫残りわずかです。お早めにどうぞ。

 

 

| 久野民樹 | いろいろ | 08:27 | - | - |
ノッティングで暖かく
手仕事フォーラムゆかりのお店で、
冬を暖かく過ごすのにふさわしい手仕事が並んでいます。

その一つ、ノッティングの椅子敷きは、目も、心も、もちろん身体も暖かくしてくれます。
どうぞお近くのお店へお出かけください。

松山・ロサ
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(写真はinstagramから拝借しました)

鎌倉・もやい工藝
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(写真はinstagramから拝借しました)

尾山台・手しごと
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| 大橋正芳 | いろいろ | 09:54 | - | - |
わたなべ木工芸に預けられた見本

富山県南砺市福光のわたなべ木工芸さんを訪ねました。

 

 

久野恵一とは長いお付き合いだったわたなべ木工芸の渡辺さん。

渡辺さんと色々と話をしている中で、以前渡された見本があると聞き

実物を見せていただきました。それがこちら。

 

見覚えがありました。

先日の学習会で横山さん宅で見せていただいた骨董の飛騨椀と

ほとんど一緒のものです。

参考 http://blog.teshigoto.jp/?eid=867226

 

簡素で普段使いが出来る木椀を作りたいという思いから、

この椀を懇意にしていた渡辺さんに預けたのでしょう。

 

残念ながらまだ実現はしていません。

しかし、日本の木工や漆の仕事を将来に繋ぐためのヒントが

この椀にあるのではないかと思います。

安価ながらも長く使える、手仕事の漆の器。

手仕事フォーラムとして、これから取り組むべき課題に

一つの光が当たったように感じました。

 

| 久野民樹 | いろいろ | 08:09 | - | - |
挑戦

ガラスの花瓶。
8月に尾山台の手しごとで開かれた「星耕硝子 ー伊藤嘉輝の仕事ー」展で求めたものです。

IMG_1515.jpg

秋田の伊藤嘉輝さんが私淑する倉敷の小谷真三さん。
その小谷さんから譲り受けたブルーのガラスで伊藤さんが吹いたもの。
ガラスのつくり手としては“若手”ともいえる伊藤さんの、これは挑戦です。
目指すは小谷真三・・・ではありません。小谷さんが目指した世界を目指す。
小谷さんが到達した美の世界へ、伊藤さんが一歩でも近づくためにエールを送ります。

“美の世界”・・・わかったようでわからない。
美しさの基準は曖昧で、多様で、つかみにくいものです。
でも、手仕事フォーラムは、厳しくも“美しい世界”を求めて活動を続けます。

これは、私たちの挑戦です。
 

| 大橋正芳 | いろいろ | 09:48 | - | - |
小鹿田の状況

11月半ば、小鹿田焼共同窯の窯出しのため、小鹿田へ赴きました。

私は8月の上旬に訪れて以来、3ヶ月ぶりです。

 

山の木々が色付き始めていました。

 

7月に発生した九州北部豪雨による土砂災害の爪痕は、未だに各地に残っていました。

 

小鹿田では復興に向けた作業が進んでいました。

集落内の水路では、大型の重機が搬入され、修復工事が始まっています。

 

各窯元には新しい唐臼が。

 

今回の豪雨で崩落した採土場にも重機が入り、復旧工事が始まったそうです。

来年の中頃までかかるのではないかとのこと。

 

坂本浩二窯では、唐臼の小屋が被害を受けたうえに

複数の唐臼が流失、破損するなどの大きな被害がありますが、

こちらも徐々に復旧を始めていて、小屋の工事も進行中でした。

次に同じような災害が起きても、影響を抑えられるような

考慮をしているとのこと。


自然と共に歩んできた小鹿田焼。

災害に決して負けることなく、今まで積み重ねて来た

以前の姿を取り戻すべく、各窯元が取り組んでいました。

集落内の雰囲気も災害直後よりもどことなく明るくなった印象を受け、

少しホッとした気持ちで小鹿田を後にしました。

| 久野民樹 | いろいろ | 09:04 | - | - |
秋の色
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ほったらかしのフウセンカズラは、“風船”がきれいな秋色に鈴生りです。
角館の沢くるみの花差しに、少しだけ。
 
| 大橋正芳 | いろいろ | 23:11 | - | - |
箕について(2)

東京文化財研究所で「箕サミット」が開かれ、
福島・SWITCHの渡辺大介さんと参加しました。

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3時間あまりのサミットの大半は、会場で行われた3地域の箕づくりの実演で、
箕づくりを見ながら材料や技法の特徴などについて解説を聞き、質問をするというものでした。
3つの箕とは、
秋田「太平(おいだら)箕」、千葉「木積(きづみ)の箕」、氷見「論田(ろんでん)・熊無(くまなし)の箕」。

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実演のあとはパネルディスカッション。タイトルは「箕のこれから」。
3つの地域の代表が、そでぞれ現状を報告、しかし、未来についは・・・なかなか難しいものがあります。

この“サミット”の主催は東京文化財研究所・無形文化遺産部。
つまり、国が箕の“危機”に目を向け、保存のための活動を始めたということ。
そして、今回参加した3つの地域は、国の「重要無形民俗文化財 民俗技術」に指定されています。
民俗技術として、津軽の和船や能登の製塩など13件が指定されていて、そのうちの3つが箕づくりなのです。
知りませんでした。

手仕事フォーラムのホームページ「手仕事調査」に、渡辺さんが「小高箕」を報告しました。
→ 手仕事調査・東北地方「小高箕(おだかみ)」
サミットの担当者がそれを見て、フォーラム事務局宛に案内を送ってきて、渡辺さんの誘いで参加しました。

大平箕・田口召平さんの実演に見入る渡辺さん。
DSCN5365.JPG

田口さんの道具です。
渡辺さんは実演が始まる前に樺の鞘を見つけて「いいですね」と。
さすがフォーラム会員・・・目の付け所が違います。
IMG_1349.JPG

大平箕のつくり手は、実質的に田口さんご夫妻だけのようです。
箕の現状と未来に対して、国は今後どうのような活動をするのか・・・
手仕事フォーラムはその活動と関わることができるのかを含めて、注視したいと思います。

| 大橋正芳 | いろいろ | 18:54 | - | - |
箕について

田代美由紀さんの箕についての報告がありました。
箕は、アジアで広く使われてきた農具で、また、日本では全国の箕の形に共通点があると、
久野恵一さんは繰り返し話しました。
農具としての役割はほとんどなくなった箕を、そいれでも大切にした久野さんは、
その普遍性にこそ、ゆるぎない造形的な美しさがある、と確信していました。


IMG_9524.JPG
(武蔵野美術大学 民俗資料室)

このブログでは、箕のつくり手や制作の様子は報告されてきましたが、
箕が使われている“現場”の報告はほとんどありませんでした。
理由は、農作業の現場を見る機会が少ないこともありますが、
現場で働いているのは農機具で、農具の出番は決して多くはないからでしょう。
とはいえ、今もつくられている箕は、どこかで誰かが使っているはずです。

箕の美しい形の背後には、その使い勝手の良さがあるでしょう。
また、汎用性の高い農具だとも聞きました。
使われ方から手仕事の美しさを学ぶことも、大切かもしれません。
片足を農業に突っ込んだらしい田代さんの、これからの報告に期待しましょう。

| 大橋正芳 | いろいろ | 12:49 | - | - |
小田中耕一展@盛岡

盛岡のもりおか啄木・賢治青春館では、

小田中耕一さんの個展を開催中です。

 

会場には小田中さんの型染めによる卓布や染め絵、ポスターがずらりと。

(特別に写真を撮影させていただきました。館内は撮影禁止です)

ポスターの中には手仕事フォーラムにまつわるものもありました。

 

 

11日14:00〜は小田中さんによるギャラリートークもあります。

ぜひ足をお運び下さい。

http://www.odette.or.jp/seishunkan/

| 久野民樹 | いろいろ | 15:38 | - | - |
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