手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
木綿のノッティング

倉敷、本染手織研究所を訪ねました。

今回は今年9月に行う予定の全国フォーラムの打合せです。

 

目に留まったのが木綿のノッティングでした。

30年近く使われているものだそうで、

経過とともに藍が褪せ、色が変わっていますが

その風情がまた良いものでした。

現在はウールを用いたものがメインで、木綿はあまり見かけません。

時々「木綿のものはないの?」と質問を受けるのですが、

石上先生によると、以前は木綿のものがメインだったそうで、

ウールを用いるようになったはむしろ最近とのこと。

木綿の糸は硬く、織る際に切るのが大変で、

ウールよりも3倍近く時間がかかるのだそうです。

(なのでそれほど作っていないとのこと)

 

木綿のノッティングはウールほどフワフワしてはいませんが、

手触りがよく、風合いも良いものでした。

 

| 久野民樹 | いろいろ | 18:24 | - | - |
龍門司焼にて

龍門司焼を訪ねました。

 

工房を覗くと、ちょうと職人の猪俣さんが茶家のつるを作っていました。

ツヅラを使って編み込んでいます。

 

ツヅラは九州をはじめ各地で竹細工の補強にも用いられてきました。

最近は適したものがなかなか採れないそうで、

針金や藤などが代わりに用いられています。

 

茶家のつるも、最近は人工的な材料(プラスチックなど?)で

作ったものも見かけますが、こんなところでも昔ながらの形と仕事を

維持していることは貴重なことだと思います。

| 久野民樹 | いろいろ | 21:13 | - | - |
ステキです
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砥部焼・中田窯の7寸皿。

・・・なずな模様もヨーロッパの古いお皿に見えてきます・・・
・・・素直に響きあうもの同志を組み合わせるのはとても楽しい・・・

松山・ROSAのブログの画像です。
→ https://rosamatsuyama.tumblr.com/
 
| 管理人 | いろいろ | 22:05 | - | - |
絶えた箕

先日九州の某所で、佐賀で作られていたという箕を見る機会がありました。

九州の箕の産地は、今では南薩地方しかないと思われます。

それも作り手はごくごくわずかです。

 

この箕は佐賀県小城市のある集落で作られていたもので、

持ち主の話によると、40年ほど前まではつくられていたのでは?とのこと。

非常に堂々とした形で、堅牢な作りでした。

 

箕の縁に使われている木は、なんと杉の木。

他の土地の箕は、もっと柔らかくしなる木を用いますが、

わざわざ密植して、細く長く育てるのだそうです。


 

縦に編まれているのはフジ、横は竹です(富山・氷見の箕と同じ)。

桜の皮が補強のため部分的に編み込まれています。

 

日本各地、箕は同じ形ですが、つくりや材料などでバリエーションがあり、

非常に興味深いものです。

 

 

| 久野民樹 | いろいろ | 08:34 | - | - |
沈壽官窯へ

鹿児島・沈壽官窯を訪ねました。

白薩摩で日常使いの器を作ろうという、

久野恵一の生前取り組んでいたプロジェクトの打合せです。

 

日置市美山(旧苗代川)にある沈壽官窯。

写真は快晴ですが、この日は雪がちらついていました。

 

今回は、今まで作って来たものを整理して、

実際に製品化に向けた計画を相談しました。

 

その中から一点ご紹介。

龍門司焼の皿(右・少し古いものと思われます)を参考に作られた切立皿(左)です。

白薩摩ならではの温かみのある白色。

細かく入った貫入と合わせて、良い風合いを醸し出しています。

 

お披露目までもうしばらく、楽しみにお待ちください。

 

| 久野民樹 | いろいろ | 07:25 | - | - |
『SILTA』35号絶賛編集中!!

会報誌『SILTA』35号はただいま編集作業の真っ最中。

昨年10月に行われた軽井沢・横山正夫邸スタディツアーの報告とともに、
横山さんの特別寄稿「横山正夫蒐集物語 ーものを買うー」4頁‼︎が掲載されます。

IMG_2425.jpg

横山さんと久野恵一さんの出会い、そして2人の蒐集の旅・・・初めて聞く話、初めて見る写真。
編集会議メンバーの尽力で3月はじめの刊行予定、どうぞお楽しみに!!!

| 大橋正芳 | いろいろ | 21:21 | - | - |
坂本浩二さんの器復刻

昨年の岩手での全国フォーラムでは、小鹿田焼の陶工・坂本浩二さんが

久野恵一と共に作ったという鉢が紹介され、

「今度、当時を振り返りながら改めて作りなおしてみたい」

という話がありました。

そして、先日の窯出しでそれが出来上がってきたのでご紹介です。

 

やや厚く、がっちりとしたつくりです。

最近はこういうつくりはあまり無いように思います。

また、打ち刷毛目の模様がややぼんやりとしていますが、

これは久野恵一の指定とのこと。

(浩二さんは、くっきりとした方が好みだそうですが、あえてぼんやりと打っています)

 

腰には線が削り出しで施されています。

 

今回、久野恵一とやりとりをした当時を思い起こしながら

復刻されたのだと思いますが、今度改めて感想を聞いてみようと思います。

| 久野民樹 | いろいろ | 15:37 | - | - |
大日窯の珍品?

先日、尾山台手しごとの在庫整理をしていたところ、
見慣れない磁器の茶碗を見つけました。



有田焼・大日窯のものですが、絵付けの雰囲気が違うし、

染付けの呉須の色も、大日窯の通常のものと異なり、 ややくすんだ、落ち着いた色調です。
(写真では上手く伝わりませんが…)

裏には、通常「大日」または「日」の字を元にしたマークが描かれますが、
こちらは「大日窯」と字で書かれています。

大日窯の久保さんに確認したところ、有田の泉山磁石場の陶土を
使って作られたものということでした。

現在の有田焼の陶土は、天草(長崎県)で採られたものが使われています。
有田の泉山は、日本で初めての磁器が産まれるきっかけとなった採土場ですが、
既にほとんど掘り尽くされ、現在は使われていません。

この器は、その泉山で最近採掘された土を使ったものです。
初期伊万里のような、古く素朴な有田焼の雑器の雰囲気を残したいと言う
久保さんが試作したようです。

そもそも貴重な土と言うこともあり、定番製品と言うわけには行かないのですが、
久保さんの意欲と気概が感じられる一品です。

| 久野民樹 | いろいろ | 14:48 | - | - |
“箱”の謎解き

1/21に行われた静岡スタディツアーで、あの“箱”の謎が少し解けました。
箱というのは、10/27のブログに後藤薫さんがアップした「気になる木箱」のこと。
http://blog.teshigoto.jp/?search=%C6%E0%CE%C9%B3%A8

DSCN5263.JPG

この箱は、軽井沢でのスタディツアーで拝見した横山正夫さんの蒐集品の1つです。
久野恵一さんが欲したもので、横山さんはなぜこれを選んだのかはわからないという一品。
久野さんがどこに目をつけたのかも謎ですが、何に使われた箱なのかも、謎です。

静岡の芹沢げ霹術館に同じ手のものが収蔵されています。
そこで、今回のツアーで学芸員の白鳥誠一郎さんに伺ってみました。

同じ箱が2つあるそうです。
さらに、まるでその模型でもあるかのような小型の箱が1つあり、中に百人一首が収められているとか。
画像を拝見しました。
確かに、同じような絵が描かれた小さな箱に、百人一首が収まっています。
崩し文字の下の句が書かれた取り札が上に2列、木版と思われる読み人の絵と名前と歌が描かれた読み札が下に2列。
箱のサイズは、15.5×10.8×8.0僉ΑΑΔ箸いΔ海箸蓮∋イ1枚が約7×5僂醗貳姪なサイズです。
平安の公家の世界が描かれた箱の中に百人一首・・・納得です。

DSCN5261.JPG

しかし、横山コレクションの箱は、長さでおおよそその倍の大きさ。
つまり、小さな箱を8個入れることができるような容積なのです。
謎は・・・方向は見えましたが、すっかり解けたわけではありません。
どなたか、ご存知ありませんか?

| 大橋正芳 | いろいろ | 21:39 | - | - |

尾山台・手しごとで1/27からはじまった「雪国だより」。

カゴや裂き織り、ホームスパンといった雪国ならではの手仕事のほか、
ガラスも採り入れ、雪国に生きるつくり手たちの仕事をテーマにしました。
展示のメインは山形の蓑です(非売品です)。
シナや麻でつくられており、厳しい雪国を象徴する手仕事の一つだと思います。
もやい工藝の収蔵品を持ってきました。
この蓑は、手仕事フォーラムの学習会記録によると、
2007年頃につくられたものだそうで、既につくり手さんは
亡くなられたということです。
いま東北を巡っても、博物館や資料館などでしか
目にする機会はありません。
既に失われた手仕事と言っても過言では無いでしょう。
貴重な品です。ぜひ見にいらしてください。
| 久野民樹 | いろいろ | 00:14 | - | - |
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