手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
小鹿田の状況(後編)

そんな中、共同窯(黒木富雄窯、黒木史人窯)の窯出しです。

豪雨の影響で半月ほど遅れての窯焚きでした。

ちょうど台風の接近と重なり、強風が吹いた為に火が暴れたそうですが、

上がりにはそれほど影響なさそうです。
他にも個人窯の坂本義孝窯が窯出しをしており、こちらも上がりは上々の様子でした。

普段と変わらぬ窯出し、やはり出て来たものを見ていると元気をもらえます。

 

坂本正美窯へ立ち寄ると、修理された唐臼がいつものように音を鳴らしていました。

健一郎さんも次の窯に向けて作り始めています。

 

坂本浩二窯も同じ。

このところ復興に向けた打ち合わせが多いそうで、

なかなか仕事が出来ないと浩二さんは嘆いていましたが

そんな中でも時間を見つけては、ロクロを廻します。

 

小鹿田は着実に前に進んでいます。

完全復活までにはまだ長い時間がかかるかもしれませんが、

応援していきたいと思います。

| 久野民樹 | いろいろ | 08:19 | - | - |
小鹿田の状況(前編)

8/10から11にかけて、小鹿田焼共同窯の窯出しに行って来ました。

 

豪雨があったのが先月7/5。それから1ヶ月余りが経ちました。

唐臼が流されたことや、採土場が崩れたことは聞いていましたが、

実際はどうなのか…小鹿田の皆さんはどうしているのか。

ずっと心配でした。

 

日田市内から小鹿田へ向かう道に入り、しばらく進むと

小野地区の大規模な崖崩れの現場があります。

あまりにもな状況に言葉が出ません。

道は仮復旧され、交互通行で開通している状況です。

濫りに立ち入るような場所ではないことを認識させられます。

その後の道も、至る所で崩落していたり路面のアスファルトが

剥がされていたりという状況です。

 

小鹿田に入り、まず柳瀬朝夫窯へ。

一番被害がひどいと聞いていました。

唐臼の小屋の内部。

コンクリート柱の高さまで土砂や流木が入ったそうですが、

ボランティアの皆さんの力を借りてなんとか綺麗になったそうです。

 

中央右手が、唐臼を動かすための水路です。

川から取水する堰が損壊し、土砂が流れ込んだため

唐臼が動かせる状況ではありません。

(水路の土砂はその後ボランティアの皆さんにより除去されました)

 

この他にも、坂本工窯、坂本浩二窯、坂本正美窯の唐臼が流されたりしています。

流されていなくても、流木が当たるなどしたために壊れてしまったり、

水路の底に土砂が入ったためにうまく動かないなどの状況があるとのことです。

 

(後編へ続きます)

| 久野民樹 | いろいろ | 10:38 | - | - |
なぜか売れずに残る逸品

照屋さんの厨子甕(極小)です。

鎌倉もやい工藝で、恒例のヤチムン展の初日に見かけたものの、

懐具合の都合で泣く泣く諦めた物です。

最近行ったら、なんとまだあったので、いただいてきました。

 

小品なれども強烈な存在感のある佇まい。

力強い造形。強い焼き上がり。凄い物です。

 

ときどき、何故にこれが残るのかと不思議に思うものがあります。

 

久野恵一さんの『日本の手仕事をつなぐ旅』を開き、

「この人は汚されたくない」の一節を読み返しました。

| 中村裕史 | いろいろ | 13:41 | - | - |
民藝の実践

手仕事フォーラムの目的に、よりよき手仕事を探し、育て、これを次の世代に残すことがあります。この活動はプロデューサーの立場であるとともに、手仕事の品を使う実践者であらねばならないことを意味します。幾ら理論を振りかざしても、理論だけで、良き手仕事の品を次代へ引き継ぐことは出来ません。実際に手にとって使うことにより、生産量が上がり、その中から淘汰され良き物が次代に引き継がれるのです。

先日、松本を旅し、久野恵一氏が長年にわたり食器類を納めていた蕎麦店で昼食をとりました。その店の食器は現代の手仕事の品でありながら、日々の使用と年月の経過で昔の物をも凌ぐ美しさをはなっていました。

以下に写真でご紹介しますが、店の雰囲気、食器の美しさ、まさに久野恵一氏が目指した民藝の実践がここにあったのではないかと感じました。

 

店内の様子です。何か不思議に感じませんか?

普通なら壁に額等が掛かっていますが、この店の壁にはなにも掛かっていません。女将に聞くと額はまがるのが嫌だからと言っていましたが、余白の美とも言えるシンプルこの上ない中で美しい食器に出会える幸せを感じました。

 

黄瀬戸の食器類と壺屋の赤繪小皿です。

 

黄瀬戸の石皿に自家製のお新香を載せて。よく使い込まれた石皿で、昔の石皿と並べても負けない美しさがあります。

 

つゆ入れ、蕎麦猪口、蕎麦ざる・・・すべてが調和しています。勿論、蕎麦は美味です。

 

蕎麦のお替わりはこの瀬戸の大皿で供されます。所謂牡丹刷毛です。

 

出西の醤油差し、黄瀬戸の小物です。いずれも最高の上がりです。

 

 

最後に供されるそば湯も出西の土瓶です。おなじみの丸紋と黒?薬の物です。いずれも上がりが素晴らしく、久野さんが特に撰んで最上の物を届けたと思われます。
| 横山正夫 | いろいろ | 09:36 | - | - |
夏の尾山台
今日は自由が丘で手仕事フォーラムの運営会議。
その前に、尾山台の手しごとをのぞいてみました。

駅からの数分で汗だくに・・・店に入るとエアコンが効いていて、
山藤さんがさっと冷たいお茶を出してくれて、一息つきました。

手しごとは、「夏の器と型染め」展が終わり、
19日からはじまる「星耕ガラス・伊藤嘉輝の仕事」展の間ですが、
店内は型染めののれんや手ぬぐい、ガラスのうつわなどが充実しています。
店の隅々にも目が行き届いていて、しばし暑さを忘れるひとときでした。

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小田中耕一さんが文字をつくった「全国フォーラム in 岩手」のポスタが貼ってあります。
運営会議は、今月の25日に迫った岩手フォーラムの運営や、SILTA次号の内容などが議題でした。
 
| 大橋正芳 | いろいろ | 23:19 | - | - |
松山・ロサの可愛い店員さん

松山の工藝ギャラリー「ロサ」で、中学生が2日間の職業体験をしたそうです。
(未来のつなぎ手・・・・・期待してしまいます)
素敵なお話でしたので、ロサの門田真記子さんの許可を得て、ブログから全文をご紹介します。

ロサブログ

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先日、興居島の中学生がお店に職場体験に来てくれました。
誰に言われたでもなく、自分で行きたいお店を探したらロサだったと聞いて、
断らなくて良かったなと思いました。
作ることやインテリアに興味があるということだったので、
お店で扱っている手仕事のお話や展示替えをしてもらったり、
ちょうど入荷したユーゲのジャムのラベルを作ってもらったりしました。
それ以外は一緒に本を読んだり、おしゃべりしたりで、
ちゃんと職場体験になったかは不安ですが、2日間私はとても楽しかったです。
将来の夢の話を聞いていると、何故か自分がわくわくしてしまいます。
とても可愛くて素敵な女の子でした。

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ユーゲのジャムは、和歌山の青梅ジャム、プラムジャム、
長野の杏ジャム、美生柑ジャム、の4種類入荷しました。
夏のジャムです。          

2017年7月29日(土)

| 大橋正芳 | いろいろ | 09:28 | - | - |
十字絞り

絞り染に「十字絞り」と呼ばれるものがあります。
まさに、“十字”の模様が染め出された美しい絞り染です。

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世界中に、時代を超えて、さまざまな絞り染がつくられてきました。
例えばインドには、薄い絹や木綿に精緻でカラフルな模様を染めた絞り染があり、
アフリカには、素朴な木綿地に力強い模様が染められた藍染の絞り染があります。

モンゴルやチベットには十字模様を染めた特徴的な絞り染があり、
それはウールの厚地の織物やフェルトに絞り染が施されています。
遊牧民は、精緻な仕事ができない厚い生地に、それでも美しい模様を求め、
そこに祈りを込めたかのような十字絞りを生み出した・・・のかも知れません。

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赤と藍色の濃淡の縞模様が織り出されたウールの綾織。
白と黄色の無地の部分に、赤と藍色の十字がくっきりと染められています。
敷物でしょうか、幅30センチほどの織物をつなぎ合わせた重みのある十字絞り。
衣類にも使われてきたようです。

| 大橋正芳 | いろいろ | 05:34 | - | - |
全国フォーラム2017 in 岩手 ポスターができました!

気づけば、全国フォーラム2017 in 岩手まであと1ヶ月を切りました。

 

この度ポスターが出来ました。

先日から、関係するお店などにお送りしております。

 

 

小田中耕一さんがこのポスターのために文字の型染めを

製作してくださいました。

楢岡焼や手さげカゴ、ホームスパンといった東北の手仕事をテーマに、

小田中さんの型染めを取り入れた全体の構成は、

手しごとの中里さおりさんにお願いしました。

 

なお、既に会員向けイベントの募集は締め切らせていただきました。

今回、非常に多数の応募をいただいています。

 

ラストスパートで準備の追い込みをかけているところです。

どうぞお楽しみに。

| 久野民樹 | いろいろ | 17:16 | - | - |
九州北部地方豪雨災害後の小鹿田皿山へ

九州北部地方の豪雨災害から2週間が経ち、

小鹿田皿山へ通じる道もなんとか繋がり、

豪雨前に共同窯で焚かれた焼物が窯出しされたとの連絡をいただき伺ってきました。

 

道が繋がったと言っても以前通っていた道は通れないため、

日本道路交通センターの災害時情報提供サービスを確認しながらの訪問となりました。

こちらのHPより大鶴から道が通れるようになっていたため、そちらから伺いました。

慣れない道の上、いたるところに路肩注意や落石注意の看板、今にも落ちてきそうな岩や流木を横に見ながらの道筋となりました。

 

無事に到着するといつもの景色が広がっていました。

しかし、小鹿田焼陶芸館から下って行くと聞いていた通り川沿いにある唐臼や川沿いの被害が見受けられました。

窯元へ着くとみなさんお元気そうで笑顔で迎え入れてくださり少し安心しました。

共同窯からは災害当日まで焼かれた焼物が無事に窯出しされており選品させていただきました。

色々とお話を伺っていると柳瀬朝夫窯の唐臼の被害が一番ひどかったと伺い見せていただきました。

川上から流れてきた流木が積み重なってしまいどこから手をつけていいのかわからないような状態です。

泥もたまってしまっており元の姿がわからないくらいです。

その他の窯元でも唐臼が流されたり、唐臼の被害がなくても川の形状が変わってしまい動かすことが困難な状態とのことでした。

 

小野地区の被害も甚大で帰りはこちらの道も迂回すれば通れるとのことでしたので通って帰ってきましたが、

取り急ぎ通れるようにしたといった状況で、大きな重機などは運べるような道が通っておらず、

復旧の見込みもまだ立たないとのことでした。

まだ局地的な雨などは注意しなければなりませんが、

梅雨はようやく明けたようですし、より早い復興を祈ります。

| 副島秀雄 | いろいろ | 16:24 | - | - |
秋月は通常通り営業中

秋月に来ました。

 

 

ご存知の通り、秋月は福岡県朝倉市にありますが、

今回の豪雨に見舞われた地域からは少し外れていて、

幸い災害を免れました。小谷真三さんのガラス工房も無事です。

 

 

しかしながら、秋月に向かう途中や周辺の道路では、

路肩が崩落している箇所が散見されました。

今回の豪雨の凄まじさが伺えます。

まだ雨は完全におさまっておらず、時折激しい雨が降ります。

これ以上の災害が起きないことを願います。

 

いずれ秋月の土地にも普段通りの美しい風景が戻ることと思います。

その折にはぜひ足をお運びください。

 

| 久野民樹 | いろいろ | 22:58 | - | - |
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