手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
鳥取のフォーラムに参加して

今回もとても貴重な体験させていただきました。
知らないことばかり、この年になって・・・唖然とします!

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鳥取は、20年前くらいにに「たくみ」に行った記憶がありますが、吉田璋也については当時は何も知らず、惜しいことをしていたんですね。
先人の道にふれ、あらためて手仕事の素晴らしさを確認できた旅でした。
お世話になったみなさん、ありがとうございました。

追伸
宴会でのひとときなど、全国のメンバーのみなさんとの交流も楽しい時間、いい思い出となりました。

石原照子

| 管理人 | 報告 | 10:38 | - | - |
オリエンタルな魅力
全国フォーラムの開催が鳥取で。
初めて赴く鳥取。これはたくみに行ける!と思いました。
たくみ割烹店です。
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岩手の珈琲館、鹿児島の可否館、そして今回のたくみ割烹店など
フォーラムで利用する飲食店が民芸の店であると、その嬉しさは一入です。
学習会のあとは普段の暮らしの中に生きる民芸、その美しさを体感しました。
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▽店内
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中国の土間をイメージして設計された店内。
内装や調度品までも吉田璋也が考え出したものです。
中華的でもあり朝鮮的な雰囲気も感じるデザイン。
異国の文化に影響を受けた吉田璋也の感性が伝わってきます。
やはり日本人であるのか、このオリエンタルな雰囲気に安堵します。
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▽隠された空調設備
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空調設備も室内の景観を崩さないよう配慮がなされています。

▽民芸にまつわる各地の店
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▽懇親会でのひとコマ
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店主 阿部一郎さんがご挨拶に来てくださいました。
阿部さん自身大食漢で、器の絵柄が隠れるほど料理を盛り付けてしまうことがあるそうです(笑)。

▽名物“すすぎ鍋”
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贅沢な鳥取和牛を美味しくいただきながら、懇親会を楽しみました。

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メニューは筆書きの活きのよさ!
次回は名物“みそ煮込みカレー”もいただきたいと思います。
食事に、建築に、内装に、たくさんご馳走様でした。

藤岡 葵
| 管理人 | 報告 | 19:16 | - | - |
全国フォーラム2019 鳥取「公開フォーラム」

願正寺をお借りして9月8日に行われた公開フォーラムでは、手仕事を未来につなぐ道としての“新作民藝”がテーマの一つとなっていたように感じました。
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第1部の「吉田璋也と鳥取の民藝」では、木谷清人さんから、吉田璋也の新作民藝の功績が美しい写真と共に紹介されました。古作をベースにされただけでなく、曲木肘掛応接椅子においては1938年に中国を調査した中で見出した椅子を基に、鳥取の曲木の技術を用いて生まれたとのことでした。他国の椅子文化を取り入れた“新作”でありながら、地域に受け継がれる素材や技術を骨格とすることで、“民藝”の要素を有する“新作民藝”が誕生するという好例を学びました。
(「吉田璋也の世界」で検索すると吉田璋也の新作民藝の数々を見ることができます)

第2部は「手仕事を未来につなぐ道」と題し、久野恵一氏が新作を生み出す中で、作り手とどのような関わり方をしてきたか、中井窯の坂本章さん、小鹿田の坂本浩二さんのお話を聞くことができました。
久野恵一氏にはスペインの器や、時には素材の異なる木工の鉢を持って来て同じかたちを陶土で表現するよう要求されたとか。ダメ出しも激しかったそうですが、こうしたことを繰り返す中で、出来ることが増えたとお話しされていました。

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沈壽官窯の陶工、平嶺健二郎さんが久野恵一氏から言われた言葉が印象に残りました。
「作る技術は教えてくれるが、何を作っていいかは誰も教えてくれない」
と言う平嶺さんに対し、久野恵一氏は
「歴史と風土を学べば作るものは見えてくる」
と答えたそうです。
その言葉通り、沈壽官窯と手仕事フォーラムの共同プロジェクトとして新作に取り組む中、平嶺さんは歴史を深く学ぶことで、幕末以前の李朝のものを基にしていた白薩摩に“作るもの”を見出したとのことでした。
今回のフォーラム会場に並べられた共同プロジェクトの試作品は、柔らかい白色とロクロの手の跡が残った優しい表情が印象的なこれまでの試作とは異なる物でした。来年リリースとのこと。楽しみです!

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吉田璋也は『新作民藝の8要素(鳥取民藝協団員の資格)』として以下を上げています。
〆猯舛詫囘咾砲茲辰禿正なものを吟味してこの地方の物から選ぶこと。
⊇侏茲襪世荏飾を少なくすること。
M囘咾肪藜造法∋箸の匹い發里鬚反干櫃韻襪海函
せ纏は誠実で丈夫であること。
ヌ詰な技法はさけ、安全な技法を選ぶこと、それは伝来の熟練した技術を護ること。
Σ輒を狙ったり、特殊なもの、奇異なる形を好まないこと。
Я道┐砲覆蕕霧造蝓安価に作ること。
┠り返しつくって熟達すること。

慎重かつ明確に見事に言語化されています。
対して「久野恵一氏はどのような要素を大切にしていたか」という質問に、作り手の両名は「直感だったのではないか」と仰いました。

それを聞いて、帰り道で考えてしまいました。個人の直感だとすると、後に続く私たちに残された道が無いではないかと。しかし、その後柳宗悦の著書を読んでいて、直感ではなく直観だったと気が付きました。経験と知識が無意識にはたらく直観が、物事の本質をとらえた新作民藝を生み出す基となっていたのだと。

「手仕事を未来につなぐ道」というテーマでしたが、道を踏み外さず歩むためには、趣味として物を見るだけでなく、久野恵一氏がこれまでやってこられたように、歴史と風土を認識した上で物を観る力を養って行くことが重要であると感じ入りました。

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大好きなたくみ割烹では昼食にカレー、夜にはしゃぶしゃぶ(すすぎ鍋)をいただきました。ごちそうさまでした。

山田宗平

| 管理人 | 報告 | 10:48 | - | - |
鳥取民藝美術館
「全国フォーラム2019 鳥取」、9/7に行われた鳥取民藝美術館での学習会の報告です。

館では、創設70周年記念展として「 吉田璋也著『民芸入門』五十年」が開かれていていて、展示室2階には『民芸入門』で璋也が取り上げた所蔵品が展示されています。
尾崎麻理子さんの案内と解説で、館の由来や建物について、そして展示品について学びました。

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尾崎さんはお話のあと、数冊のアルバムを持参して見せてくださいました。
アルバムは過去の展示を記録したもので、展示を網羅した写真とともに展示品の目録、配置などが細かく記載されています。

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写真のアルバムは2003年の特別企画展「人間国宝・染色家 芹沢げ陝廚竜録です。
2003年は手仕事フォーラム発足の翌年で、美術館の隣の工芸店「鳥取たくみ」でフォーラムの会議を開きましたので、久野恵一さんが力を込めて企画したこの展示を見ることができました。

(2003年、1階展示室)
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(2003年、2階展示室)
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記録を見ると、展示品は館蔵品以外に静岡市立芹沢げ霹術館、富山・吉田桂介氏、東京・四本貴資氏、鳥取・塩義郎氏など、多くは館外から借りていて、そこに企画者の構想力と人脈の大きさが見て取れます。
アルバムは歴代の展示がそれぞれ記録されていて、今も続いているそうですが、1995年に顧問として鳥取民藝美術館に関わった恵一さんが企画、展示した展覧会の記録も全て残されていることになります。
特別な情熱を傾けていた恵一さんの展示を学ぶ、貴重な資料。手仕事フォーラムの次世代を担う方々には活用の価値があると思います。

現在、鳥取民藝美術館の展示は、2階には主に璋也が収集した館蔵品を、1階には璋也が手がけた「新作民藝」が展示されています。

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1階の展示では、手仕事と暮らす生活のあり方を来館者に示す役割があるとのことですが、時には、館内の空間全体を意識したダイナミックな展示で来館者に強くアピールし、手仕事の美しさの発見に繋がるような展示があってもよいのにな、と思いました。(大橋)


 
| 管理人 | 報告 | 12:27 | - | - |
「全国フォーラム2019 鳥取」が開催されました

9/7〜8にかけて「全国フォーラム2019 鳥取」が開催されました。

各地から40名余りの会員が鳥取に集まり、見学や学習会などを行いました。

初日に行われた、中井窯の見学の様子です。

 

初日は中井窯の見学に始まり、吉田璋也が建築を手がけた

湖山池・阿弥陀堂、吉田医院、そして鳥取民藝美術館の見学。

夜はたくみ割烹店での懇親会。

二日目は青谷町山根に場所を移し、

大因州製紙の山根和紙資料館と山根窯の見学、

願正寺での公開フォーラムなど、盛りだくさんで

とても充実した内容となりました。

 

連日の猛暑の中、無事に開催することができました。

多大なご協力をいただいた、鳥取の皆さんに厚く御礼申し上げます。

| 久野民樹 | 報告 | 04:04 | - | - |
鳥取・山根の願正寺
“全国フォーラム 2019 鳥取”は、9月7.8日の両日で無事終了いたしました。
お世話になった皆様にお礼を申し上げます。

8日午後の公開フォーラム会場は山根の願正寺本堂で、ここを会場にお借りしたのは今回で3回目です。

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(鳥取市青谷町山根 浄土真宗本願寺派 高林山願正寺)

夏を思わせる山根の青空が私たちを迎えてくれましたが、35度を超える猛暑!!はさすがにこたえました。

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(赤い欄干の奥に、緑に埋もれるように見える大きな甍が願正寺の本堂)

7日の夜には「たくみ割烹店」で懇親会があり、願正寺住職の衣笠告也さんにご挨拶をいただきました。

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(右が住職の衣笠告也さん、左が御子息の宗法さんと新婚間もない奥様)


衣笠さん、奥様、宗法ご夫妻、そして檀家の皆様には本当にお世話になりました。
ありがとうございます!!!

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(フォーラムが終了、西に傾きはじめた日輪を背にした願正寺の鐘楼門)

 
| 管理人 | 報告 | 17:42 | - | - |
吉田璋也の美意識にふれる初日

兵庫出身の私が民芸や手仕事に興味を持ち始めたとき、真っ先に伺ったのが鳥取民藝美術館でした。美術館で観て学び、たくみ割烹で活きた手仕事の器を体感し、たくみ工芸で生活に取り入れるという、これ以上ないプロデュースに感激し、半世紀以上も前に実践(実験)された先見性に衝撃を受け、手仕事の奥深さに一層のめり込むきっかけになりました。
今年の全国フォーラム(2019年9月7・8日)は鳥取。ということで以前より楽しみにしていましたが、期待通りに、鳥取民藝美術館を創設した鳥取民藝の中心人物、吉田璋也について詳しく知る素晴らしい機会となりました。


医師であった吉田璋也の医院は民藝美術館の道路を挟んで向かいにあります。今回、普段は公開していない吉田医院を見学させていただきました。


自身で設計を手掛けた医院は、玄関階段の迫力や吹き抜け2層の2階建て、実質4階建てというプランの面白さに目を奪われますが、細かい点にも吉田璋也の美意識が散りばめられ、見どころの多い建築でした。
階段や作り付け棚の柔らかい曲面や、梁や柱の面取りには共通する仕様が見られ、木材の重厚さの中に軽さや優しさを添えているように感じました。医院ということもあり、患者さんに親しみを持ってもらいたいという意識があったのでしょうか。


建築だけでなく家具や什器も吉田璋也自らデザインしたそうです。用の美を感じるさりげない意匠を添えた什器の中で、特に目を引いたのがゴミ箱でした。何の変哲も装飾もないようですが、穴の直径、口の丸みの優しさ、中心を外した穴の位置など大変に均衡がとれて洗練されていて、吉田璋也が現代にいれば、素晴らしいプロダクトデザイナーにもなっていたであろうと感じさせます。


入口の看板は、布志名焼の船木研児によるものだそうです。こうしたさりげない情報が得られるのも、フォーラム参加の嬉しいところです。


鳥取民藝美術館では現在に至るまでの経緯について、河井寛次郎記念館の許可を得て今回特別に資料を見せていただけるなど、写真で歴史を振り返ることで大変わかりやすく学ぶことができました。驚いたのは、鳥取大火の経験から、鉄筋コンクリートで造られていることでした。美術館の雰囲気を決定づけている太い梁などは、鉄筋コンクリートの上から木材をかぶせているそうです。年月と共に浮いてきているのか、良く見ると確かに形跡が見られます。しかしここでも吉田医院でも見られた面取りが見られ(1階展示室のみ)、鉄筋コンクリート造でありながら巧みに空間を演出しているところに感嘆します。(写真を撮り忘れました)

通常では見られない場所や知ることのできない情報、自分では発見できない視点をいただけることがフォーラムの醍醐味だと感じる初日でした。鳥取民藝美術館はじめ、関係する皆様には感謝しかありません。ありがとうございました。

 


山田宗平

| 管理人 | 報告 | 18:38 | - | - |
沈壽官窯プロジェクト 来年リリースへ

このブログでも何度か報告されている、沈壽官窯と手仕事フォーラムの共同プロジェクト。7年の時を経て、来年には製品をみなさまにお届けできるよう、調整を進めています。

 

十五代当主と意気投合した故・久野恵一さんがさまざまな提案をし、沈壽官窯の陶工・平嶺健二郎さんが試作を重ねました。恵一さんの急逝後も平嶺さんは研究を続け、後を継いだ久野民樹さんと検討を重ねてきました。

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古い資料を手に説明する平嶺さん(右)と久野民樹さん(その隣)

 

使う土、器のラインナップがおおむね決まり、釉薬も最終調整に入っています。今週改めて窯を訪れ、十五代沈壽官さんと平嶺さんのインタビュー、撮影などをさせていただきました。

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詳しくは、鳥取手仕事フォーラム、年末に発行する会報SILTA、プロジェクトの冊子などでご紹介します。どうぞお楽しみに!

| 大部優美 | 報告 | 10:36 | - | - |
昔の瀬戸焼
学習会「昔の物今の物」に参加しました。
講師をされる横山先生が大学生の頃から収集された瀬戸焼の器の数々を、
実際に見ながら手に取りながらお話を聞く貴重な勉強会でした。

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瀬戸焼は、六古窯の中でも一番歴史が古く、最初は素焼きで始まり、窯の中でたまたま灰が掛かったところが美しかったので灰釉を施すようになったそうです。
土が白くそれだけで十分美しいのですが、磁器の生産が増え市場が変わってくるとそれに対して瀬戸焼も江戸時代の後期までには、鉄釉や呉須などで絵付けしたものが生産されます。
庶民の食事の際に使う石皿や飯碗などの器の他、灯明皿、行灯皿、火鉢などの生活道具にも多彩に描かれています。
中には、型を置いて吹き付けて柄がつけられたものもありました。
鶴や海老の絵は活き活きとし、夕景や柳、松葉の絵もとても美しく、筆の流れや勢いやおさまりの良さで何千、何万枚と描いていたことがわかるのだそうです。

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それにしても使われていた器の味わい深さ、美しさはなんとも表現しがたく、皆それぞれに引き込まれていました。
横山先生が今回お持ちくださった器で日頃、よく使っているお皿があり、そのお皿に料理を乗せたときに、縁の厚みが効いておさまり良く本当に重宝しているのだそうです。

今回この学習会に参加して、昔の物との関わり方を少し知ることが出来たような気がしました。
この感覚を忘れないうちに続けて学んでいけたらと思います。
| 山崎綾 | 報告 | 09:27 | - | - |
学習会「昔の物今の物」瀬戸焼に参加して
6/30の学習会「昔の物今の物」瀬戸焼に参加しました。
急用で途中からの参加となりましたが、汗だくでたどり着いた途端、
目にした行灯皿の朝顔文様にぐっと心を捕まれて、
参加出来て良かった...と心から思いました。


石皿や行灯皿等の様々な文様は、おおらかでのびやかで、文様好きにはたまらなく魅力的なものでした。

江戸時代から現代のものまで…、火鉢などの大物から可愛らしい小皿まで…、
本当に多岐に渡るものを、沢山お持ちくださる横山先生には感謝の気持ちで一杯です。

これだけのものを、見るだけでなく手に取り、重さや手触りを実感出来る機会は中々ありません。
また、(骨董趣味ではないので)ひどい汚れの場合、漂白し元の姿に戻しているものもある、
などの裏話もお伺い出来ました。
目から鱗でした。チャレンジしてみたくなりました。

他の参加者の方たちのような知識やセンスがないため、少々肩身が狭いながらも、
横山先生のお話や、皆さんの活発な会話を聞いているだけで、ワクワクする幸せな時間でした。
また次回を楽しみにしております。
有難うございました。
(H.K) 
| 管理人 | 報告 | 11:05 | - | - |
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