手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
仙台・DVD鑑賞
仙台で学習会を開きました。
今回は倉敷ガラスの小谷真三さんが2009年にもやい工藝でお話しされた時の映像です。

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小谷さんが戦後クリスマスツリーのガラス玉吹きの職人となり、
その後、民芸の視点でのコップ作りを依頼されるのですが、
世界のどの産地でも技術を盗まれないよう秘密主義で、情報がない時代に、
小谷さんは試行錯誤しながら、たくさん吹くことで技を磨き、
目のある方に見ていただくことで、”良い形”を習得していきます。

長い間、大変なご苦労を重ねながらも、小谷さんの作られたガラスを手に取った方々が
喜んでいる姿を見て「よしまた作ろう」と自分の喜びに変えて仕事に励まれたそうです。

今年秋、手仕事フォーラムでは倉敷を学びます。
その予習として、このDVDを用意していただいたことにも大変感謝しております。
今回参加できなかった方のために、また時期をずらして開催予定です。
| 山崎綾 | 報告 | 22:32 | - | - |
昔のやちむんを見て、さわって感じたこと

時代が変われば、生活様式も変わり、使う器も徐々に変わる。沖縄も然り、とは思っていた。
この日、横山さんのお話を聞いて、沖縄の焼き物〜やちむん〜の劇的な変わり様に驚いた。

17世紀ごろから庶民も使い、盛んに作られていた昔のやちむんの薄いこと。
壺屋の優しくあたたかいきれいな白土に描かれた線描き、細い飛びガンナ。呉須や赤絵の模様。
白くスッキリしたツイ瓶やマカイ、独特の形でスッキリと安定した飴釉の渡名喜瓶ートナキビン。





昭和初期に柳宗悦はじめ民藝運動の人々に見出されたやちむんは、大きな変化を遂げることに。
特に戦後、エネルギッシュな魅力にあふれた金城次郎さんの作ったものが民藝の人々にも評価され、世間の注目を集め、人間国宝にもなり、売れに売れたことが、その後の若手の目指すところとなり、今なお、たっぷり、おおらかというやちむんのイメージとなったそうだ。

横山さんが集めたものから壺屋時代の金城次郎さんのツボや皿、新垣栄徳さんのジーシーがーミー?、仁王窯の抱瓶ーダチビンーなども見せていただいた。




多くの昔のものに触れ、今の作り手たちに思いを馳せ、やちむんの見方が広がるような学習会でした。
果たして、使い手は、何ができるのかな?

 

| 石井揚子 | 報告 | 19:19 | - | - |
学習会で学びました
5/13、鎌倉・もやい工藝での学習会は沖縄の焼きものがテーマでした。
手に触れ、間近で見る新旧の優品たち・・・学習会ならではの経験、そして学習です。

写真は、呉須唐草模様の鉢で金城次郎作。八寸ほどでしょうか。
読谷へ移る前、壺屋時代の鉢だそうです。
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呉須の唐草はのびのびと、しかし端正にバランスよく描かれていて気持ち良いです。
豪快さに魅力があると言われる金城次郎ですが、確かな技術がその“個性”を支えている・・・そう学びました。

縁づくりは、久野恵一さんがしきりと言っていた焼きものの大切なポイント。
次郎作は見事です。
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しっかりとしたつくりの中に揺らぎがあって、それはつくり手の身体から自然に出てきたものだから嫌味がない。
次郎の焼きものから、土、釉薬、形、模様など、沖縄の新旧数多くの焼きものに共通するすべてのものを取り去って、
それでも残ってしまう何か、それが金城次郎の個性・・・天分でしょうね。

見込みの飴の一点が心を引きつけます。ただ一つの点に過ぎないのに・・・。
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| 大橋正芳 | 報告 | 13:46 | - | - |
学習会「昔の物今の物」第2回を開催しました

大雨に見舞われた5/13(日)、鎌倉・もやい工藝にて

学習会「昔の物今の物」第2回を開催しました。

 

 

今回のテーマは「やちむん」です。

沖縄での陶器生産が本格的にはじまった17世紀後半のものから、

現代のものまで、幅広くかつ沢山のものを見せていただきました。

 

「昔」と「今」で違う形や装飾(絵付け)。

今のやちむんは、形、絵付け共に大胆で大らかさを持つ印象がありますが、

それはあくまでも最近の傾向であって、

それだけが沖縄の陶器ではない、ということ。

 

昔と今双方を知ることで物の見方が変わったり、

今の作り手の作っている物の背景を伺い知ることができます。


写真や美術館・博物館の展示で古いものを見ることはできますが、

実物を見て、触れることで分かることは、

それよりもはるかに多い事を再認識しました。

 

貴重な機会を与えてくださっている横山さんに

改めて感謝を申し上げたいです。

今後も開催しますので、ぜひご参加ください。

| 久野民樹 | 報告 | 08:35 | - | - |
昔のやちむん

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日曜は鎌倉もやい工藝で催された手仕事フォーラムの学習会に参加。
昔と今の佳い物を紹介する記事「昔の物 今の物」(​手仕事フォーラム・ホームページ)を連載するフォーラムの大先輩、横山正夫さんからやちむん(沖縄のやきもの)の佳作を例に、現代の物との違いを教わる。

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かつてのやちむんが優美で端正なかたちをしていること、白土の色合いが美しいことを、初めて知った。
それらの物の保存状態のよさにも感嘆。

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渡名喜瓶にこんなにどっしりと重心が低い魅力的なかたちがあることも。
横山さんの話のテンポが絶妙で、ひとつひとつの言葉が心地よく心の奥に沁みいってくる。

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客観視するように、美しい物とは何か、熱を抑えた口調で伝える横山さん。
自身の好きな佇まいと、物への愛情をそっと感じとれた。

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故・久野恵一さんが最後に話そうとしていたのは、恩師・鈴木繁男さんがやちむんに施した赤絵のこと。
その実物を観て、手に取れて感激。

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名前で物を選んではいけない、ひとりの工人でも佳い物と、そうでない物があり、佳い物を見いだす眼を養ってほしいと説く。
ことさらものの解説を添えない、「もやい工藝」と、尾山台・「手しごと」の展示は心眼の鍛錬にうってつけの空間だと、改めて感じた。

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今の僕にはそんな眼が備わっていない。
この日も、作り手が大好きな松田共司さんであることと、沖縄では希少となった白土を共司さんがストックし、その土を用いて焼いた物という話を久野民樹さんから聞いて、このカラカラが心底欲しくなった。
先入観や知識なしに、このような佳き美に、直感で瞬時に手を伸ばせる日が自分にはくるのだろうか。

| 久野康宏 | 報告 | 08:43 | - | - |
公開学習会「昔の物 今の物」第2回 やちむん

雨の日曜日の夕方、それでも会場のもやい工藝に足を運んでくださった参加者をお迎えしたのは、

沖縄の「今」と「昔」の選び抜かれたやちむんの数々。(写真は全て横山氏所有の「昔」の物)

 

もやい工藝で開催中の「やちむん展」で展示されている「今」の良品。

そして、今日の講師である横山さん※が、数多く持参してくださった「昔」の良品。

沖縄のやちむんの歴史に触れながら、解説していただきました。

今の物と昔の物、ちょっと違う物がある。昔の物には見慣れない作りの物がある。

違っているのは何か、なぜ違うのか、なぜ変わったのか、また変わらないのはどこか。

 

※横山さん…手仕事フォーラムHP連載「昔の物 今の物」執筆者

横山さんが手にしているのは、ひと昔前、読谷・北窯の宮城さんがひいた器に

鈴木繁男さんが赤絵の絵付けをした器。久野恵一さんによる試み。

 

貴重な逸品を実際に手に取らせていただき、その軽さや重さ、形、手触りを体感。

大いに学ばせていただきました。

| 指出有子 | 報告 | 12:10 | - | - |
大山崎山荘美術館へ行く

5/2、万博公園内の民博と民藝館が水曜日で両館ともに閉館であることを知らなかったため、
急遽行先を変更して大山崎山荘美術館を訪ねることにしました。
大山崎山荘は実業家の加賀正太郎が大正から昭和初期に建てた英国風の山荘です。
山懐に抱かれ、四季折々の自然の豊かさを感じることが出来る好立地にあり、
ゆっくり過ごすにはとても気持ちの良い場所です。

今回は新緑の季節ですが、秋に訪れたなら紅葉がさぞや美しいことでしょう。

 

 

 

1996年に美術館として開館するに際して寄贈された山本爲三郎のコレクションは、
交友のあった民藝運動の担い手達の名品ぞろいです。


後から知りましたが益子陶芸美術館において、
企画展「没後40年 濱田庄司展−山本爲三郎コレクションより−」が開催されており、
約100点が展示されているそうです。
http://www.mashiko-museum.jp/

なかなか良さそうな展示です。

 

さて、大山崎山荘で開催中の展示は「ウィリアム・モリス ―デザインの軌跡」でした。
三大プライベートプレスの一つのケルムスコット・プレスも展示されていましたが、
今回は壁紙や内装用ファブリックなどを興味深く見ました。

 

アーツ・アンド・クラフツと民藝運動の関係や、柳の見解については書き残されたものなどで知られています。
志賀直邦氏の『民藝の歴史』(ちくま学芸文庫)の中でも若干触れられていますが、
時代背景としては共通した危機感を抱きつつも、方向性としては随分と異なるようです。


確かに高価な美術品的要素が強いと感じましたが、
インディゴ抜染で染められたものと、ジャガード手織りの仕事などには共感できる物もありました。
■1883年「いちご泥棒」内装用ファブリック モリス商会
 キャプションによれば、木版・色刷り・インディゴ抜染・木綿です。
 技法としては抜染済を混ぜた糊を置き部分的に地色を抜き模様を染め出す技法だそうです。
 インディゴ抜染は他にも幾つかありましたが固い印象であり「いちご泥棒」が良いと思いました。
■あとは、ウールをジャガード手織りした「キャンピオン」1883年 モリス商会。

 

また、サセックス・シリーズの椅子が二脚ありました。
以前、駒場の日本民藝館の企画展示で見たウィンザーチェアやカントリーチェアの
インパクトがあまりにも強烈で、それと比較すれば納まりの良い物という印象。
同じイギリスですので影響関係がないとは思いませんが、
この辺りの事情は不勉強でよく分かりません。
興味があります。

 

写真はバルコニーから一望した大山崎です。

喫茶室には、そこかしこにデルフトのタイルが飾られていたり、
バルコニーにはバーナード・リーチと浜田庄司による鉄絵組タイルが飾られています。
珈琲を注文してのんびりしていると、思わず時の流れるのを忘れます。
本当にいい場所です。

 

また、近くにはサントリーの工場があるそうです。
事前予約制だそうですが、好きな方であれば是非とも足を延ばしたいところでしょう。

| 中村裕史 | 報告 | 23:03 | - | - |
小田原の桶辰2018春

小田原の桶辰へ寄ってきました。本当にいつ行っても仕事をしています。
この日は手桶を作っていました。
左官職人から刷毛を入れておくための桶の注文だそうです。
タガをがっちり嵌めるために、丸太を工夫して台にしているそうです。

やっぱりプラスチックのバケツよりも木の桶の方が使いやすいんでしょうかと尋ねると。
「バケツの方が長持ちするし使い勝手はいいですよ。職人は腕も上がってくると
周りが使っているものとは違うものを使いたくなるんでしょう」
ということでした。
国道を走っていて桶屋があるのを見つけて注文してきたのだそうです。
職人が実用的な目的や見栄で職人仕事を求める。
そうしたお互いの切磋琢磨が普通にあったわけですが、
あっちが止めこっちが止めという時代です。

 

この日は随分と大きな桶も作っていました。棺桶だそうです。
以前聞いたときは棺桶以外の桶なら何でも作ると言っていましたが、
ついに棺桶も作るようになってしまったのかと思いましたが、
聞けば舞台だかドラマだかで俳優が中に入って演技するから大き目の棺桶を
作っているのだそうです(少し大きく作りすぎたとか)。

棺桶の奥には、特大サイズのタライのようなものがありました。
直径1m80僂世修Δ任后碧榲に85歳なのでしょうか)。

ちょっと前に納品したすですが、大き過ぎるので引き取ってくれと言われ、

もう一回り小さいものを納品しなおしたのだそうです。

気力体力、ともに落ちてもう駄目だとおっしゃっていますが、
働けるうちは働き続けるのでしょう。
体に気を付けて頑張ってほしいものです。

| 中村裕史 | 報告 | 14:20 | - | - |
清水俊彦さんの窯へ

5月3日に丹波立杭の清水俊彦さんの窯を尋ねました。
山は新緑、田にも水が張られています。
昨夜の雨も上がって風も心地良く、良い一日になる予感がします。

ぶらぶら散策しながら、まずは上立杭の大アベマキのところへ。

そのすぐ近くでは復興された最古の登り窯に焚口から薪きがくべられ、
これからどんどんと温度を上げていこうというところでした。

俊彦窯へ着くと、俊彦さんが鬼板を磨り潰す作業をしています。
もとの塊を見せてくれたので、近隣で採れるのかと尋ねると産地は別だそうです。

そうこうしているうちに、陶石を砕いて粉にしたものにコバルトを少々、
そこに土灰を入れて混ぜ合わせていきます。
酸化と還元では色合いがだいぶ違うようですがイメージ出来上がっておられるのでしょう。

登り窯の様子を尋ねられたので、火入れを始めていたことをお伝えしました。
登り窯の復興では俊彦さんも尽力されたそうですが、
元気だったらもっと若い子らに教えたい事が沢山あったとのこと。
今は窯を築く経験も少ないからと。

 

庭では鎬の小皿と大皿が天日に干されていました。

赤いのは黄土を掛けたものですね。この上に籾殻灰の釉を掛ければ、
お馴染みの雪が降ったような白さが出るのでしょう。

今年も轆轤場にはツバメがしきりに出たり入ったりしていました。
帰り際に田んぼをのぞくとツバメが田の土をついばんでいました。

 

5月5には俊彦窯でも登り窯の焼成が見学できるそうです。

| 中村裕史 | 報告 | 19:35 | - | - |
手仕事フォーラム学習会「昔の物 今の物」開催
SILTA35号から、新連載「昔の物 今の物」がはじまりました。
そして、学習会「昔の物 今の物」も開催されました。
今年の手仕事フォーラムは「昔の物 今の物」を活動の軸にしていきます。

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第1回は、「漆椀」です。
横山正夫さんが、ご自身の蒐集品をお持ち下さり、解説してくださいました。
また、貴重なものを実際に触ることができて、とても勉強になりました。

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横山さん、ありがとうございました。
第2回も開催しますので、是非、参加してください。
| 坂本光司 | 報告 | 09:08 | - | - |
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