手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
丹波立杭にて

SILTA37号にインタビュー記事を書かせていただいたお礼を伝えつつ

丹波立杭焼の春まつりに合わせて清水俊彦さんの窯を訪ねました。

息子さんは翌日の窯焼き公開に間に合わせようと必死に窯詰め作業をしていました。

翌日も良い天気でしたので大勢の方が見学に訪れたのでしょう。

 

写真はSILTA37の表紙を見て坂本浩二さんの大物づくりを絶賛している清水さん。

ちなみに、清水さんの鎬の大皿は二尺を超えた堂々たるものです。

ひくときは一気にひくのだそうです。

| 中村裕史 | 報告 | 15:51 | - | - |
ガラスの器で

大部さんの報告にもありますが、尾山台・手しごとで開催中の

「星耕硝子の仕事20年」展のオープニングとして、

伊藤さんを囲む会を開催しました。

 

伊藤嘉輝さんの奥様である亜紀さんが色々と手配してくださり、

秋田のお酒、ジュース、食材(山菜からウサギの肉まで!)を送っていただき、

それらを尾山台にあるジビエ料理のビストロ「レ・シュヴルイユ」さんに

素敵な料理に仕立てていただきました。
 

それらを伊藤さんの器に盛り付け。(指出さん、山藤さん、お疲れ様でした)

itousan10.jpg

ガラスの器というと、一番使う機会が多いのはやはりコップではないでしょうか。

ガラスの皿や鉢などもありますが、私個人はどちらかといえば陶磁器の出番が多く。

今回は、皿から鉢全てがガラスの器でしたが、

彩り豊かな食材を美しく引き立てていて、新たな発見がありました。

ガラスの器ももっと使ってみようと思えたひとときでした。

貴重な機会をいただいた、伊藤さんご夫妻、レ・シュヴルイユさんに御礼申し上げます。

 

ビストロ レ・シュヴルイユ

〒158-0082 東京都世田谷区等々力4-1-9 宮坂ビル101

Tel: (03) 6432-1816

ランチ(金・土・日・祝) 11:30-14:00

ディナー 18:00-23:00 

定休日 火曜日 第1・3月曜日

https://leschevreuils.jimdo.com

| 久野民樹 | 報告 | 15:49 | - | - |
かつて瀬戸川は白かった

瀬戸スタディーツアーにて、

蕎麦屋で昼を軽く済ませてから晴天の下を瀬戸川沿いの歩道を歩き、

瀬戸蔵ミュージアムに向かいました。

瀬戸川は町中を流れる特徴もない川で、気にもしていませんでした。

さて、瀬戸蔵ミュージアムで、幾らでも引き出しのありそうな元気な館長さんに解説していただいていたところ、

かつて、大繁盛だったころの瀬戸の象徴は、煙突から立ち上る黒い煙と、真っ白に白濁した瀬戸川だったそうですが、

さっき見た瀬戸川がドロドロに白濁した様子はなかなか想像できません。

 

帰りの新幹線の中で、キーワードを変えながらググってみましたが、

どうにもそれらしい画像はヒットせず、諦めてビールを飲んでしまいました。

後日、図書館でいくつか資料にあたり、その中の一冊に求めるカラー写真をようやく見つけました。

出典:『特集・日本やきもの史西ケ谷恭弘編(歴史手帖 : 月刊, 別冊第1巻第2号)名著出版, 1974.6

 

次のような説明文があります。

「せとものの里・瀬戸は庶民的な窯どころである。瀬戸駅で下車すると陶土でにごった瀬戸川と

ずらりと軒を並べる瀬戸物屋さんが目に止まる。

陶祖加藤民吉を祭る窯神神社に足を伸ばすと、眼下に見渡す瀬戸の町は陶磁器工場の煙突と禿げ山、

(中略)神社の裏側は雄大な陶土山、大きくくり抜かれた採土場はあたかも砂漠地帯を見おろす光景

である。(以下略)」

 

少なくとも45年前は、瀬戸川は白かった。

それにしても採土場の写真もすごいですね。

なんとなく瀬戸に行ってきたという実感が薄いので、次回は行ってみたいと思います。

| 中村裕史 | 報告 | 19:50 | - | - |
瀬戸スタディーツアー 小春花窯にて

器体の白地が美しく、ふっくらとした側面に沿って描かれた

瀬戸・小春花窯の麦藁手には不思議と嫌味にならない魅力があります。

 

麦藁手を専門に絵付けしていた加藤万佐代さんがお亡くなりになり、

様々に逡巡があったのでしょうけど、息子さんがその仕事を引き継いだことは、

久野恵一さんが書いた「ものことノート」(『暮らしの手帳』第42回)に簡潔で

感動的に書かれています。

 

そのようなこともあり、いずれ訪れることがあったら、

叶うことなら絵付けが見てみたいと思っていたところ、

今回のスタディーツアーで見せていただくことが出来ました。

 

「考えると線が曲がってしまう」と加藤さんは説明してくれました。

簡素な土間の作業場で結構大きめの音量でラジオが鳴っていたのは、

雑念が生じないようにするためでしょうか。

 

内側は、まずは細書きの線で中心に向かって四等分。

その1/41/2にして、その中に2本引く。

つまり最初に四等分したそれぞれの内に5本の線が引かれるので、

最終的には全体で24本の細い線が中心に集まるように引かれます。

そうしたら、24本の細い線の間に赤楽で太めの線を入れていく。

赤楽の線も24本入ることになる。

 

文字で説明すればこんな感じで訳が分かりませんが、

紙に円を描いて、1/41/2にして、その中に2本引いて…

とやってみるとすぐに分かります。

 

左手で器を持ち、親指で少しずつ手前に引くように器を回しながら

線描きを施す実に根気のいる作業です。

一つが描きあがるのを皆でジッと見て、

出来上がった時には自然と拍手。

| 中村裕史 | 報告 | 21:08 | - | - |
広島・日本の手仕事展での「お話しの会」

時間が経ってしまいましたが、去る2月23日、

広島の福屋八丁堀本店での「日本の手仕事展」において、

小鹿田焼の陶工・坂本浩二さん、黒木昌伸さんを招いて「お話しの会」を開きました。

 

当日、会場には40名を超えるお客様が来てくださいました。

いつもこの展示会を手伝ってくださるフォーラム会員であり、

フリーパーソナリティとして多方面でご活躍されている

兼永みのりさんに司会と進行をお願いしました。

 

小鹿田焼の歴史から、お二人が仕事に入った経緯、

小鹿田ならではの仕事の進め方や家族のこと、作り方まで、

自らの言葉で語ってくれました。

浩二さんと昌伸さんのお二人とはいつも個人的に話をしているので

公の場での話を聞くのは実は初めてでしたが、話に惹きこまれ、

あっという間の時間でした。

兼永さんの進行もすばらしく、会場の雰囲気を作ると同時に

初めての方にも分かりやすいように内容を組んで下さいました。

皆さんのおかげで本当に良い会になりました。

ビデオで記録していますので、いずれ何らかの形でご報告したいと思います。

 

広島のフォーラム会員の皆さんには色々とご協力いただきました。

ありがとうございました!

| 久野民樹 | 報告 | 07:01 | - | - |
瀬戸スタディーツアー 瀬戸本業窯にて

手仕事フォーラムに参加し、焼き物、ガラス、編組品の職人技を

何回か間近に見る機会がありました。

共通して言えることは、腕の良い職人は手数が少ないということです。

それは特に数を作らなければならない、いわゆる数モノづくりに顕著です。

一つ一つに時間をかけていられないので、

おのずと躊躇なく淀みのない動きになるのでしょう。

しかし、それは数をこなせば誰にでも出来るという訳ではなさそうです。

 

一つ一つの動作を最小限にして、決め所を逃さずに決めていく。

それは見ていて惚れ惚れするような簡潔で完成された動作です。

結果として、原料をこね回さないからでしょうか、

出来上がった物は伸びやかで健やかです。

角湯呑みなら一日に200個は作っていたという水野雅之さんは、

間違いなく現代を代表する名工の一人でしょう。

今は轆轤仕事の合間合間で粘土を練ったりしますが、

粘土を練る職人がいたころは、

水野さんは延々と轆轤から降ろしてもらえなかったそうです。

 

 鋭い眼光で、キビキビと、しかし柔らかく轆轤をひく水野さん

 

今回、自分が職場で普段使いしているカップを持っていきました。

水野さんはそれを手に取り、

「なかなかここまで綺麗な貫入は珍しい。これは栗灰でやったときですね」

と言っていました。

両の手で包み込むように持つ仕草が、

先ほど見せていただいた轆轤を引く手つきと同じで、

このカップが、この人の手から生み出された物なのだなと、

分かり切ったことながら、妙に納得してしまい、

実にしみじみと感動しました。

毎日、コーヒーを飲んでいるカップ。

| 中村裕史 | 報告 | 19:21 | - | - |
牧師館 オープンハウス
愛媛民藝館をぐるりと囲むお堀の景色です。
快晴のさわやかな小春日和が続いていますが、奥の峰々には残雪が見られます。
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以前ご紹介させていただいた“西条栄光教会の再生・保存プロジェクト活動”。
礼拝堂、牧師館、幼稚園舎のうち牧師館の修復工事が完成し、去る2018年11月23日、24日にオープンハウスが開催されました。
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民芸同人であった建築家 浦辺鎮太郎の設計と、外村吉之介に意見を仰いだとされる牧師館は、簡素な設えの中にも機能的な配置と美しさを兼ね備えていて、
“健康で無駄がなく真面目でいばらない”民芸精神を感じさせる建物です。
オープンハウス開催にあたり、ROSA 門田真記子さんにトータルコーディネートをお願いし、
室内装飾をお手伝いさせていただきました。

木造2階建ての建物は、その特徴として、日本瓦の切妻瓦葺きの屋根、白い漆喰壁の真壁。
大屋根を取り入れたことで生まれる豊かな室内空間などです。

▽玄関正面より
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建築当時は牧師の生活の場であり、教会員の集会の場であり、公私の用途を併せ持っていました。
多くの人の出入りが考えられてのことでしょう。
玄関には備え付けのベンチと下駄箱があります。
飴色になったベンチには、倉敷ノッティングがしっくりとおさまりました。

▽2階より眺める吹き抜けの玄関
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上がり框が2か所(写真上部と下部)設けられています。
牧師のプライベート空間と、教会員の出入りがあるパブリック空間がうまく分けられています。

▽1階 食堂
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二方向のガラスから心地よい光が降り注ぎます。

▽1階 食堂から望む相談室
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室内に設けられた格子が気品を高めます。

▽1階 相談室
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玄関同様こちらも大胆な吹き抜けが開放的です。
三畳敷きの倉敷緞通が室内空間を彩ります。
「当時の姿に近いかたちの改修を目標に、天井、床、階段、照明は当時のままを使用している」と伺いました。

▽1階 相談室より2階を望む
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▽1階 相談室よりお堀を望む
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秋の恵み 柿の実と裂き織りテーブルセンターを飾って。
使い込まれたバタフライテーブルには手仕事の品が美しく映えます。

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相談室にも備え付けのベンチがあります。ここにも柄違いのノッティングを飾って。

▽天井を見上げると
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採光用の小窓を見つけました。

▽再使用された扉
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内側から見ると当時の古い白い扉(写真)。
扉を閉めると、外側は新しい木材の建具が見えるよう改修されています。
この白い扉は再利用です。
当時の姿を大切に思う心遣いが伝わってきます。

▽2階 集会室
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床の間のような一角がありました。
民芸の息の根が漂う牧師館。
南天、椿、千両、ツワブキ、ネレネ、野紺菊、アカマンマ・・・野に咲く草花をたくさん摘んできました。
肥料ふりカゴにどっさりと草花を活けて。

▽2階 集会室より眺める山々
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窓を開ければ遠く石鎚連峰を望みます。
畳に座る生活が当たり前だった当時。物書きをしながら、お茶を飲みながら、障子を開けて山々を眺める暮らしがあったことでしょう。

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床の段差を違えた部屋が並んでいます。大屋根構造だからこんな遊び心も実現できたようです。
豊かな室内空間が広がります。

▽2階 和室
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傾斜のある天井面が見えます。

▽構造模型
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模型の展示や、浦辺鎮太郎の作品資料も展示されていました。

今回の保存にあたり、できる限り当時の姿に戻すことを目標に改修工事が行われたそうです。
改修によって一つの区切りを迎えた牧師館は、要所要所に丁寧な心遣いが感じられます。
当時のものを再利用し当時の姿を再現することは、新旧の調和であり、これまでかかわってきた人の思いが繋がれたのではないでしょうか。
新しい息吹が吹き込まれた牧師館がこの先も使われ続け、美しさに磨きをかけてほしいと思います。

藤岡 葵
| 管理人 | 報告 | 17:41 | - | - |
瀬戸一里塚本業窯を訪問して

登窯の大きさにびっくりでした。このような登窯が瀬戸の町に沢山あって、どんどん焼いていた様子を想像すると、圧巻です。

見学した、三口、4間の登窯で一回に焼けるのが、すり鉢なら4万枚、窯詰めに3ヶ月もかかつたそうです。炙りの2日を入れて8日炊き続けるのは、本当に重労働でしよう。棚板も分厚く重さは相当ありそうでした。

水野さんのお話では、焚き口から、薪を下投げ(ソフトボールの投球フォームに近いイメージだそう)で奥に向かって投げ入れるそうです。すごいことです。

写真は今では瀬戸に2基(?)しか残っていないという登窯と、本業窯の水野さんの貴重な轆轤成形を見せていただいた時のものです。

登窯
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分厚い棚板
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水野さん
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お天気に恵まれ、感謝です。

浜野けい子

| 管理人 | 報告 | 11:23 | - | - |
瀬戸焼スタディーツアーが開催されました

瀬戸焼スタディーツアーを愛知県瀬戸市で開催しました。

 

まずは「瀬戸蔵ミュージアム」で瀬戸焼の歴史を学びます。

館長自ら解説・案内してくださいました。

古墳時代に始まり、時代と共に変化する瀬戸焼の姿。

当時の時勢との関連も知ることができ、非常に興味深い内容でした。

 

一里塚本業窯では、瀬戸独特の巨大な登り窯を見学。

水野さんの熟練のロクロさばきも見せてくださいました。

 

柳宗悦が高く評価した「麦藁手」の技術を引き継ぐ小春花窯も見学。

 

瀬戸という一大窯業地ならではの焼き物の姿を見ることができました。

 

短時間ながら非常に充実した会となりました。

ご協力くださった皆様に御礼申し上げます。

 

 

| 久野民樹 | 報告 | 11:22 | - | - |
ROSA 訪問
ROSAを訪ねました。

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城山の麓にあるお店の前は、観光客や地元の方など大勢が行き交っていました。
2月、城山の梅が花盛りです。

店内にはたくさんの砥部焼の品々が。
 
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吹きガラスの品々は、雪解け水のように滑らかでつやめいています。
店内も冬から春への移ろいというところでしょうか。

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3月には鳥取の手仕事展が開催されるとのこと。
まもなくです。こちらも楽しみです。

藤岡 葵
| 管理人 | 報告 | 09:32 | - | - |
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