手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
民藝の実践

手仕事フォーラムの目的に、よりよき手仕事を探し、育て、これを次の世代に残すことがあります。この活動はプロデューサーの立場であるとともに、手仕事の品を使う実践者であらねばならないことを意味します。幾ら理論を振りかざしても、理論だけで、良き手仕事の品を次代へ引き継ぐことは出来ません。実際に手にとって使うことにより、生産量が上がり、その中から淘汰され良き物が次代に引き継がれるのです。

先日、松本を旅し、久野恵一氏が長年にわたり食器類を納めていた蕎麦店で昼食をとりました。その店の食器は現代の手仕事の品でありながら、日々の使用と年月の経過で昔の物をも凌ぐ美しさをはなっていました。

以下に写真でご紹介しますが、店の雰囲気、食器の美しさ、まさに久野恵一氏が目指した民藝の実践がここにあったのではないかと感じました。

 

店内の様子です。何か不思議に感じませんか?

普通なら壁に額等が掛かっていますが、この店の壁にはなにも掛かっていません。女将に聞くと額はまがるのが嫌だからと言っていましたが、余白の美とも言えるシンプルこの上ない中で美しい食器に出会える幸せを感じました。

 

黄瀬戸の食器類と壺屋の赤繪小皿です。

 

黄瀬戸の石皿に自家製のお新香を載せて。よく使い込まれた石皿で、昔の石皿と並べても負けない美しさがあります。

 

つゆ入れ、蕎麦猪口、蕎麦ざる・・・すべてが調和しています。勿論、蕎麦は美味です。

 

蕎麦のお替わりはこの瀬戸の大皿で供されます。所謂牡丹刷毛です。

 

出西の醤油差し、黄瀬戸の小物です。いずれも最高の上がりです。

 

 

最後に供されるそば湯も出西の土瓶です。おなじみの丸紋と黒?薬の物です。いずれも上がりが素晴らしく、久野さんが特に撰んで最上の物を届けたと思われます。
| 横山正夫 | いろいろ | 09:36 | - | - |
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