手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
葛布のこと 

昼夜帯。最上級の仕上がりの葛は、染めず漂白せずとも白く光る。

 

かつて柳宗悦は葛布を「葛ノ布 御光ノ布」と称えました。

葛布作りは、自然にある素材を用い、お天気任せの部分が大きいため、

他の素材以上に生産調整が難しく、気象や天候に左右されます。

(そもそも材料まで自己調達している染織品の産地は非常に少ない)

そしてその布には、天然の、飾らぬありのままの美しさがあるのです。

その糸さえあれば、誰が織ろうとそれは美しい布が織れます。

 

葛は乾燥しやすく、黴びることはまずないそうなのですが、

空気が乾燥しすぎていれば績むことも織ることもできませんので、

工房はにも母屋にもエアコンはありません。

過酷とまではいきませんが、決してラクな仕事ではありません。

 

葛の採取が始まる初夏から採取が終了する夏の終わりまでに、

どれほどの汗をかくことか。

ここ大井川の葛布作りは、健やかな仕事そのものでした。

大井川葛布の作り手である村井家の皆さんも、

自然に逆らわない健やかな暮らしを営まれています。

 

大井川葛布さんの製品を少しご紹介させていただきます。

娘さんのために織って仕立てた袴

 

様々に染め、織られた帯地、袴地、着尺

 

白い経糸は絹。絹と葛の異なる輝き。光の布。

 

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