手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
岩手フォーラムで感じた大切なこと

手仕事フォーラム2017 in岩手。久野恵一さん不在となって3回目のフォーラムでした。
突然の逝去に開催が危ぶまれる中、若いメンバーの尽力で開催が叶った2年前の八尾フォーラム。
初めて久野さん抜きで開催場所の選定から企画した昨年の有田フォーラム。
そして今回、初めて夏の開催となった岩手フォーラム。

会場を提供いただいた岩井沢さんを始め、蟻川工房や仙台レ・ヴァコンス率いる皆様など、

縁の下の力持ちとして運営に携わっていただいた皆様に心から感謝いたします。


ちょうど10年前の2007年、今回と同じ会場で盛岡フォーラムを開催した際には、
久野さんのツテで、蕎麦打ち名人として名高い高橋邦宏さんの「蕎麦会」が催されました。
お弟子さんを大勢引き連れて巨大で派手なトラックでご来場、まず食べる機会がないであろう名人のお蕎麦を堪能。
さらに、フルート奏者として名高い小出信也氏によるミニコンサートも開催。
そして、蟻川工房、光原社の見学、さらに光原社の硝子工房で、
小谷真三さんのガラス吹きの実演を見せていただきました。





翻って今回。そういった、おまけにしてスペシャルな企画は特にありません。
それでも予想以上に大勢の参加者が集まり、運営サイドは見学を2チームに分けました。
さらに嬉しかったのが、作り手の方々が、遠路はるばる来場され、参加くださったことです。
ご招待ではなく、皆さん自費です。

遠い順に、鹿児島の沈寿官窯より平嶺健二郎さん、小鹿田より坂本浩二さん、黒木昌伸さん、有田・大日窯の久保博志さん。
倉敷より倉敷緞通の瀧山さん、倉敷本染手織研究所の石上梨影子さん(と本染手織会御一行様)。
近隣の秋田からは横手市のあけび蔓細工の中川原信一さん、楢岡窯より小松哲郎さん、大仙市より星耕硝子の伊藤嘉輝さん。
盛岡近郊の紫波から型染め屋の小田中耕一さん、そして盛岡の蟻川工房より、蟻川喜久子さんと伊藤聖子さん。
そうそうたるメンバーです。

作り手の皆さんが、1年ぶりないしはそれ以上に久しぶりの再会に笑顔を見せ、
よその産地、違うジャンルの作り手の実演を真剣に見学したり、
楽しそうに挨拶を交わし、食べたり呑んだりしながら歓談している光景。
久野さんがいた頃と変わらぬ光景です。



今回のフォーラムは、手仕事フォーラムのホームページに15年にわたり毎月掲載された
「KUNO×KUNO」をまとめた書籍「日本の手仕事をつなぐ旅」(グラフィック社)の全4巻の出版を記念、テーマとした会でした。
ゆえに、久野さんにまつわるストーリーを語り合う会に等しかったのですが、
単なる思い出話で終わるのではなく、久野さんが目指したことを参加者各自が再確認し、
手仕事フォーラムとしては、進む道を改めて再認識する場となったのではないでしょうか。

久野さんという求心力を失ってなお、こうして人が集まってくださったことに安堵すると同時に、
今後もこうして集まる交流の場を維持せねば、という気持ちになりました。
今回一番感激したことは、九州北部豪雨で大きく被災した小鹿田から坂本浩二さんと黒木昌伸さんが参加され、
「元気をもらいに来た」と言ってくださったことです。本当に嬉しかったです。



しかし、手仕事フォーラムは単なるファンクラブではありません。
運営に携わっているメンバーだけでなく、手仕事フォーラムの会員ひとりひとりが、
フォーラムの目的達成に向けて活動を維持し、活性化するために関わっています。
それぞれができることを少しずつ出し合うことで、手仕事フォーラムは未来へと続いていくはずです。

参加した皆様、いい写真をたくさん撮られたこととと思います。
その一枚か二枚に一言添えてブログをアップしてください(あるいは事務局へ写真と一言を送ってください)。
つくり手さんや会の運営にご尽力くださった方々への感謝を込めて・・・よろしくお願いいたします。

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