手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
光原社「資料室」

盛岡の光原社には、通りに面したお店の奥におしゃれなカフェで知られた「可否館」など、さまざまな建物が点在します。

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その一つ「資料館」は、光原社が集めてきた芹沢げ陲虜酩覆籠酩鉄器などが展示されていて、
なかでも、かつて光原社に滞在して絵付けをしたという鈴木繁男の漆器が目を引きます。

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久野恵一さんが「字を書かせても、絵を描いても、完成するものは超一級品だった」(『日本の手仕事をつなぐ旅』うつわ 
という鈴木繁男の漆絵の仕事がたっぷりと鑑賞できます。

その一つ、花を持つ童女を描いた角箱が目にとまりました。
幾何模様や花鳥をモチーフとしたうつわが多い中で、優しい表情の童女の姿にとりわけ目が惹きつけられました。

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鈴木繁男は雑誌『工藝』の表紙も手がけていて、その90号にも花を持つ童女を描いています。
90号は1938年9月発行です。

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焼物の唐子模様が知られていますが、それとは違うようです。
岸田劉生が雑誌『白樺』の表紙を描いていた時期があり(1918-21年頃?)、そこには花を持つ童女が登場します。
墨と朱の2色の線で、あるいは黄も差してあったりしますが、髪を結った童女や、麗子と思われるおかっぱ頭の童女が、
手に花を持った優しい姿で描かれています。きっとそのイメージが引き継がれているのでしょう。

草花に囲まれた童女のアップもあります。
顔の前に小さな手に持った一輪の花が・・・すてきなデザインですね。

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| 大橋正芳 | いろいろ | 15:56 | - | - |
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