手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
合鹿椀

先日の「昔の物今の物」学習会第1回で

横山さんが持参し、見せてくださった本です。

 

合鹿椀(ごうろくわん)は、能登半島の内陸に位置する旧柳田村(現・能登町)を

中心に作られてきた木椀です。

「合鹿」の名は、村の集落名から来ています。

ズバリ「合鹿椀」という名前がつけられたこの本は、

その旧柳田村によって刊行された本で、

かつて作られていた合鹿椀の写真が多数収録されるとともに、

その歴史、形状の変遷、村人たちへの聞き取り調査から、

漆の成分分析にいたるまで、驚くほど詳しく調査・記録されています。

 

 

横山先生のコレクションを拝見した際、 「飛騨椀」と呼ばれる、

素朴で荒々しくも 堂々とした形の木椀に惹かれました。

その形のベースとなったのが、この合鹿椀であると思われます。

 

この本の中で、合鹿椀の美しさについて語られた文章がありました。

一部を抜粋します。

---

あたかも木喰や円空の作仏をみるように素朴であり、 重厚であり、

かつて「全く巧まずしてなされた芸術品」と感嘆され、 賞賛されたものもある。

時代が古いほどに純真さがあり、稚拙さも見え、用途に適う正直さがわかる。

(中略)

あくまで日用の機能美を追求し、椀形の描くカーブに筆舌に尽くし難い

古典美が汲み取られる。

(中略)

凛として犯し難くたのもしい形姿、一見無雑作に塗りつけて出来た落ち着いた色調は、

まさに健康そのものであり、現代椀の浮薄さをはるかに超絶して足元に寄せつけぬ。

これこそ古代椀として独自の風格を持つものとすべきである。

---

本の内容について、少しずつ紹介していこうかと思います。

(つづく・・・かも?)

 

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