手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
大山崎山荘美術館へ行く

5/2、万博公園内の民博と民藝館が水曜日で両館ともに閉館であることを知らなかったため、
急遽行先を変更して大山崎山荘美術館を訪ねることにしました。
大山崎山荘は実業家の加賀正太郎が大正から昭和初期に建てた英国風の山荘です。
山懐に抱かれ、四季折々の自然の豊かさを感じることが出来る好立地にあり、
ゆっくり過ごすにはとても気持ちの良い場所です。

今回は新緑の季節ですが、秋に訪れたなら紅葉がさぞや美しいことでしょう。

 

 

 

1996年に美術館として開館するに際して寄贈された山本爲三郎のコレクションは、
交友のあった民藝運動の担い手達の名品ぞろいです。


後から知りましたが益子陶芸美術館において、
企画展「没後40年 濱田庄司展−山本爲三郎コレクションより−」が開催されており、
約100点が展示されているそうです。
http://www.mashiko-museum.jp/

なかなか良さそうな展示です。

 

さて、大山崎山荘で開催中の展示は「ウィリアム・モリス ―デザインの軌跡」でした。
三大プライベートプレスの一つのケルムスコット・プレスも展示されていましたが、
今回は壁紙や内装用ファブリックなどを興味深く見ました。

 

アーツ・アンド・クラフツと民藝運動の関係や、柳の見解については書き残されたものなどで知られています。
志賀直邦氏の『民藝の歴史』(ちくま学芸文庫)の中でも若干触れられていますが、
時代背景としては共通した危機感を抱きつつも、方向性としては随分と異なるようです。


確かに高価な美術品的要素が強いと感じましたが、
インディゴ抜染で染められたものと、ジャガード手織りの仕事などには共感できる物もありました。
■1883年「いちご泥棒」内装用ファブリック モリス商会
 キャプションによれば、木版・色刷り・インディゴ抜染・木綿です。
 技法としては抜染済を混ぜた糊を置き部分的に地色を抜き模様を染め出す技法だそうです。
 インディゴ抜染は他にも幾つかありましたが固い印象であり「いちご泥棒」が良いと思いました。
■あとは、ウールをジャガード手織りした「キャンピオン」1883年 モリス商会。

 

また、サセックス・シリーズの椅子が二脚ありました。
以前、駒場の日本民藝館の企画展示で見たウィンザーチェアやカントリーチェアの
インパクトがあまりにも強烈で、それと比較すれば納まりの良い物という印象。
同じイギリスですので影響関係がないとは思いませんが、
この辺りの事情は不勉強でよく分かりません。
興味があります。

 

写真はバルコニーから一望した大山崎です。

喫茶室には、そこかしこにデルフトのタイルが飾られていたり、
バルコニーにはバーナード・リーチと浜田庄司による鉄絵組タイルが飾られています。
珈琲を注文してのんびりしていると、思わず時の流れるのを忘れます。
本当にいい場所です。

 

また、近くにはサントリーの工場があるそうです。
事前予約制だそうですが、好きな方であれば是非とも足を延ばしたいところでしょう。

| 中村裕史 | 報告 | 23:03 | - | - |
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