手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
“春夏秋冬” 芹沢美術館

風薫る五月のいっとき、静岡の芹沢げ霹術館を楽しんできました。

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登呂公園の一角にある「石水館」と呼ばれる建物も、清々しい新緑に包まれています。
今年度最初の企画は「芹沢げ陲了裕─廖

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四季を題材にした芹沢作品は数え切れません。
パフレットにも「芹沢げ陲箸い┐弌惱娉峠冬』の四文字が頭に浮かぶほど、」と書いています。
しかし、四季をテーマにした企画は初めてかもしれません。
あまりに正攻法であえて避けていたのか、あるいは正面突破が難しかったのか・・・いや、
じつは満を持しての企画。展覧会を見てそう思いました。

受付横に「布文字春夏秋冬」型紙の行灯。
型紙は、短い直線を連ねたような無骨な切り口をしていますが、
染め上がった作品(D室「布文字春夏秋冬二曲屏風」)を見ると、絵筆で描いたような柔らかな線に化けています。
芹沢の七不思議。


A室は「春」。「苗代川春景」が迎えてくれます。
入って左手の壁面ガラスケースが印象的。
中心に作品はなく、左に浅葱の地色の着物、正面右に寄せて上に赤と緑の補色を使ったのれんが下がり、
床に明るい色彩の帯地、ほぼ中央に風呂敷が置いてあります。
いつもの展示と違ってのれんの下に空間が見えて、なんとなくどこかの部屋の一角のような感じを受けました。


B室は夏。様々な作品の紺色の濃淡が印象的。
鎌倉時代の漁具や貝などをモティーフにした作品や、野菜の模様も。
壁面ガラスケースでは、「朝顔文のれん」と「御滝図のれん」の紅色と紺色が目を引きます。

D室は秋冬。
冬の景色でしょうか、紙漉きを題材にした作品が少なからず展示されていて、芹沢らしいテーマです。
「紙を造る人二曲屏風」は、その表装も含めてすばらしい。

着物や屏風などの大作以外にも年賀状やカレンダーなどもたくさん出ていて、
広範な芹沢の仕事のあっちにもこっちにも春、夏、秋、冬があるんだなー、と改めて感心、
普通の紙皿に即興で描かれた牡丹や鳥・魚がいきいきしている、
うちわがたくさん出ていて楽しい・・・と、見所をあげたらきりがありません。
芹沢を知り尽くした企画者の編集が見事です。

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| 大橋正芳 | みる | 08:48 | - | - |
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