手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
伊賀の青土瓶
伊賀スタディツアーの報告です。

6/3に土鍋でおなじみの「やまほん陶房」におじゃましました。
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山本忠正さんは、私たちがこのあと「伊賀焼伝統産業会館」に行くことを知っていて、
その予習として、研究報告書を手に伊賀焼きの歴史を話してくださいました。
ただ行ってみただけではわからないことが多いだろうという、ありがたい気遣いでした。

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テーブルに置かれた土瓶、これは山本さんが古い窯跡から「発掘」してきたもの。
明治後期のもの、ではないかということです。

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山本さんは、古い土瓶の形の美しさに触れて、自らもつくりはじめます。
やがて大手出版社の雑誌通販から注文が入り、土瓶の製作がはじまった頃、
つかつかつかと工房に入ってきた「怪しい人」が、これをつくっているのは誰れかというので、僕ですといったら、
こんなのをつくっているのがまだいるのか、また来る、と名も告げずに立ち去った、
それから半年ぐらいに来て、その後やりとりが続いて土瓶の改良が進み、製品になった。
・・・という「怪しい人」もちろん久野恵一さんとの土瓶開発物語を伺いました。

下の写真は、手仕事フォーラムHP/手しごと調査「伊賀青土瓶 その後」(2009.5.22)の中の1枚で、
「そしてこの春、現代の生活にも取り入れられる新作の土瓶として完成したのです」と大部優美さんが報告しています。
http://teshigoto.jp/handwork_research/toukai/20090522.html

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手仕事フォーラムHP/手しごと調査に「伊賀丸柱青土瓶」(2004.6.5/武井治美)があります。
http://teshigoto.jp/handwork_research/toukai/20040605.html
その報告によると、この年の3月に久野さんは山本さんに出会い、昔の形をした土瓶を発見します。
その時つくられていたのは飴釉の土瓶でしたが、形は確かで、久野さんは青土瓶の復活を依頼して立ち去ります。
そして6月の報告では、青土瓶の試作がアップされています。

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薄かったり垂れたり・・・かつての釉薬が手に入らないので、釉薬は研究段階のようです。
山本さんが発掘した土瓶は、風化していますがよく見ると確かに青土瓶です。
かつてはこの山の近くに風化長石が採れるとことろがあり、
それに藁灰と木灰の3つを合わせて銅を添加するとこの色になるのだという、山本さんの解説。

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古いものに興味をもつのはなぜ?・・・基本だから。
土瓶をつくろうと思ったのはなぜ?・・・フォルムなんですよ、中にフォルムの良いものがある。

研究熱心で感性も技術もある山本さん。それを一瞬で見抜いた久野さん。
青土瓶復活物語、でした。

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山本さん、ありがとうございます。


 
| 大橋正芳 | 報告 | 12:52 | - | - |
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