手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
色の神秘

先日の伊賀スタディツアーで、藍染め体験をさせていただき、「染める」ということにとても興味が湧きました。

翌日の昼食時の話題でも「藍染めの起源はどこなのか?」など、染めについての話が出ました。

大橋先生のお話によると、やはり、他の大半の技術と一緒に中国から入ってきたのではないか、とのことでした。

世界各国の古代の遺跡からも色鮮やかな衣装を身に纏った壁画などが発見されています。

美しい色の布、というもので、人々は愛情を表したり、権力を現わしたりしていて、「染める」という技術がいかに貴重で、熱意を注いできたかということがわかります。

藍色を作るには、タデ藍を発酵させます。

一見、染めることとは関係がないように思える発酵させるという行為、それにより、美しい藍色が生まれるということが、いつどうやって発見されたのか、偶然の産物だったのか、計算の上であったのか、とても不思議です。

大井川葛布さんに伺って、繊維を取るには、葛を発酵させて、表皮を取り除く、ということを伺った時も、誰が、いつどうやって発見したのだろうと、思いました。

この発酵させた藍が生まれる前、人々は露草を布に擦り付けて布を青くしたりしたそうです。

残念ながらすぐに退色・変色するとか。何となく想像が付きます。

赤や黄色に染める技術は、早くに生まれたようですが、藍色はもっと後で、藍色が生まれてからも緑に染める技術はなく、黄色と藍色をかけることで緑を生み出していたそうです。

黄色に染めてから、青く染める、または黄色と青色の糸で織る、などです。

緑というのは、植物を見ると、あるいは古代でしたら目にする自然の色の中で、最も多く目にする色だと思いますが、それを布に移す技術はなかったというのは不思議です。

「不思議ですね」と口にすると、大橋先生から「緑というのは生きている色だから」というお言葉がありました。

地に生えているときの色が緑で、それは生きている証拠で、命の色なのですね。

とてもロマンチックで神秘的です。

それ以外にも、私たちの髪や目の色のように黒く染めるには、何度も色を重ねる必要があって難しかったり、逆に元の布以上に、雲のように白く染めるのは難しかったり、自然に目にする色を生み出すのは、とても難しいことだったのだと感じます。

色、神秘の世界です。

まだまだ興味が湧きます。

 

紺喜染織さんにて、同じ藍色でも濃淡によりこんなに違いが

| 瀬部和美 | いろいろ | 21:16 | - | - |
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