手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
「没後40年 濱田庄司展」

世田谷美術館にて始まった濱田庄司展を見てきました。

 

「大阪市立東洋陶磁美術館には、濱田と長年交流し、濱田の器を日々の暮らしで使い続けた堀尾幹雄氏(1911-2005)寄贈の200余点が収蔵されています。本展はこれらの作品を中心に、その創作の源泉として濱田が蒐集した素朴な器などと共に、暮らしに息づく濱田庄司の器の魅力をご紹介します。」(世田谷美術館HPより)

 

浜田の収集品のコーナーに、濱田が英国で出会ったスリップウエアと、その隣に瀬戸の馬の目皿が並べられています。

こうして並ぶと、その物のの持つ本質的な類似性が浮き彫りになり、なるほどと思わされました。

 

また、濱田の京都での陶磁器試験場勤務時代の釉薬の実験ノートが展示されているのですが、その几帳面に美しい字で書き込まれたノートに、晩年の濱田の写真から受けるおおらかな印象と違った精緻さが見られ、そのベースがあってこそ、多様な釉薬を自在に使いこなし果てしない創作が可能だったのだと改めて思いました。

 

実際、濱田の作品の多様さといったらありません。

なんと多くの形と釉薬のバリエーション、その上に絵付けのデザインまでも!

それでいてどれもが濱田のものと分かる。

そしてこれだけ多くの作品の中に、一つとして「これはちょっと・・・」と引っかかるものがないことが驚異的で、

(それは収集者の眼の力かもしれませんが)

ゆえに単に一人の作家ではない、柳に認められた「民藝派作家」で「人間国宝」なのだとまざまざと感じました。

 

もちろん、全てが濱田が一から産み出した完全なるオリジナルではなく、様々な物を見て吸収して取り込んでいったわけですが、

それを消化し、このレベルでアウトプットできるというのが、もの凄いです。

 

ピッチャーもこのとおりの多様さ。(図録より)

 

袋物がどれもいい形をしている。でも型物も良い。どれもいい形でいい色柄なのだ。

 

会期は8月終盤までですので、どうぞお見逃しなきよう。

 

会期:2018年6月30日(土)〜8月26日(日)

開館時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)

休館日:毎週月曜日 ※ただし7月16日(月・祝)は開館、翌7月17日(火)は休館。

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