手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
手仕事フォーラムメンバーの読書日記、原田マハさん著「楽園のカンヴァス」

倉敷フォーラムの報告が続いていますが、閑話休題。

今回紹介させていただくのは、原田マハさんの「楽園のカンヴァス」です。

倉敷フォーラムに参加する少し前、通勤で読む文庫本に何を読もうか考えていた時、「そういえばもうすぐ倉敷に行くから倉敷が出てくる小説を読み返そう」と思って、本棚から引っ張り出してきたのがこの「楽園のカンヴァス」でした。

原田マハさんと言えば、このずっと後にバーナード・リーチが主役の一人である小説「リーチ先生」を書かれます。

2016.11.26blog⇒坂本茂木さんモデル、原田マハさん著「リーチ先生」 

私が「楽園のカンヴァス」を読んだのは出版された2012年で、周囲の本好きの人たちの間で流行したのを覚えています。

当時は民藝に関係する小説を書かれるとは思っていませんでしたが、10代の大半を岡山で過ごされた原田さんは、日本でも有数の民藝の息づく街である倉敷で、いろいろなものを見て、興味を持ってこられたのだろうと、倉敷を訪れた直後のいま、あらためて想像しました。

「楽園のカンヴァス」には、直接民藝のことは出てきませんが、美しいものについての表現の仕方、ただの解説にとどまらず、その美しいものについて読む人が感情移入してしまうような心を掴む文章は、この頃から魅力を放っています。

また出番は少ないものの、倉敷の街と大原美術館が印象的に描かれています。

私も、倉敷の街の、景色や空気や匂い、そして今回は雨の音・・・に囲まれながらの再読は至福を感じました。

未読の方には「リーチ先生」につながる小説として、また倉敷の街と美しいものがお好きな皆さんにもお奨めしたい小説です。

 

冒頭に出てくるピカソの絵のポストカードを大原美術館で購入しました。

| 瀬部和美 | いろいろ | 21:54 | - | - |
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