手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
瀬戸スタディーツアー 小春花窯にて

器体の白地が美しく、ふっくらとした側面に沿って描かれた

瀬戸・小春花窯の麦藁手には不思議と嫌味にならない魅力があります。

 

麦藁手を専門に絵付けしていた加藤万佐代さんがお亡くなりになり、

様々に逡巡があったのでしょうけど、息子さんがその仕事を引き継いだことは、

久野恵一さんが書いた「ものことノート」(『暮らしの手帳』第42回)に簡潔で

感動的に書かれています。

 

そのようなこともあり、いずれ訪れることがあったら、

叶うことなら絵付けが見てみたいと思っていたところ、

今回のスタディーツアーで見せていただくことが出来ました。

 

「考えると線が曲がってしまう」と加藤さんは説明してくれました。

簡素な土間の作業場で結構大きめの音量でラジオが鳴っていたのは、

雑念が生じないようにするためでしょうか。

 

内側は、まずは細書きの線で中心に向かって四等分。

その1/41/2にして、その中に2本引く。

つまり最初に四等分したそれぞれの内に5本の線が引かれるので、

最終的には全体で24本の細い線が中心に集まるように引かれます。

そうしたら、24本の細い線の間に赤楽で太めの線を入れていく。

赤楽の線も24本入ることになる。

 

文字で説明すればこんな感じで訳が分かりませんが、

紙に円を描いて、1/41/2にして、その中に2本引いて…

とやってみるとすぐに分かります。

 

左手で器を持ち、親指で少しずつ手前に引くように器を回しながら

線描きを施す実に根気のいる作業です。

一つが描きあがるのを皆でジッと見て、

出来上がった時には自然と拍手。

| 中村裕史 | 報告 | 21:08 | - | - |
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