手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
八尾の町と桂樹舎
今回の富山スタディーツアーでは、「桂樹舎」の吉田泰樹さん、「工藝まこと」の松村真さん、八尾のフォーラムメンバーの吉田芳人さん、八尾を、桂樹舎を語るにこれ以上はないというお三方からお話をきかせて頂き、八尾の町と、桂樹舎をディープに堪能させていただくことができました。

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△八尾を語って下さったお三方(桂樹舎にて)

八尾は江戸時代から養蚕が盛んで、特に蚕種(蚕の卵)の産地として発展し、国内外の需要に応えていたようです。その蚕種を包む紙、また富山の売薬用紙として紙の需要があり紙漉の技術も同時に発展したそうです。

「風の盆」についても、養蚕業で財を成した八尾の旦那衆が、民衆の盆踊りを今の洗練された形に育てたとの事。

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△蚕養宮神社  灯篭脇には繭の形の手水鉢が。

明治の最盛期には「山家千軒紙漉かざるものは無し」と言われた程の八尾の紙漉産業ですが、徐々に衰退し、平成15年には桂樹舎一軒のみになったとのこと。

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△美しい桂樹舎の佇まい

創業者の吉田桂介さんはとても勉強家で読書家、ありとあらゆることに興味を持ちそれぞれの分野にとても造詣が深かったそうです。
それは見学させてもらった工芸館の数々の珍しい収集品からも伺えました。
芹沢げ陲箸僚于颪い之神和紙を作るようになり、和紙をただ紙としてではなく製品化して世に送り出すことになったそうです。
八尾の紙漉の伝統を絶やしてはならないという桂介さんの思いは桂樹舎という形になり、今その製品は多くの人々に愛され続けています。

八尾の美しい街並み、それを守っていこうとする人々の暮らしぶり、八尾の町にあってこその桂樹舎の営み、個人の旅ではとても知り得なかったことをここまで深くご案内してくださったこと、とても感謝しています。
ありがとうございました。

葛西美保子
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