手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
来る年に向けて、

格子縞の木綿です。

手紡ぎ手織りでしょう、おそらく江戸時代後期のもの。
IMG_9787.JPG
この木綿は、アイヌの木綿刺繍衣として東京国立博物館が所蔵する衣装の一部です。
IMG_9784.JPG

土台の着物の上に独特の形に切った布を伏せて刺繍したアイヌの衣装で、ルウンペと呼ばれ、模様の力強さが魅力です。
同時に、土台の着物もまた魅力的。

11月30日に尾山台の手しごとで行われた今年最後の学習会は、このブログで報告があった通り、「昔の物 今の物」染織編でした。
そこで披露された衣装の一つにアイヌのルウンペがありました。

写真1.jpg
(12/11付 石原恵子さんのブログより)

このルウンペは、『SILTA』39号の連載「昔の物 今の物」第4回「北と南の染織」でも紹介されていて、大正時代頃のものということです。
画像ではわかりづらいのですが、土台の着物は藍の縞木綿でとても魅力的です。糸が細く均一で、明治以降の機械紡績糸とわかります。

アイヌの衣装にはオヒョウなどの樹皮繊維を使った織物アットゥシの他に絹や木綿が使われていますが、絹や木綿は北前船などで本州などから運ばれたものでした。
ルウンペなどのアイヌの衣装はアイヌ文化の魅力を伝える貴重な手仕事ですが、同時に、同時代の本州などでつくられた染織品のタイムカプセルでもあります。

 

手仕事フォーラムが開催する学習会は、今年も横山正夫先生にお時間をいただき、コレクションをご持参いただき、様々な優れた手仕事を学ぶ貴重な機会となりました。ありがとうございます。

新しい年もまた、皆さんとともに優れた手仕事について学びたいと思います。

良いお年をお迎えください。

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