手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
手仕事フォーラムメンバーの読書日記、伊吹有喜さん著「雲を紡ぐ」

以前、2016年にこちらのblog伊吹有喜さん著「ホームスパン」 (08/23))・(伊吹有喜さん著「ホームスパン」後日談 (10/24)でも紹介させていただいた、別冊文藝春秋電子版に連載されていた伊吹有喜さんの『ホームスパン』が一冊の本になりました。タイトルは「雲を紡ぐ」になっています。

 

主人公の美緒ちゃんは、高校でいじめに遭い、不登校になります。そんな中、彼女を守ってくれているのは、お宮参りの時に贈られた彼女の亡き祖母が織ってくれてホームスパンのショールです。祖父母はホームスパンの工房を営んでいたのです。その大切なショールが捨てられたと思った彼女は、衝動的にお宮参り以来会っていない盛岡の祖父のところに行きます。そして、ホームスパンを織ることを学んでいきます。そしてホームスパンを通して、自分を探し、見つけていくのです。

 

いじめまではいかなくても、自分の居る場所や集団で、居心地の悪い思い、ここは自分の居場所ではないのでは・・・と感じた経験がある方は多いと思います。

何だか胸が痛くなりながら読んだ箇所もあって、「美緒ちゃん、頑張れ!頑張るんだよ!」と思いながら読み進めました。

彼女は、ホームスパンによって救われるのですが、文中でホームスパンがとても魅力的に描かれています。

タイトルの「雲を紡ぐ」は、ホームスパンの糸を作ることです。

伊吹さんは、蟻川工房さんにも取材に行かれて、この小説を書かれました。

出てくる登場人物に、蟻川さんや伊藤さんをつい重ねてしまいます。

手仕事フォーラムメンバーの盛岡の旅ではお馴染みの場所である「福田パン」なども出てきて、ちょっとクスッと笑ってしまうところもあったりします。

そして、ホームスパンができあがるまでの大変な工程も物語の中で語られます。

あまり詳細に紹介すると、読む楽しみがなくなると思いますので、この辺りで・・・

 

私も大好きなホームスパン、「雲を紡ぐ」を読んで、ますます素敵に感じていて、自分がホームスパンのショールを持っていることを感謝したい気持ちです。

手仕事を愛する方にぜひ読んでいただきたい1冊です。

 

| 瀬部和美 | お知らせ | 20:04 | - | - |
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>
リンク集
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
バックナンバー
最近のトラックバック