手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
南部曲り家にあこがれて 4

建築の骨格を決める設計、そして施工管理によって建築物の出来は大きく左右します。関東から関西、往復1200キロの現場でしたが、源野さんが快く受けていただき、大変素晴らしい新居が完成しました。

そして設計士と共に大切なのが施工者の存在です。今回、遠隔地ということもあり源野さんのつてのない中で工務店探しは難航しました。古材や古建具を扱えて、日本建築を熟知する大工を抱える工務店というと宮大工の仕事を請け負う工務店が浮かびますが、所謂数寄屋様式の建築は手掛けていても、日本の民家建築のような粗野な美しさを理解していただける工務店はなかなか見つかりません。

倉敷のフォーラム会員の方からご紹介いただいた(その節はありがとうございました)倉敷の工務店さんに興味がありましたが、西日本豪雨が重なり断られてしまいました。

 

途方に暮れていた折、友人が勧めてくれた地元工務店の社長に自作のイメージパースや鈴木邸の写真を見せたところ、大きな関心を寄せていただきました。

 

 

出会ったのは材木マニアと言っても良い社長で、大量の栗や欅、肥松が作業場に転がっているという豊富な材に源野さんも感心しきりでした。それらの豊富な新材で素晴らしい雰囲気を作りあげてくださりました。

▲栗の梁組

▲大黒柱

▲小黒柱

 

また、豊富な材木を活かすだけの、宮大工の仕事を手掛ける中で培われた確かな技術を持っています。源野さんがニュアンスを伝えただけで、素晴らしい大皿立てが出来上がってきました。

 

そして、源野さんには大変素晴らしい拭き漆の仕事をして頂きました。

床の間用の板と床框を拭き漆で仕上げてくださいました。木目が一層引き立ち、深みを持って迫ってくるような存在感のある床の間ができました。床柱も素晴らしく、床の間は源野さんと工務店さんのタッグの賜物です。

 

打ち合わせを通して、工務店さんは源野さんのもつ経験やノウハウ(ベンガラと墨汁と木工用ボンドを混ぜた塗装の上にキシラデコールの黒を塗る技法や、栗材をアンモニアで薫して色を変化させる技法、朝鮮貼りの床板など)を興味深く面白がって実践していただき、源野さんが気付いた点や修正には工務店さんが完璧に答えてくださるという、信頼関係が徐々につみあがっていくのを感じました。

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