手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
倉敷の風に揺れる白い布

9/7.8.9に開かれた「全国フォーラム in 倉敷」の舞台倉敷の町。
その美しい町並みが、駅に近い鶴形山から一望できます。

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上の写真の黄色味の瓦屋根が大原別邸有隣荘で、その奥が大原美術館です。
倉敷民藝館や今回大変お世話になった倉敷本染手織研究所が、写真中央あたりに重なる甍の中にあると思われます。

鶴形山の頂に阿智神社があります。
駅正面の元町通りをそれてえびす通りを歩き、行列のできるトンカツ屋の前を過ぎて、
アーケードが終わって視野が少し開けた先に、神社へ続く道があります。
いきなり急な石段です。
途中に磐座があり、天の岩戸を開く提案をした?という神様が祀られていて、神々しい雰囲気が漂います。

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石段を登り先へ進むと本殿です。

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1700年の歴史があるという古い神社で、海上交通の守護神、宗像三女神を祀るそうです。
その右手に能舞台があり、舞台の左右に下げられた布が目にとまりました。

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神社の方に伺うと、布は戸板のない舞台の埃除けで、いつのものかわわからないそうですが、古くから使われているとか。
おそらく麻の織物でしょう。神聖な場所にふさわしい白布が風に揺れて、厳かです。

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舞台を覆う白い布は初めて見る景色ですが、布は埃除けの実用とともに荘厳を演出する役割も持っています。
布の、不思議な力です。
この神社をつくったといわれる阿智使主(あちのおみ)の一族は、漢人系渡来人の東漢氏(やまとのあやうじ)の祖だそうです。
漢氏系の一族は、織物の技術に長けたとか・・・
能舞台の白布と直接的なつながりはないと思いますが、妙に納得、です。

参拝を終えて、駅からの道とは違う本殿正面の急な石段182段を降りると、そこは観光客が行き交う町並み・・・

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美観地区はかつては海でした。なるほど、海に浮かぶ鶴形山は海路の目印だったのです。
そのてっぺんに、海路の守護神が祀られていたのです。

歴史の重なる倉敷・・・「全国フォーラム in 倉敷」はたくさんの成果を残して終了しました。
お手伝いいただいた倉敷の皆様に感謝いたします。

| 大橋正芳 | いろいろ | 00:57 | - | - |
愛媛民藝館にて「倉敷の手仕事展」

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9月22日(土)-30日(日)
9時-16時半 月曜日定休
愛媛県西条市明屋敷238-8
0897-53-2110

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倉敷での全国フォーラムで見学させていただいた本染手織研究所、倉敷硝子の小谷栄次さん、
倉敷緞通の瀧山さん、いかご作りの須浪さんらの展示会が愛媛民藝館で開催されます。

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ひとつの町の中に豊かに暮らせる手仕事が集まっている、
そんな倉敷が素晴らしいなと思います。

ちょうど良いタイミングなので、ぜひ足をお運びください。

| 門田真記子 | お知らせ | 11:37 | - | - |
倉敷 本染手織研究所

倉敷フォーラム前日、本染手織研究所を見学させていただきました。

美観地区の中心部に位置し、風格がありながらもひっそりとした佇まい。
外村吉之介氏がここを「世界一小さい学校」として開設した昭和28年の第一回から毎年研究生を迎え、
第四十回までは外村氏自身が卒業生を送り出したそうです。
この「本染手織」と掲げられた「本染(ほんぞめ)」について、
研究所主任の石上梨影子さんより興味深いお話を伺いました。
「本染」とは化学染料が登場したことで、それまでの植物や鉱物その他の天然染料を用いた
染めものを区別して呼ぶために生まれた言葉であること。
これに対し「草木染(くさきぞめ)」というジャンルもあるが、外村はこれを嫌ったのだそうです。
草木染は身の回りの植物のほとんど何でも何かしらの色が出るとするが、中には堅牢度に難があるものも含まれる。
このため、外村は、昔から染料として使われてきた、堅牢度に実績のある、
先人たちの選び抜いた天然染料を用いる「本染め」にこだわった、ということでした。
天然染料の中で一番の基本となる藍染めは、今も毎年、藍を新しく建てるそうです。
研修生が卒業後に自分で藍を建てられるようにと。
| 指出有子 | みる | 22:57 | - | - |
全国フォーラム2018 in 倉敷

倉敷にて開催の「全国フォーラム 2018 in 倉敷」が無事に終了しました。

昨日は公開フォーラムとして、倉敷市立美術館にて
「倉敷の手仕事のいま」をテーマにしたトークセッションが行われました。
倉敷ガラスの小谷真三さんと小谷栄次さん、
倉敷本染手織研究所の石上梨影子さん、
倉敷緞通の瀧山雄一さんに登壇していただきました。
倉敷ガラス 小谷真三さん、小谷栄次さん
倉敷本染手織研究所 石上梨影子さん
左:倉敷緞通 瀧山雄一さん
倉敷に本染手織研究所を立ち上げ、街並みの保存に尽力し、
民藝運動最後の実践者と呼ばれた外村吉之介に始まる倉敷の民藝の流れ。
壇上の現代の実践者たちが仕事をする様子を実際に見せていただき、
大いに学ばせていただくと同時に、何かやらなくてはという気持ちになります。
毎年開催する全国フォーラムで、参加者の気持ちがひとつになります。
この流れが止まらないよう、私たちも担い手として、
この素晴らしい世界をより多くの方に知ってもらうために
できることを実践していきたいと思います。
| 指出有子 | お知らせ | 12:37 | - | - |
倉敷で、

「全国フォーラム in 倉敷」が終わりました。

ご参加くださった会員の皆様、地元な方々、ありがとうございます。
ご支援、お手伝いくださった皆様に感謝申し上げます。

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写真は倉敷ガラスの工房で・・・小谷真三さんと九州の面々、何を談笑しているのでしょう。
こうした風景を普通に見られるのが、手仕事フォーラムの魅力の一つです。

これから順次報告がアップされます。お楽しみに。

| 大橋正芳 | いろいろ | 23:49 | - | - |
あす!倉敷で!!
あす、倉敷で「全国フォーラム2018 in 倉敷」がはじまります。

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3日間に渡り、会員の皆様と巡る倉敷のさまざまな手仕事工房での学習会や、
会員以外の方も参加される公開フォーラムなど、様々なイベントが用意されています。
楽しみです、が、
取り急ぎ付け焼き刃のお勉強も・・・

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皆さん、よろしくお願いいたします。
| 大橋正芳 | いろいろ | 08:57 | - | - |
日曜の鎌倉で、
9月になりました。
カレンダーの模様は倉敷段通です。

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鎌倉で、手仕事フォーラムの運営会議がありました。
今日の会議の主なテーマは、今週末に迫った「全国フォーラム in 倉敷」について。
参加者は70名。他に会員以外の方の参加もあります。
倉敷緞通の瀧山さんの工房などを巡る学習会や公開フォーラムの手順、内容を確認。
倉敷フォーラムを報告する『SILTA』38号の内容や執筆者の検討など、盛りだくさんでした。

運営会議は自主的に参加くださっている有志によって進められています。ほんとうにありがたく、感謝しています

突然の豪雨でしたが、午後には雲間から日差しが漏れる鎌倉。
夏休みが終わったのかまだなのか地域によってさまざまという半端な日曜のせいか、あるいは雨のせいか、
鎌倉の駅前もいつもよりも人出は少なく静かです。
西口からまっすぐに歩いて市役所を過ぎて隧道を抜けて税務署を過ぎたすぐ右手のカフェ「cococara」が会場です。
優しいお店のご夫妻が、私たちのために席を用意してくださっています。とてもありがたいのです。
そして、私の住む街の堀口珈琲店から仕入れたコーヒーが美味しいのです。皆様もどうぞご参加ください。


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​もやい工藝に表敬訪問。雨に濡れた緑がしっとりと美しいお店の奥に、沖縄のやちむんがたくさん並んでいます。
ついつい手が出てしまいます・・・皆様もどうぞお出かけください。



 
| 大橋正芳 | 報告 | 21:43 | - | - |
夏バテに手仕事のうつわで一皿料理

毎夏のことですが、夏は食が細くなります。

暑さもあって、すっかり夏バテです。

一皿でいろんな食材が食べられるようなごはんが嬉しいもの。

お気に入りのうつわに盛ると、少し食欲が増します。

 

ひき肉のインド風カレーをやちむんで。

 

ナムルでビビンバを小鹿田焼で。

 

鶏肉でシンガポールチキンライス、こちらも小鹿田で。

 

ごま油とねぎたっぷりの塩そばを小代焼で。

 

早く夏バテを治して、元気に倉敷フォーラムに参加せねば!

皆さまも夏のお疲れが出ませんように!

| 瀬部和美 | つかう | 21:09 | - | - |
芹沢の底力
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静岡市立芹沢げ霹術館では「芹沢げ陲離ぅ薀好肇譟璽轡腑鵝彭犬開催中です。
7.15-11.25
http://www.seribi.jp/

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美術館前の案内板の上に並んだ四角や丸の文様は、柳宗悦『手仕事の日本』の小間絵です。
小間絵(こまえ)は駒絵とも書き、文中に挿入された小さな挿絵、カットのことです。
全国の手仕事が20数センチ四方の中に凝縮されて描かれた原画は、さらに縮小されて本に印刷されました。

学芸員の白鳥誠一郎さんが日本民藝協会の雑誌『民藝』787号に寄稿した「芹沢げ陲半間絵」の中で、
芹沢が若い頃に憧れた富本憲吉や石井柏亭などが描いた小品は、香合、水滴、猪口などの絵に通じるものがあるとして、
「局限された空間に溢れる大きな世界、堅固な造形。たたえられた自由さ豊かさに打たれるのです。私は自分の気持ちを盛り上げてゆける仕事としてこの小間絵を好みます。」
という芹沢の言葉を紹介しています。

今展は「染色家」芹沢の一面を「イラストレション」として紹介する初めての企画ですが、
本の装幀や新聞の挿絵、また『絵本どんきほうて』もさることながら、小間絵やマッチの箱などの小品には、
同時に展示されている着物や屏風の模様と共通するものがたくさんあり、
むしろ、その小さな世界に「あふれる大きな世界」にこそ芹沢の底力を感じます。ここにこそこの企画の狙いがあり、展覧会の見所だと思います。
ふと、焼きものの世界で、力のあるつくり手のつくる小さな器には「大きさ」がある・・・ということを思い起こしました。

9.2で終了する日本民藝館の「書物工芸」展と共通する点が多々あり、特に興味深く拝見しました。
民藝館では雑誌『工藝』が全120冊展示されていましたが、この雑誌は芹沢の装幀や小間絵抜きにはあり得ないほど。
芹美では、未発表の小間絵を民藝館から借りて展示されています。柏餅や羊羹など、お菓子の小間絵もあるんですよ。
どうぞお出かけください。特に「書物工芸」をご覧になった方はぜひとも。
また、小品の多い展示です、一つ一つ見ていると2時間以上は必要・・・そのつもりでどうぞ。
 
| 大橋正芳 | みる | 23:26 | - | - |
倉敷フォーラムまで2週間

倉敷フォーラムまであと2週間となりました。

会員の皆様には間も無く最終案内をお送りしますので、

どうぞお待ちください。

 

ポスターも出来ました!

 

公開フォーラムは一般公開となります。ご来場をお待ちしております。

なお、事前申し込みが必要です。詳細は事務局までお問い合わせください。

 

倉敷でお会いできるのを楽しみにしています!

 

| 久野民樹 | いろいろ | 22:44 | - | - |
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