手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
憧れの白い肌

手仕事フォーラムのウェブサイトで連載中の横山正夫さんに、じかに解説していただく学習会「昔の物 今の物」。5回目は、薩摩焼でした。昔の物と今の物を車のトランクいっぱいに詰め込んで、鎌倉までお越しくださいます。

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好みを超えて、資料として価値のある品も集められていますが、持ってきてくださる多くは好きな物。うれしそうにお話ししてくださいます。「昔の物 今の物」vol.105の「甘酒半胴」http://teshigoto.jp/serial_report/mukashi/vol105.html

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「宋胡録(そうころく)写し」。タイの旧都スワンカロークで焼かれた陶器にならった物で、よい形をしています。

 

あとの2枚は、薩摩焼平佐窯の白磁。とうになくなってしまいましたが、磁器の窯が薩摩にもあったのです。

「昔の物 今の物」vol.73「平佐の磁器」http://teshigoto.jp/serial_report/mukashi/vol73.html

 

中央の徳利は、東洋陶磁美術館のコレクションとも遜色ないものと思われます。高貴ななまめかしさをたたえ、見る者をひきつけます。右は、珍しく横山さんが「気をつけて扱ってね」とおっしゃった小さな土瓶。絵に目がいきますが、形もかわいらしいものです。「きれいな肌をしています」「伊万里より肌が好きですね」。焼きものの評価と分かっていても、ちょっとドキドキします。

| 大部優美 | みる | 09:43 | - | - |
春の到来 沈丁花

梅の春は春一番。ですが
梅に続き春を呼ぶ花木と言えば、沈丁花ではないでしょうか。
只今満開です。
 
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沈丁花は金木犀、クチナシとともに日本三大香木の一つです。
贅沢なほど甘く濃い、強い香りを放ちます。
切り花でも存分に味わえます。
奥原硝子・長片口に生けてみました。

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開花は10日ほど。
あっという間に開花を終える花です。
短い時ですが芳しい香りを十分に満喫したいものです。

藤岡 葵

| 管理人 | いろいろ | 00:16 | - | - |
ROSA 訪問
ROSAを訪ねました。

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城山の麓にあるお店の前は、観光客や地元の方など大勢が行き交っていました。
2月、城山の梅が花盛りです。

店内にはたくさんの砥部焼の品々が。
 
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吹きガラスの品々は、雪解け水のように滑らかでつやめいています。
店内も冬から春への移ろいというところでしょうか。

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3月には鳥取の手仕事展が開催されるとのこと。
まもなくです。こちらも楽しみです。

藤岡 葵
| 管理人 | 報告 | 09:32 | - | - |
北薩摩の“つづらカガイ”

もやい工芸に注文していた北薩摩の“つづらカガイ”が届いたとの連絡を受け、

喜び勇んで引き取りに行ってきました。

二度と手にすることは無いと思っていましたし、

それ以上に、この仕事が受け継がれたことが更にうれしいことです。

 

この“つづらカガイ”を始めて見たのは手元のメモ帳によれば2014年の3月。

もやい工芸で開催された久野恵一さんによる学習会。

籠ざる展にちなんだ学習会だったと思います。

久野さんが“つづらカガイ”を手に持ち、

作り手の高齢化で継承が難しく、これが最後になるかもしれない。

そう話していたのを記憶しています。

その頃、私は未だ新参者につき、良いものだと思いつつも、

欲しいなどとはとてもとても言い出せなかったことを覚えています。

久野恵一さんがこの仕事に出会ったのは、日本民藝協会の調査活動に携わっていた頃で

ちょうど私が生まれたころのことです。

 

それを今回、久野民樹さんが新たに開拓してきて、

念願かなって私も手にすることが出来ました。

 

久野恵一さんも読んだであろう小野重朗『南九州民具図帖』(昭和411月)には

“ツヅラフゴ”を背負った子供の写真と、上手ではありませんが民具への愛情溢れる

実測図が掲載されていて、ガリ版で次のように説明されています。

「主として山生きの弁当、ナタ、カマなどを入れるのに用いるが、農作物の

運搬などにも用いる。図のものよりずっと細くした山仕事専用のものもある。

カウル(負う)だけのもので、やはりカリノと同様の緒をとりつけてある。」

「ツヅラは深い山地に自生し、秋のころに地をはっている皮の緑色のカズラ

だけをとってきて乾燥させて黒くなったのを水にもどして使う。若い細いもの

が美しいフゴになる。芸術品のようなのを自作する老人も多い。」

 

日々のハードな労働の中で使用されて耐えうる強靭さを備えた民具。

しかし、日々使うものであるがゆえに、できれば人よりも上手に美しく作りたいと思う。

そのような健全な切磋琢磨があればこそ、民藝に昇華される物が出てくる

土壌となるのでしょう。

現在は、日々の労働からは切り離され、当時のものとは比較すべくもないでしょうが、

この仕事が継承され、これからも数が作られていけば更に力強さを備えたものが

作られていくことが期待できます。

今回手に入れることが出来た“つづらカガイ”は

十分にそのことを期待しうると感じました。

| 中村裕史 | いろいろ | 00:34 | - | - |
東京都内で開催中の染付に関連する2つの展示

東京都内の二か所で興味深い展覧会が開催されているので行ってきました。

・戸栗美術館『初期伊万里 大陸への憧憬展』

・出光美術館『染付 世界に花咲く青のうつわ』

 

戸栗美術館の『初期伊万里 大陸への憧憬展』は、そのタイトルの通り、

朝鮮半島の技術で制作しながらも文様は中国風の画題が意識されている

初期伊万里の名品が中心に据えられ、そこを軸に視野が広がるように

構成されていました。

「初期伊万里」は伊万里焼の磁器創始期から技術革新がなされるまでの

わずか30年ほどの間(1610年代〜1630年代にかけて)に制作された

染付を中心とした磁器の総称だそうです。

展示パネルの解説によれば、「初期伊万里」の特徴としては、素地の厚み

や器形の歪み、口径の3分の1程の大きさの高台作り、釉薬は青味を帯び

た釉調で、貫入や釉ムラ、時には施釉時の陶工の指跡がのこされることもあり、

発色も彩度が低く落ち着いている、などなど。

確かに絵付けは少々はみ出しても気にしておらず、

こうしたことは17世紀中期の技術革新以降はあまり見られなくなるそうです。

大胆で大らかで伸び伸びとした素朴さが、確かに魅力的だと感じます。

 

もう一つは、出光美術館の『染付 世界に花咲く青のうつわ』。

こちらは、時代も地域も一気に拡大したような企画展示です。

例えば、大皿という器形は、本来は中国の食文化には存在しなかったものが、

西アジアの金属器にみられる車座になって皿を囲む宴会の形式を意識した

器形であるとか。また、景徳鎮、伊万里、セーブルのほぼ同じ壺が並べられていて、

景徳鎮へのあこがれがいかに強かったのかが分かります。

 

どんなものを美しいと思うかは自由だと思いつつも、

数世代に渡る長い時間をかけて形作られてきたものから、

私たちは決して自由ではありえないのだろう、など考えました。

 

思わず図録も買ってしまいました。九州陶磁文化館の図録は、

数年前の手仕事フォーラムin有田の際に買ったものです。

今回、合わせて見なおしてみようと思います。

| 中村裕史 | 報告 | 15:40 | - | - |
出雲民藝館「多々納弘光さんの仕事展」
先日、出雲民藝館へ訪れました。
出西窯の故・多々納弘光さんの仕事展の会期が延長されており、
思いがけず観ることができました。

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2010年6月に手仕事フォーラムのスタディツアーで出西窯へ伺ったことを思い出します。
(この時は出雲観光の旅という名前でした)

多々納弘光さんのご自宅での久野恵一さんとの対談や、出雲民藝館でのお話しなど。
まだ手仕事フォーラムに入って間もない頃だったので話の内容はおぼろげですが、
着慣れた藍色のシャツに白髪で始終にこやかだった多々納弘光さんのお姿がとても印象に残っています。

館内全てを使った展示には、
灰釉櫛描の大きな角皿、飴釉のピッチャー、折紙を模様の型に使った蓋物、
小皿や灰落とし・・・そして釉薬の美しさ。

轆轤は使わず丸みのあるものも全て型で作られたというそれらひとつひとつが
理屈なく素晴らしいと感じました。

つくる喜びというのが、ものから直後伝わってくるような、
多々納弘光さんの手元がものを通じて見えるような、、うまく説明出来ません。
胸を打たれました。

経営の仕事に追われ多忙だったという多々納弘光さんは、
皆の就業後に作陶されていたのだそうです。
誰もいない薄暗い工房でひとり静かに土と向き合っておられたのかなと想像します。

喜びと愛情溢れる手仕事の美しさ、そして素晴らしさを体感することができました。

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※2月24日まで会期延長とのことですが、さらに延長されることを願います。
| 門田真記子 | 報告 | 08:32 | - | - |
住み継ぐ家〜住まいと住む人〜

先に大部さんよりこちらのブログで報告がありましたが(2019.2.18 「寄り合い@林農園」)、
昭和20年代に建てられ、施主夫婦が4代目となる家のリフォーム後を見学させていただいて感じたことなど、
もう少し書かせていただきます。

 

中央右のショートカットの女性が施主の奥様の林奈保さん。
写真中央がリフォームを請け負った源野建築設計工房の源野さん。
いずれも手仕事フォーラムメンバーです。

皆のくつろいだ姿が物語るように、年月を経た木の香りが甘く漂うお宅は
とても居心地が良く、安心して寛いでしまう家でした。
そこへ施主のお母様が、お汁粉に漬物、キウイフルーツ、甘酒など次々と運んできてくださいます。

次々におやつを運んできてくださるお母様(左)。ご家族で、そしてご夫婦で長年この家に住まれたのちに、
今回の施主である若い息子さんご家族に家を譲られました。
それを受けて、お嫁さんである菜保さんが「手仕事フォーラム的」リフォームに踏み切られたというわけです。

施主のご両親は「林農園」を営まれ、長年有機農業に取り組み、また研修生も大勢受け入れてきました。
この日供されたお汁粉の小豆も粟もちの粟も、キウイフルーツも、お漬物も、
畑から採れた作物から作られた自家製でした。
どれも確かな素材を優しく味付けした逸品で、身体に沁みるなあと思いながら美味しくいただきました。

また、この家を象徴する光景だなと、林さんの許可を得て撮影、掲載させていただくのが下のリビングの写真です。
窓の外には梅などの木々や畑が見え、そこには洗濯物がお日様を浴び、
その下には割干し大根など野菜が笊に山盛り干されています。
天井をぶち抜いた吹き抜けの、開放感が溢れる陽だまりの部屋でのんびり過ごす時間を想像し、
それはそれは羨ましかったです。

まだまだ書きたいことはあるのですが、長くなりましたのでこの辺で。
家のリフォームの詳細については次々号SILTA39号をお楽しみに。

最後になりましたが、
林家の皆様、快くお住まいを公開してくださいましたこと、心より感謝申し上げます!

| 指出有子 | みる | 08:30 | - | - |
春のお菓子と唐津焼

近頃、少々仕事が忙しく、バタバタと過ごしているうちに、いつの間にか春が近づいてきていました。

和菓子屋さんには、もう春のお菓子がたくさんあって、選ぶ気分もわくわく。

お花見団子・うぐいす餅・さくら餅(は、関西風の)・いちご大福・・・と買い込んできて、家で楽しみました。

うつわは唐津・中村恵子さんのもの。

お料理にももちろん合いますが、和菓子については「茶陶」唐津の本領発揮という感じで、本当によく似合います。

お抹茶を切らしていたので、実は抹茶オレなのですが、こちらも中村さんの梅型鉢に注いでお茶席気分。

忙しくしていると、お菓子はビニール袋のまま、飲み物はペットボトルのまま・・・なんて食べ方が多くなってしまっていましたが、少しのことで季節を感じる素敵なおやつになりました。

食べることは命をつなぐこと、忙しさにかまけず、一度一度大切にしなくては、と思った午後でした。

皆さまにも素敵な春が訪れますように。

| 瀬部和美 | つかう | 20:09 | - | - |
広島福屋にて「日本の手仕事展」

今日から広島・福屋で「日本の手仕事展」が始まりました。
すでに報告されていますが、フォーラムメンバーと行った搬入作業の様子を・・・


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今年もたくさんの陶磁器、硝子、染織、木工、編粗品などが集まっています。

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今年は23回目。
こんなにも日本各地の手仕事を、途切れることなく集め続けることの素晴らしさを感じます。

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蟻川工房さんのホームスパンが目をひきました。

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23日(土)は14時から小鹿田焼の坂本浩二さんと黒木昌伸さんをゲストに迎えたお話会があるそうです!

搬入後の打ち合わせの様子を聞いていると、楽しい会になるだろうと確信しました。

「日本の手仕事展」
2019年2月21日(水)-27日(水)
広島福屋八丁堀本店7階美術画廊

| 管理人 | 報告 | 21:20 | - | - |
広島・福屋八丁堀本店「日本の手仕事展」がはじまります

広島の百貨店・福屋八丁堀本店での「日本の手仕事展」が2/21からはじまります。

前日の2/20は、倉敷緞通の瀧山さん、広島のフォーラム会員である

小林さん、大前さん、松山の門田さん、久野の5名で搬入・展示を行いました。

夏の会も含めると年2回の福屋の展示会、いつものメンバーでの作業です。

経験を積み重ねたこともあり、皆さん慣れたものです。

誰も何も言わなくても、手際よく進んでいきます。

小鹿田焼ややちむんなどの各地の陶磁器をはじめ、

カゴやざる、染織、木工、ガラスなど、幅広く並んでいます。

期間中は久野が在廊しております。

また、2/23(土)には、小鹿田焼の陶工・坂本浩二さんと黒木昌伸さんが在廊し、

14時からはギャラリートークを開催します。

司会は兼永みのりさんです。どんな会になるか楽しみです。

 

ぜひ足をお運びください。

 

【日本の手仕事展】

2019.2.21(木)〜27(水) 10:00〜19:30

(金・土曜は20時まで、最終日は17時閉場)

福屋八丁堀本店 7F美術画廊

 広島県広島市中区胡町6−26

| 久野民樹 | お知らせ | 09:24 | - | - |
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