手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
染色工房での型染体験2
晴れのち雨の静岡スタディーツアー、初日は型染め日和でした。日照時間が全国トップクラスの静岡県、「染めにはおひさまの力が欠かせない」と山内さんはおっしゃいます。糊を置いたあと、藍甕に浸したあと、角棒に釘のたくさんついた張手(はりて)や竹ひごの先に釘がついた伸子(しんし)を打ち、日に干します。まもなく乾き、次の作業に進むことができます。



普段お使いの設備でここまで本格的な体験ができるとは…! 大人も夢中になりました。見た目以上に体力がいることも分かりました。工房の内外を行き来しアドバイスをしてくださった山内さんは、78歳。どんな注文も引き受けられ、作風も多彩。「芸歴が長いからねぇ」と笑っておられましたが、師匠譲りのタフさが半世紀の仕事を支えたのでしょう。

 
作業を始めてから5時間。それぞれの個性がにじむ作品が並びました。手仕事と、手仕事フォーラムの未来を考えるうえでも、今回のツアーは貴重な機会になりました。


次男(7歳)の原案。彫り師は私。できあがったものも、みなさんと過ごした時間も宝物です。山内さんとご家族の方々、企画運営してくださった皆様、子供たちの相手をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。
| 大部優美 | つくる | 08:20 | - | - |
染色工房での型染体験

今回初めて手仕事フォーラムのスタディツアーに6歳の息子と参加しました。
子供を連れてのフォーラム参加は諦めていたのですが、今回思い切って参加してみました。

車から降りると工房の看板が見えます。



中に入ると山内武志さんが笑顔で迎えてくださいました。
隣の部屋には一面に山内さんの型染コレクションが。



山内さんの作品はもちろん、芹沢げ陲虜酩福江戸時代のもの、インドのブロックプリント、アフリカの布など貴重な蒐集品がたくさん!
この日のために展示してくださったそうです。そんな美しい布に囲まれて、型染体験が始まりました。

まずは型の図案作り。図案が出来たらデザインカッターで切っていきます。



白く残したい部分(切って抜いた部分)に、餅粉と米ぬかで作られた染色用の糊を塗っていきます。塗り終わったら糊が他の部分につかないよう、おが屑をのせてから干します。



乾いたら一度布を水に浸してから、いよいよ藍に漬けます。
漬ける工程は息子に任せました。
3〜4回染めると、このような美しい紺色に。母と息子の合作が完成です。
息子の名前の由来である「山」と鎌倉の「海」を表現してみました。



終始にこやかに教えてくださった山内さん。厳しい芹沢工房での日々は大変な努力と想像力を強いられるものであったことでしょう。素直で前向きな人でなければ続かない仕事だと思います。工房内に飾られていた「笑う門には福来たる」という言葉が、山内さんの人柄や作品と重なり、とても印象に残っています。やはり作り手の人柄が健やかで誠実なものづくりに繋がるのだと実感しました。

帰り道、息子に感想を聞くと、「またあの場所に行きたい。染めるのがとても楽しかったから」。

これまで躊躇していた子連れでの参加ですが、本当に行ってよかったです。
子供に手仕事の現場を見せることは、手仕事を未来に繋げるためにも必要なことなのかもしれない、と感じました。

| 平野美穂 | つくる | 08:32 | - | - |
ただいまリノベーション中(1)
 さて、、、。夏にお知らせしつつ、経過報告が遅れていた自宅のリノベーションです。
現在、当初予定より遅くなってはおりますが、内容としては順調に進行中です。

大雑把にここまでの経過を辿りますと、設計士さんとやりとりをして9月に間取りの図面が完成。
10月は設計士さんに連れられてシステムバスを見にショールームへ行ったり、アンティークの建具を探したりしながら、中身を詰めていきました。
10月下旬、見積もりが出ましたが、予想通り予算オーバーだったので、
優先順位をつけて削ぎ落としていく作業。何度かやりとりを繰り返し、
工務店と契約締結したのが、11月中旬でした。

11月19日。まず始まったのが、解体作業でした。
3日間に渡り、大窓に玄関、撤去する壁やドア、不要な空調設備などを解体屋さんが盛大に外しました。
様々な工具・器具を用いての危険を伴う大変な作業ですが、威勢良く手際よくにこやかに作業されていたのが印象的でした。
その後の家は、まるで破壊された廃墟のようでした。

(before) 2015年8月
左が玄関、中央奥が特徴的な曲面のガラス(両脇カーテン奥にドア)。
天井もアールを描いていて、ロココ調と言いますか・・・

(after) 2015年11月24日
玄関ドアも、大きな曲面のドアも撤去され、素通しに。
また、天井のアールを描いた部分も撤去し、直線的に修正することに。


(before)
元々、外人向けの賃貸住宅として建てられた家だったので、洋式のバスルームがありました。

(after)
別の場所にバスルームを設けるので、こちらはホビールームという素敵な名前のついた
小部屋に変更することに。
右のパイプが浴槽下水、左のパイプがトイレ下水。この後、これらも切除して撤去。

ここからいよいよリノベーション開始です!
この元々の洋式の雰囲気を活かしつつ、「和」でもなく「洋」でもない、
ちょっと懐かしい「和洋折衷」的な雰囲気にもっていくのが狙いです。
イメージは、山の中にある、廃校になった木造の小学校です。
(つづく)
| 指出有子 | つくる | 21:56 | - | - |
桂樹舎での紙すき体験

八尾フォーラム一日目、今回、訪問させて頂いた桂樹舎さんで和紙の紙すき体験をさせて頂きました。

手仕事フォーラムで体験をさせて頂くのはとても珍しいことです。

(以前、2008年の小石原フォーラムで化粧土までかかったお皿で飛び鉋の体験をさせて頂きましたが、それ以来の体験です。)


 

八尾では、楮のみで和紙が作られています。雁皮の生育北限が小松だからだそうです。和紙はそれぞれの地域で風合いが違いますが、それは材料の違いにもよるのですね。

写真の工程の7番だけを体験させて頂きました。


最初は係の方と一緒に簀を揺すって頂いて・・・

慣れたら一人で・・・

好みの葉っぱを散らして・・・

掃除機のようなもので、水分を吸い取り・・・

熱い鉄板に貼って乾かし・・・

完成です!
 

優雅に見えて、漉き簀はとても重く、すぐに腰が痛くなってしまい、本当に重労働でしたが、みんなそれぞれに葉っぱのデザインを凝らして楽しんでいました。
今回は体験を通して、楽しみながら和紙の生まれる工程を学ぶことができ、また日々、仕事として携わる皆さんのご苦労が少しですが実感でき、よい経験になりました。

桂樹舎の皆さん、ありがとうございました。

桂樹舎での紙すきは普段も体験できます。興味のある方は、ぜひ体験してみてください。

 

有限会社桂樹舎
〒939-2341 富山県富山市八尾町鏡町668-4
TEL:076-455-1184 FAX:076-455-1189
E-mail:info@keijusha.com HP:http://keijusha.com/

| 瀬部和美 | つくる | 18:13 | - | - |
手仕事フォーラムのリフォーム ー序章ー
手仕事フォーラムは、これまでに家づくりを手がけてきました。

家づくりについては機関誌「SILTA」や手仕事フォーラムのHP、ブログで取り上げていますので、
ご覧になった方も多いかと思います。

私もそうした記事を読んだり、また実際に家にお邪魔してその豊かさに感激し、
こんな家に住めたら!と思いはしましたが、家を建てることは様々な理由から私にとって現実味がなく、
諦める以前に「自分には縁がない」と思っていました。

ところが、このたび中古の家をリフォームすることになりまして、
当初より、久野さんと設計士の源野さんが組んで手がけられた、直営店「秋月」、尾山台「手しごと」、
松山「ロサ」といった店舗をイメージしてリフォームするつもりでした。
それぞれのビフォー&アフターを「内装でこんなにも変わるんだ!」と驚きをもって見てきましたので。

今回は一戸建てのリフォームですが、マンションのリフォームも同様に考えて、身近なことではないかと思いました。

元々は、久野さんに
「また家を建てたいんだよ」「あーたのとこはどう、旦那に頑張ってもらってさ」
と、ちくちく言われていたのがきっかけといえばきっかけです。
残念ながら久野さんに監修していただくことは叶いませんでしたが、
久野さんと組んで何軒も新築、リフォームに携わってこられた源野さん(源野設計事務所)と、
久野さんが信頼されていた藤井さん(藤井工務店)に仕事をお願いする運びとなりました。

これから、HPやブログで経過を追って報告させていただく予定です。
ご興味のある方、どうぞ一緒にドキドキわくわくしていただければ幸いです。


| 指出有子 | つくる | 11:27 | - | - |
四本先生の作品
先日、仙台在住の鈴木節子さんから写真と布の切れ端が送られてきました。
それは、私の大学の恩師、四本貴資先生の作品の一部と、その作品を使ったジャケットの写真です。


鈴木さんは手仕事フォーラムのメンバーで、四本先生の作品などを購入して服に仕立て、
手仕事を愛するお客さんに販売しています。
このジャケットには、四本先生独創の技法による服地のための作品が使われていますが、
これは、2004年に広島の老舗デパート、福屋八丁堀本店で開催した「四本貴資染色作品展」で、
仙台から駆けつけてくださった鈴木さんが買ったもの。
それから10年の時を経て、ご希望するお客さんのためにジャケットに仕立てたのだそうです。

会場の写真を改めて見ると、服地を並べた一画に、たしかにジャケットになった作品があります。

(鈴木さんが購入された作品は、壁に下げられた作品の左から4点目)

この展覧会は、手仕事フォーラム立ち上げのきっかけをつくり、援助をしてくださった四本先生に感謝して、
創設2年目の手仕事フォーラムの企画として、久野恵一さんが福屋に持ち込んで実現したものです。

(展覧会初日、福屋の当時の美術部担当者と語る久野さん)

先生の明るい作品が会場を埋め尽くし、全国からたくさんのファンが駆けつけてくださいました。

(会場入口で、ちょいとお茶目な久野さん)

久野さん亡き後の今は、懐かしい思い出の一つです。
鈴木さん、ありがとうございます。

| 大橋正芳 | つくる | 08:38 | - | - |
門松作り
私が所属している千葉・印旛地域の若手女性農業者の会の
会員の近所の米農家のおじさんが門松を作れ、教えて
いただけるということで、去年に引き続き行って来ました。
手仕事してきましたよ。

不器用で作るのに一生懸命で、要所要所でいい写真が
撮れていないのですが、作り方をご紹介します。

(1)黒い平たいゴムを横に伸ばし、その上に稲わらを敷く。
稲わらの厚みを均一にすることが重要。
(均一でないと、後で編んでいく時に苦労する。)
それを給食センターで手に入れたという大きい缶詰の
缶に巻きつけ、ゴムで縛る。


(2)巻きつけたら、黒い紐を巻いて結ぶ。
巻く回数は、上から3・5・7回。
巻く順番は、7・3・真ん中のゴムを外して5。
交差するのは正面(結び目)の真後ろで。
結ぶ位置は、7が缶の下のライン、3が缶の1番上。
結ぶのも容易ではない。なかなか覚えられない

できたら、下をスカートみたいに広げる。

(3)上を編んでいく。
これが1番難しい。
手の動きをマスターし、緩んでこない方法(ねじる)も
マスターし、2つ目は、少し要領を得てきた。

この作業、自分が中川原さんになったような気になります。
はるかに違うのは承知の上ですが。

(4)編んだところとスカートのところ、2ヶ所のわらを
いい長さにハサミでカットし、竹を入れ、砂で倒れないようにする。
1人が支えて、1人が砂を入れるようにすると楽。
高さ違いの竹を組み間違わないこと。
1番低いのが内側。


(5)松を飾り、梅もどきを飾って完成。
梅もどきの代わりに千両や万両でもよい。

大掃除はまだですが、門松だけは用意できました。

私の住む佐倉市は、市で紙の門松を配っています。
資源保護と簡素化が目的だそうですが、紙で代用とは、
何とも寂しい。
自分で作ると愛着が湧き、去年作った門松は今年はじめの
どんど焼きで焼くのが惜しいほどでした。
自分で作ってみると、他の門松も気になり、市役所や
お店の前でも門松ばかりに目がいってしまいました。
| 林菜保 | つくる | 00:15 | - | - |
秋月ガラス工房の火入れ式
 5月12日、秋月のガラス工房の火入れ式に立ち会うことができました。
ガラス窯を見るのは初めてで、思いの外小さく、煙突も短くてちょっと驚きでした。

試験運転をする、と聞いて行ったのですが、
秋月に着くと、今日火入れ式をやるなんて小谷さん言い出すから!と久野さんたちは準備に大わらわ。
榊がない!御札がない!と言いながら、なんとか形を整え、
この日集まった久野さん、太田哲三さん・潤さん、久保さん、副島さん、そして小谷さん、
みんなで二礼二拍手一礼、今後の安全と成功を祈願しました。


そしていよいよ着火。
無事窯に火が入りました。
最初はもくもく白い煙が出ていましたが、
温度が500度くらいになると煙はなくなるそうで、
これから一晩かけて1300度くらいにまで上げていきます。


窯が熱くなってくると、ヒビが入って熱が逃げるので、土を塗って埋めながら見守ります。
小谷さんと潤さん、なんか微笑ましいです。




最後に、間違いさがし!
上の写真、何かが間違っている…。いや、間違っているのは私の方なのか?
これに込められた意味とは果たして…!?次回につづく!?

| 田代美由紀 | つくる | 20:39 | - | - |
工事2日目とりあえずここまで
今日も昨日のメンバーが集まり、窯立ち上げの工事が始まりました。 
ところが煙突用の土管の径が小谷さんの計算間違いで大き過ぎたため、
急遽私が再び佐賀県旧上野(かみの)焼の土管工場へ行くはめになりました。 
戻ってくると窯がすでに2/3ほど立ち上がっており、
これなら夕方には完成かと期待したところ、なんと今度は用いる耐火煉瓦が不足。 
しかも100枚以上も、これもまた計算間違い。 
今回の工期は3日間ということでしたが、とうとう2日目で資材不足で終了となってしまいました。
小石原焼きの太田哲三さんが山土を運んでくださったり、
また息子さんのガラス工人太田潤さんが献身的にサポートしてくれたこともあって
窯づくりそのものは順調にいきました。 
敷石工事に参加したFメンバー西村君、窯づくりから参加した高梨君、
なんといっても源野君の活躍がこの窯づくりにはかかせないことであることが
よくわかりました。 
私も店長副島も雑用などのサポートをしつつ、この小谷さんの発案工夫によって、
小谷式ガラス窯の築窯過程をつぶさに見られ、
先行きに参考になったことも大きな意義でもありました。
なお、完成までは年を越さなければならなくなりました。
冬季が迫っており、暖かくならないとこの仕事ははかどりません。
3月下旬に再び小谷さんに来ていただきFメンバーも総力を挙げて取り組んでいきたいと。 
窯はまだ未完成ですが、建屋はわずか3坪ながら立派なもので、
秋月へ来ていただいたおりにはぜひとも見ていただきたいと思います。
この狭い敷地と条件をクリアし、美しい自然環境にマッチした建物が
出来たと自負しております。
| 久野恵一 | つくる | 23:37 | - | - |
小谷真三さんの窯づくり始まる
いよいよ今日から窯造りが始まりました。 

秋月の工房建屋に小谷さんがまず入って一言「すばらしい、もったいない」と、
歩き回るには石が硬く、長い作業は辛くなるかなとのこと。
また、ガラスの破片類が刺さることも想定しないといけないとのこと。 
私ども大いに反省しました。
耐火煉瓦や土管などを購入したのはよいのですが、肝心なのは盛り土に使う山土。 
あらかじめ太田哲三さんにお願いしておき、午前中に太田哲三さん、
硝子工人の潤君も手伝っていただき、小石原土を積み込み降りてきてくれました。
皆で運ぶのですが、これが結構重くて大変。
それでも人数が多かったのとFメンバー高梨君が今日から参加してくれたおかげで
難なく土を運び込むことが出来ました。 
早速小谷さん、築窯にかかるのですが、これまで一人で計画し造ってきたのも前のこと、
ややずれが生じたりして苦戦している最中です。
そんなこんなしているうちに昼となり、遅めの昼食を皆でいただきました。 
太田哲三さん奥さん恵美香さん手製の豚汁、潤君奥さんの和子さんが
おにぎりつくってくださり、様々な各地のうつわに盛られます。 
料理を盛ってこそと言いますが、皆で楽しく食べることの方が美味しく、
うつわを楽しめるということのまさに実践でした。 
もうそろそろ夕方、なかなか窯をつくるのは大変な作業。
明日、明後日どこまで行けるのか。
| 久野恵一 | つくる | 15:55 | - | - |
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