手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
春の到来 沈丁花

梅の春は春一番。ですが
梅に続き春を呼ぶ花木と言えば、沈丁花ではないでしょうか。
只今満開です。
 
DSC_0782.jpg

沈丁花は金木犀、クチナシとともに日本三大香木の一つです。
贅沢なほど甘く濃い、強い香りを放ちます。
切り花でも存分に味わえます。
奥原硝子・長片口に生けてみました。

DSC_0804.jpg
 
開花は10日ほど。
あっという間に開花を終える花です。
短い時ですが芳しい香りを十分に満喫したいものです。

藤岡 葵

| 管理人 | いろいろ | 00:16 | - | - |
北薩摩の“つづらカガイ”

もやい工芸に注文していた北薩摩の“つづらカガイ”が届いたとの連絡を受け、

喜び勇んで引き取りに行ってきました。

二度と手にすることは無いと思っていましたし、

それ以上に、この仕事が受け継がれたことが更にうれしいことです。

 

この“つづらカガイ”を始めて見たのは手元のメモ帳によれば2014年の3月。

もやい工芸で開催された久野恵一さんによる学習会。

籠ざる展にちなんだ学習会だったと思います。

久野さんが“つづらカガイ”を手に持ち、

作り手の高齢化で継承が難しく、これが最後になるかもしれない。

そう話していたのを記憶しています。

その頃、私は未だ新参者につき、良いものだと思いつつも、

欲しいなどとはとてもとても言い出せなかったことを覚えています。

久野恵一さんがこの仕事に出会ったのは、日本民藝協会の調査活動に携わっていた頃で

ちょうど私が生まれたころのことです。

 

それを今回、久野民樹さんが新たに開拓してきて、

念願かなって私も手にすることが出来ました。

 

久野恵一さんも読んだであろう小野重朗『南九州民具図帖』(昭和411月)には

“ツヅラフゴ”を背負った子供の写真と、上手ではありませんが民具への愛情溢れる

実測図が掲載されていて、ガリ版で次のように説明されています。

「主として山生きの弁当、ナタ、カマなどを入れるのに用いるが、農作物の

運搬などにも用いる。図のものよりずっと細くした山仕事専用のものもある。

カウル(負う)だけのもので、やはりカリノと同様の緒をとりつけてある。」

「ツヅラは深い山地に自生し、秋のころに地をはっている皮の緑色のカズラ

だけをとってきて乾燥させて黒くなったのを水にもどして使う。若い細いもの

が美しいフゴになる。芸術品のようなのを自作する老人も多い。」

 

日々のハードな労働の中で使用されて耐えうる強靭さを備えた民具。

しかし、日々使うものであるがゆえに、できれば人よりも上手に美しく作りたいと思う。

そのような健全な切磋琢磨があればこそ、民藝に昇華される物が出てくる

土壌となるのでしょう。

現在は、日々の労働からは切り離され、当時のものとは比較すべくもないでしょうが、

この仕事が継承され、これからも数が作られていけば更に力強さを備えたものが

作られていくことが期待できます。

今回手に入れることが出来た“つづらカガイ”は

十分にそのことを期待しうると感じました。

| 中村裕史 | いろいろ | 00:34 | - | - |
ジョン・リーチのマグカップ

鎌倉「もやい工藝」の故・久野恵一さんのもとに、手仕事の良品についてのお話を聞き取りに通っていたとき日用品に話が及び、恵一さんが居間から持ってきたのはジョン・リーチ窯のマグカップでした。「毎朝、ミルクを入れて飲んでいるんだ」と、修繕の跡があるマグカップを大事そうに持ちながら話されていました。これは恵一さんの長男で、「もやい工藝」現・店主の民樹さんが1981年に誕生した際、日本民藝館の学芸主任だった故・佐々木潤一さんからお祝いにと贈られた物で、今は自分が使っているとか。なぜ佐々木さんが異国の陶器を選ばれたのか、そして恵一さんが思い入れる理由を詳しく尋ねなかったことを悔やんでいますが、1982年に日本民藝館の正式な職員となり、現・学芸部長の杉山享司さんはこう推察してくれました。

「当時、柳宗理館長の補佐役として民藝館の国際関係を担当していた故・内海禎子さん(後に日本民藝館常務理事)はジョン・リーチの父であるデイビッド・リーチとのやり取りをされてましたし、その後イギリスで民藝展も開催されるなど、イギリスとの交流があったことを記憶しております。ジョン・リーチをはじめ、その父や祖父(バーナード・リーチ)が作るピッチャーやマグカップなど取っ手のついた焼物は、使い易さや美しさの観点から大変優れております。きっと、新作の参考になると考えて、久野さんは愛用していたのではないでしょうか」

先日、この優品との縁に結ばれました。手仕事フォーラム・メンバーの高梨武晃さんが三浦市で営む「讃々舎」にちょっと古いジョン・リーチ窯のマグカップが入荷したというのです。希少ゆえ、ふだん使いするには躊躇する値段でしたが、大好物のコーヒーを毎日、このカップで味わえたらと憧れの想いが募り、よく考えて購入しました。不意に割れてしまうこともあるかもしれませんが、恵一さんと同じく直して使い続けたいですし、割れた箇所を漆で継ぐ手法も身につけていくつもりです。さて、念願のマグカップを初めて手に持ったとき、容量がたっぷりで、どっしりとした安定感ある造形に反して軽やかな点に驚きました。この軽さは陶工の技術の高さを裏付けるものでしょうし、嗜好の一杯を愛でる時間に心地よさをもたらすはずです。ちなみに僕が入手したマグカップは1977年製。エリザベス2世の1952年以来の在位25年(シルバージュビリー)を記念したスタンプが施されていました。民窯が特別仕様を手がける体制に独得の文化を感じさせます。

| 久野康宏 | いろいろ | 10:30 | - | - |
きょうから2月、
47584124_338034356810730_1109023231364351898_n.jpg

今日は2月1日。
カレンダーを入れ替えましたか?

画像は尾山台・手しごとのインスタグラムから・・・
手しごとでは「雪国だより」が開催中、暖かなマフラーもあります。

80e6766b076e59e4f379b29a80977d52-500x500.jpg
DSC_2343-392x500.jpg

この週末は少し暖かいとか、どうぞ出かけください。
| 管理人 | いろいろ | 16:41 | - | - |
「春の訪れ」
1月の終わり、愛媛県西条市にある愛媛民藝館へ伺いました。

IMG_4946.jpg

外は雪を被った石鎚山連峰の荘厳な景色を見られる西条市。
民藝館の中では、梅や椿、水仙など春の訪れを感じる花がいきいきと美しく飾られていました。

IMG_4951.jpg

IMG_4947.jpg

ちょうどお茶会の最中にお邪魔しました。
囲炉裏を囲んで、石鎚黒茶や西条の和菓子
や囲炉裏で焼いたかき餅をいただきまし
た。餅花の向こうには可愛らしいお内裏様とお雛様。春が待ち遠しいです。
| 門田真記子 | いろいろ | 23:34 | - | - |
“これ、いいね!”

「『恥じることのないものを作っていきたい』と語る瀧山さん。

 日用品そのものが美しくあってほしいという、柳宗悦の理想は倉敷の地で受け継がれている」

 

IMG_9473.jpg

 

JR東海の東海道・山陽新幹線車内誌『ひととき』 2019

連載「これ、いいね!」地元にエール011は、 “用の美”提唱の柳宗悦が名付け親「倉敷緞通」。

 

瀧山雄一さんの仕事がていねいに紹介されています!!

 

| 大橋正芳 | いろいろ | 09:24 | - | - |
黒薩摩の白

黒薩摩の白。

豪華絢爛な上手物、白薩摩の沈壽官窯に対して、

一般向けの器である黒薩摩を作って来た龍門司焼ですが、

黒薩摩には白いものもあります。

同じ県内の霧島と指宿で採れる原料を用いて、

鉄分が含まれる赤黒い素地に白化粧をしています。

裏を見ればわかります。

この白がなんとも柔らかい色で、龍門司焼の魅力の一つだと思います。

写真は、私が愛用している装飾のない白だけのぐい飲みですが、

簡素ながらも存在感のある姿と、温かみのある白色に惹かれて手に入れたものです。

 

1/20(日)は、鎌倉・もやい工芸で「昔の物 今の物」学習会です。

今回のテーマは、苗代川焼と龍門司焼。参加受付中です。

 

| 久野民樹 | いろいろ | 03:55 | - | - |
1月7日 七草の日
本日は七草をいただく日です。
小鹿田焼の汁椀が活躍しています。

七草粥ならぬ七草雑煮をいただきました。
DSC_0601.jpg
 
新年には雑煮をいただきました。
DSC_0589.jpg

この汁椀は普段、豚汁やクラムチャウダーなどをいただく時にもちょうどよい按配です。

藤岡 葵
| 管理人 | いろいろ | 15:37 | - | - |
目を養う
最近、東北の手仕事として取り上げられ、そのビジュアルをなにかと目にすることが多い鉄瓶。

昨年、当店のお客様、数名の方から「鉄瓶を使ってみたいけれど良いと思える形、色が見つからない」、
「以前に(当店で)販売していた、もやい工藝特注の鉄瓶はないか」というお話がありました。

確かにあちこちで見かけるそれらの形を「良い形だな」と思った事がなく、何がどう違うのか。

早速、もやい工藝のHさんに伺いました。具体的なことは敢えてここでは書きませんが、
細部を見ても、全体的なフォルムを比較してもその違いになるほどなと納得。
現在、鉄瓶は国外でも人気で生産が追いつかない状況で、残念ながら注文品の製作には時間を要するとのことでした。

しかし私だけではなくご依頼くださったお客様も、良い形、美しい手仕事の品を普段から見ることによって、
少しずつでも目が養われ、なんとなくでも良い形のものを選べられるように成長しているんだと
とても嬉しく思いました。

file.jpg

私が持っている南部鉄器は、かろうじて久野恵一さんが選んだもの。
この鉄瓶でお湯を沸かすたびに、そのエピソードを思い出すようになり、
また良い形、良い手仕事を残し伝えていくためにも、それに相応しいものを店で扱い、
目を養い、皆さんと共に勉強していこうと強く思うのです。

2019年もどうぞよろしくお願いいたします。

山崎 綾
| 山崎綾 | いろいろ | 22:24 | - | - |
新年を迎えて
IMG_4774.jpg

明けましておめでとうございます。
ロサは1月3日より営業しています。

昨日庭(正式には隣の空き地)から採ってきた南天を、砥部焼の中田窯さんの花瓶に飾りました。
高さと幅が約33兪宛紊梁腓な壺です。
南天の赤い実が映え、お正月らしい清々しさを感じます。

この花瓶は中田正隆さんが数年前に作り、工房の隅に置いてあったものを預からせていただいています。

IMG_4773.jpg
私は中田さんのなずな模様が好きです。
最近のなずな模様はまた変化しています。(9寸口反鉢)
IMG_3978.jpg

中田窯さんへは月に一度ほど伺いますが、足を運ぶ度に新しい焼き物が増えています。
蛇の目のお皿もそのひとつです。
IIMG_4771.jpg
砥部焼はガス窯なので重ねて焼くことは普通はしませんが、中田さんの試みです。
70歳を過ぎても挑戦し続けている中田さんからはいつも様々なことを教わり、
店づくりにも良いアドバイスになることが多々あります。

作り手さんとの会話で得たものを今年もお店全体で伝えて行きたいと思います。

今年もよろしくお願いします。
| 門田真記子 | いろいろ | 22:18 | - | - |
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< June 2019 >>
リンク集
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
バックナンバー
最近のトラックバック