手仕事フォーラムblog

手仕事フォーラムのメンバーが、日々発見した事や物をお届けします
気になる木箱

「昔の物 今の物」を連載されている、横山正夫さんの蒐集品を見るスタディツアーで、興味深い質問が出ました。
「久野さんと旅をしていて、『これは持っておくべきだ』と勧められたもののなかで、意見が対立するというか、納得できなかったものはありませんでしたか?」というものです。
「久野さんとの旅ではしょっちゅう意見の衝突をしていましたが・・・、そうそう、これがあります」と横山さんが出してこられたのがこの木箱です。

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「・・・?」
故久野惠一さんが、つくり手に継いでもらいたいという思いから選ぶ「骨格のあるモノ」とは少し雰囲気が違います。
しかし、描きつけられた絵をよく見てみると、力の抜けた筆の運びは軽やかで伸びやかで、私はとても惹かれました。
帰宅してからも気になって気になって。調べてみたのが「つきしま かるかや」という日本民藝館発刊の図録。そこに掲載されている「奈良絵本断簡」と、画風がよく似ているのです。
気になって仕方ないので、大橋先生にそのことを尋ねてみたところ、大橋先生からすぐに非常に興味深いお返事をいただきました。
確かに、この木箱とそっくりな「奈良絵風文筥」が芹沢げ雹瓩離灰譽ションにも存在するのだ、ということを。驚きました。おそらく久野さんはこのことを知っていたんですね。
ますます気になる木箱です。

| 後藤薫 | 報告 | 23:27 | - | - |
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